38)すなさと、現実逃避中
ここ最近、筆がちっとも進まないすなさとです。
仕事が忙しいというのも理由の一つではあるんですが、なんか書いていてしっくりこず、行ったり来たりを繰り返して足踏み状態が続いています。
こういうことは別に初めてではありません。今までも何度かあって、単に「気が進まないだけなんだろうなあ」とぼんやりと思っていましたが、最近になって共通点を見つけました。
私の執筆が止まる時は、大抵の場合、物語が新しい展開などに入る時です。
話って、起承転結の塊じゃないですか。小さいエピソードの起承転結が集まって中くらいの起承転結があり、その中くらいの起承転結が集まって物語全体の起承転結につながっていく。私の作品が、そんな構成にちゃんとなっているかどうかは、はなはだ疑問ではありますが、少なくとも意識して書いてはいます。
はい、一応。ごめんなさい。(謝りたくなるのは、何故だろう)
で、今の書こうとしているところが、小さい起承転結の「起」と中くらいの起承転結の「起」、そして物語全体の起承転結の「承」が重なった地点です。
なるほど、どうりで書いていて自分が何を書こうとしていたかを見失うなと思っていたんですよ。人生そのものを見失っている人間に、目的を見失わずに書けというのが土台無理な話……。
そしてようやく、「小説を書く時ってやっぱり設計図が必要?」となりました。(今さら言うな)
でも、設計図……面倒くさい。(-_-;) そして書く手が止まる。ノープランな私ならではの悩みでしょうか。
そういう時に目につくのが、創作論だったり活動エッセイです。小説と違って、気軽に読めるところが魅力です。私も、ここでいいだけ呟いていますが、まあ、私のは本当に呟きですからね。
先日読んだ創作論に「なるほど~」と目からウロコな意見がありました。「こうすればPVが上がる」とか、そんな話ではなくて、「Web小説だからと毛嫌いしては損するよ」的な話です。案外、自分がこだわっていることって、根拠のない思い込みなのかもなあと思いました。
言葉や表現って生き物だと思うんですよね。例えば、「とても好きだ」という言葉。この「とても」は、もともと否定文に使われていた言葉だそうです。
しかし、今では肯定文にもばんばん使っていますよね。これを指して「使い方が間違っている!」という人もいない。
最近で言えば、「全然大丈夫」という言葉もそうです。私も日常的に使うようになったので、この言い方はすでに定着したと思っていますが、私が子供の頃は「全然大丈夫」なんて言葉は存在してませんでした。(年代がばれそう💦)
「全然問題ありませんので、大丈夫です」とか「全然必要ありませんので、大丈夫です」とか、これが正しい使い方です。この「全然~ない」と「大丈夫」がくっついて「全然大丈夫」なんですよ。そこの若者、知ってたかね?(今さら知る必要もないね)
そう考えると、今のWeb小説ならではの表現の仕方とか、言い回しなんかも必要(需要)があって広まっている訳で、頭ごなしに「おかしい」と言うのは、老害に近いなと思ったりもして。
そうなった必要性を考えることは、Web小説の理解を深める上で大切なことかもしれませんね。その上で取捨選択すればいいのかなと思い直す機会となりました。
世間では猫も杓子もSDGsを叫び、ダイバーシティとインクルージョンな社会を突き進もうとしている訳で、私の頭もダイバーシティとインクルージョンしないと生き残れないぞと思った今日この頃でございます。
で、今日のすなさとは何をしているかというと、
うまく書けない自作を棚に上げ、冒頭の「小説の設計図」の話もどこかへすっとばし、正真正銘の現実逃避ってやつですよ!
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