第27話 ビクスキ!第2章まとめ

今回もまとめを投稿します!既読の方は、本編で語られなかった補足情報を追加してるので読んでください!未読の方は、第1章まとめと一緒に読みましょう。


1.あらすじ


ゴブリン退治の報酬を受け取るという名目の下、アンカラ地方最大の都市国家ムドーソ王国へと向かうドミーとライナ。しかし、ドミーはそこで自らの野望である「ムドーソ王国を【ビクスキ】で乗っ取る計画」をライナに話す。


ライナは戸惑いながらも「むやみな殺傷は避ける」「成功と失敗を自分と分かち合う」を条件にそれを受諾する。筋骨隆々の【女性】門番アメリアや貧民街ラムス地区の住人に絡まれながらも、ドミーは着実に【ビクスキ】で支配を完了させていくのだった。


やがて、ゴブリン退治の報酬受け取りやギルド登録を目的として、ギルド本部へと向かうドミーとライナ。だが、目的を達成するためには、幼き王エルンシュタインから認められなければならない。ドミーはライナを励まし、正々堂々王と対峙する正道の道を示す。ライナはそれに応え、王の試練に打ち勝ってギルド登録を認められる。ドミーは邪道を使って王に認められようとし、ライナよりは評価が低かったがなんとか認められる。


ギルドへの登録を済ませ、宿へと戻ったドミーとライナ。【ビクスキ】のレベルアップにより可能となった【口合わせ】を行い、2人だけの夜を過ごすのだった。


2.人物


ドミー〜主人公。20歳。【ビクスキ】のレベルアップにより、【女性】を1瞬でビク〇ビクンさせる【クイックビクスキ】を取得している。


ライナ〜ヒロイン。C級冒険者で15歳の【女性】。装備のパワーアップやドミーとの絆の強化で、Aランク並みのパワーを発揮する【スキル】である【フレイム】を会得している。【炎魔導士のローブ】、【ルビーの杖】、【ルビーの腕輪】など装備をパワーアップした。


ロザリー〜冒険者集団【アレスの導き】を率いるA級冒険者。16歳。ルギャとレイーゼという2人の仲間がいる。追放したドミーを実は想っており、生きていると知って喜ぶ。


アメリア~ムドーソ城内にいた筋骨隆々の門番。始めはドミーを追い出そうとするが、【ビクスキ】で支配され仲間となる。実はコスプレが趣味で、色々な服装を購入して保有している。部下とともに、ドミーに協力する。ラムス街に住む【酒樽運びのナターシャ】とは昔恋仲だったが、筋肉性の違いにより別れた。


シネカ〜ラムス街で金融業を営む【女性】。ドミーに多額の投資を行う。元貴族だったが、手塩にかけて育てた娘が亡くなって目標を見失い、貧民街へと移住した。


ムドーソ・フォン・エルムス〜ムドーソ王国の創始者。裸一貫から王国建国を成し遂げた偉人だが、やがて暴君となって多数の人材を殺害した。子孫を残さないまま亡くなっているため、現在ムドーソ王国を統治する王族とは血のつながりはない。


ジョタ~エルムスの側近で功臣序列第3位。【蒼炎】と呼ばれる強力な魔法系【スキル】の使い手であった。暴君と化したエルムスから逃れるために引退するも、刺客を放たれて暗殺される。


チディメ~エルムス王亡き後の後継者争いを制した家臣の1人。新王朝を開く道もあったが、自分にそこまでの声望はないと判断し、ムドーソ王国の名を継ぐこととなった。


ムドーソ・フォン・エルンシュタイン~ムドーソ王国第5代国王。14歳の少女。政治には興味がなく、重臣に政務を委ねている。一見威厳を備えた堂々たる王に見えるが…


ランケ〜ムドーソ王国の政務全般を取り仕切る貴族。傲慢に見えるが、とあるコンプレックスを抱えている。趣味は剣の訓練。


3.用語集


クイックビクスキポイント~【ビクスキ】のレベルアップで利用できるようになった。多少時間が掛かるビクンビ〇ンを、一瞬で完了させるポイントを設定できる。


成長阻害の呪い~ライナに掛けられている謎の呪い。どれだけ【スキル】を利用してもステータスや【ランク】が成長せず、ライナを苦しめている。いまだ呪いは解かれていない。現在はドミーの【ビクスキ】による強化で戦っている。


サザンカの粉末~成長阻害の呪いを解くのに必要。清らかな場所に咲く花の粉末を利用して作られる。本編26話終了後、2人はムドーソ城内を探し回ったが売っていなかった。


傾向~【ビクスキ】で支配した人間に、強制力がある命令を実行させる際に満たすべきな条件。完全に条件を満たせば、文字通りどのような命令でも聞くようになる。条件を部分的に満たして、一定時間のみ限定的な命令を下すこともできる。


アンカラ地方~レムーハ大陸の北西に存在する地方。豊かな森と水が広がる肥沃な地方。国家間の戦争は起こっていないが、地方ではモンスターの襲撃に悩まされている。


ムドーソ王国~アンカラ地方を実質的に支配する強国。人口50000人。首都ムドーソ城と周辺の集落から構成されている。


ラムス街~ラムス地区とも。ムドーソ城内に存在する城門にほど近い貧民街。ドミーはここの住人ほとんどを【ビクスキ】で支配下に置き、拠点としている。


狂乱の日~ドミーがラムス街で起こした騒動が起こった日。レムーハ記では微妙に美化されているが、これは当時少女で現場にいたアンという人物の証言を参考としたため。後日、ライナによって訂正が命じられた。


口合わせ~信頼する【女性】同士で行うキス。【口合わせ】後に【生命降臨の儀式】を行えば、どちらかが妊娠する。妊娠した方が【母親】、しなかった方が【父親】と呼ばれる。


おんぼろ亭~ラムス街唯一の宿泊施設。その名の通り古びている。宿泊料金は1日13ゴールド。ドミーとライナの部屋は夜間毎日のように嬌声や異音が鳴り響いているため、オーナーは朝の掃除を考えて憂鬱になっている。だが、朝になると決まって綺麗になっている。


エルーデ王国~エルムス王がかつて仕えていた王国。アンカラ地方では有力な勢力だったが、他ならぬエルムスによって滅ぼされた。エルムスはエルーデ王国の版図をさらに拡大し、ムドーソ王国を建国した。


試しの儀式~ムドーソ王国が出席するギルド本部会議で行われる儀式。志願者が力を示し、王が認めればギルド加入を認めるというシンプルなもの。現在は、【スキル】を示すのが慣例となっている。ドミーは【スキル】以外のものを示し物議をかもしたが、実は鶏の鳴きまねといった珍妙な芸で儀式をパスしたものもいる。歴史書を読むのが好きなエルンシュタインは、その故事を持ち出して認めてやろうかと考えていたが、会場が混乱したため言い出せなかった。


館の乱~エルムス王死後の王座をめぐり、チディメと将軍ラカゲーが繰り広げた内乱。【守護の部屋】でエルムスの遺骸を守り、葬儀を取り仕切ったチディメの勝利となった。ラカゲーはムドーソ城の一角で自害した。


ジャニン〜アメリアが変装のため用意した黒装束。別名ニンジャとも呼ばれ、東にある国の戦士が着る装束と伝えられている。途中アメリアのジャニン装束が吹き飛び顔が露わとなったが、一介の門番でしかないアメリアだと気づいた者はいなかった。


変態〜レムーハでは、奇異な言動や行為を行うものをそう呼ぶ。ドミーはジャニン装束を着込んだアメリア達を変態と呼んだ。


チント〜レムーハ大陸では、言葉遊びという意味がある。試しの儀式を突破する際、ドミーはチントを利用したパフォーマンスを行った。


守護の部屋〜チディメがエルムスの遺骸を守るため、家臣であるカエナオに作らせた部屋。あらゆる攻撃から部屋の主人を守る【青の防壁】、敵対者を光線で排除する【赤の裁き】を備えている。移動も可能。カエナオは完成後即座に自害し、秘密が敵対者に渡るのを防いだ。だが、それにより製法が伝わっておらず、複製ができない。チディメ以降のムドーソ王国は生涯を【守護の部屋】で過ごし、とある人物以外は立ち入りもできない。


アーテーの剣~かつてライナが所属していたギルド。ヘカテーとエリアルという人物がリーダーを務めている。2人はつねに争っているが、表面上は仲が良いように振舞っている。


スゴディオルの縄〜「この縄の結び目をほどけばアンカラ地方の王となれる」と聞いたエルムスが、剣で縄を叩き切ったとされる逸話。ムドーソ王国では美談として伝わるが、「単に酒に酔っていただけなのでは」と分析する歴史家も存在する。


蒼炎のライナ~ライナがドミーに忠誠を誓う際名乗った異名。アドリブだったが、本人は気に入っている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る