第177話 美少女2人、ぬるぬるとなる

 というわけで、まずは俺がぬるぬるになることする。


 「将軍!!!」

 アマーリエが叫ぶ。


 「このような時は、だと内なる声がささやいておりますぞ!」

 「落ち着け!まずは指揮官たる俺がぬるぬるになり、ぬるぬるの安全性を確かめるっ!お前たちはその後だ!」

 「流石は将軍…将軍がぬるぬるになる姿、とくと見届けます。ゼルマと一緒に!」

 「…最近キャラ変わってない?アマーリエ」


 家臣と軽口を叩きながら、俺はシオの口、正確には2本の牙に頭を寄せる。

 

 「キュキュキュ…」

 シオは牙の間から透明な液体を出し、俺の体を濡らさんとした。

 

 こうして【ぬるぬるドミー】がー

 

 「待って」

 「お待ちください」


 その時、2人の人物に止められる。

 ライナとミズアだ。

 何やら神妙な面持ちをしている。


 「?どうした2人とも」

 「私たちもぬるぬるになるわ」

 「ミズアとライナはドミーさまの側近。ドミーさまも含め3人でぬるぬるになるのが正しい道と思います」

 「そこまで言うなら構わんが…」


 2人は何か別の思惑がある。


 スキルで繋がっている身としてそれを直感したが、深くは止めなかった。

 

 俺のため行おうとしてることに間違いはないだろう。

 深く詮索するのはやめにする。


 「じゃあ脱ぐわよ」

 「はい」  

 「脱ぐぅ!?」

 「当然でしょ。今服まで濡らす必要ないじゃない。ね、ミズア」

 「その通りです」


 ただ、【ドミー軍】の前で服を脱ぎ出すのは予想外だった。


「しかし、体を冷やすだろうに」

「…その時はドミーに温めてもらうわ」

 

 ライナは【炎魔導士のドレス】をスルスルと脱ぎ、そのまま地面に置く。

 ミズアも青と白の私服を脱ぐが、ライナと違いきちんと畳んだ。


 こうして、15歳の少女2人はあられもない姿となった。

 

 ほっそりとしてまだ子供の面影を残したライナ。

 すでに成熟した肉体となり、特に胸が豊満なミズア。


 2人は対象的だったが、どちらも美の神に愛された造形物であることは確かだった。

 


==========



 「じゃあ、私からね…」

 ライナはシオの元へスタスタと歩いて行った。

 見守っている俺や【ドミー軍】に背中を向け、待機しているシオと相対する。


 「キュキュ…」


 ライナの意図を悟ったシオが改めて液体を出し、ライナの体に垂らしていった。

 粘度が高く、ほんのり熱を帯びている。


 最初に落ちたのは、うなじだ。

 ドロリと貼りついたあと、ライナの金髪をわずかに濡らし、背筋が伸びた背中を舐めるように濡らしていく。


 「…んっ」

 ライナは身震いするが、身動きはしない。

 そのまま、すっきりとした小さなお尻を通過し、華奢だが引き締まっている脚まで流れ落ちて行った。


 ライナの肢体が艶やかになり、輝きを増したように思える。


 「…後ろはこんな感じかしらね。前も、お願い」


 ライナは反転し、俺や【ドミー軍】と向き直る。

 手は膝にぴったりと付けているので、ライナの前面がよく見えた。


 「キュ」

 シオは再び粘液を出す。 

 今度は肩からだ。


 小ぶりだが柔らかそうな胸部。

 小さなへそ。


 そして鼠蹊部を通過して、その先へとー


 (…いかん)


 なぜかその先は視線を逸らしてしまった。

 なぜだろう。


 見てはいけない気がする。


 「特に問題はなさそうね。逆に気持ちいいぐらい」


 視線を戻した頃には、ライナの全身は粘液に染まっていた。

 体の至る所をペタペタと触り感触を確かめる。

 

 ふうと息を吐いたあと、ライナはもう1人の少女に呼び掛けた。


 「次はミズアね」

 「は、はい…」


 ミズアは堂々としていたライナとは違い、さすがに恥ずかしいのか胸を手で隠している。

 顔を赤くし、視線を下に降した。

  

 「キュー…」

 シオは手が邪魔なのか不満そうな声を上げるが、粘液を出す。

 ほどよく肉感的な腕に垂れ落ちるが、腕が邪魔をして全身に行き渡らない。


 「…」

 

 ミズアは目を閉じて終わりを待っていたがー、


 「ミズア、腕をどかさなきゃ全身に濡れないわよ」

 「ライナ!?そんな…」


 痺れを切らしたライナがミズアの両腕をどける。

 大きさ、美しさ、艶やかさ、柔らかさを兼ね備えた2つの球体がはねた。


 「ほら、じっとして」

 「ライナ、恥ずかしい…ひああん!」

 

 敏感なところに粘液を塗られ、ミズアは耐えかねて声を出す。


 「こうした方がすぐ終わるから…」

 

 白くて美しい首筋。 

 すべすべとしたお腹。

 むちむちとした太もも。


 普段は雪のように白い輝く肌をした少女が全身を赤くしても、ライナは手を止めなかった。

  


==========



 「どう?ドミー」

 「…ドミーさま、どうでしょうか?」


 こうして、2人の少女は粘液に塗れた。


 「どう、というのは?」

 「私たち…綺麗かな」


 なぜそんなことを聞くのか分からなかったが、正直に答えた。


 「ああ、とても綺麗だ」

 「ならよろしい。ね、ミズア」

 「はい、とても、嬉しいです…でもライナはいじわるです」

 「ごめんね。使命を果たしたら、いつか恩返しするわ」

 「約束、です」


 ライナはむくれていたミズアと指切りをする。


 (なんだろう。一本取られた、ということなんだろうか)


 考え込んでいると、グイッと両肩を掴まれる。

 いつのまにか、手に布を巻いたライナとミズアだ。


 「じゃ!今度はドミーの番ね!いくわよミズア!!!」

 「おー!です!」

 「おい、ちょっといきなり、お代官さま!お慈悲を!うん…?なんか気持ちいい。これは、新たな扉が開きそうっ!!!」


 俺はみるみる【ぬるぬるドミー】となっていく。


 「将軍たちに負けていられないわ!」

 「うちらもぬるぬるやでえええ!」

 「服を一斉に脱ぐんだ!!!」


 【ドミー軍】は一斉にぬるぬる体制に移行し、その場はむちゃくちゃになるのだった。



==========



 少しは、ドミーに刺激を与えられたと思う。

 でもコンチの言う通り、これじゃあ全然前に進まないわね。


 だからー、



 次の段階に移行しよう。

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