ちょっぴり長いショートショートなお話。話のメインとなる光るカビ。それと併せて小道具的に月光が描かれていて、暗闇にほんのりと光が浮かび上がるイメージを思い浮かべながら読むことができました。タイトルに“カビ”とありますが、幻想的なカビの話(?)なので、ほんもののカビがニガテな方もぜひ。なんとなくやることのない学生の男二人が、カビビジネスに走るいわゆる「承」の部分が、とくにとても楽しく読めました。