33)推理小説を前から読むか、後ろから読むか

 久々に更新したかと思いきや、今日はなんの話じゃい! と思ったあなた、今日はどっちが好きかって話です。


 さて、すなさとは基本的にネタバレOKです。なので、推理小説を後ろから読んだりもします。全部が全部じゃないですよ。でも、どうしても気になる時や、なんとなく物語の結末を知った上で読み進めたい時に、後ろを先に読んじゃいます。

 すっごい伏線をはり、あっと驚く展開を持たせ、さらには大どんでん返しなんかを盛り込んでいたとしても、後ろから読んでしまうので作者泣かせな読者と言えるかもしれません。

 なぜ、ちゃんと順番を守らないのか、なぜ我慢ができないのか、アンチ・ネタバレな方々はそう思うかもしれません。が、これはこれで楽しいんですよ。

 物語全体を俯瞰できるというか。分かった上で読み進めると、また違う味わい方ができるのです。


 なんでいきなりこんな話をするのかというと、いつの頃からか、カクヨムのレビューにネタバレ隠し設定機能が付きましたよね。この設定が出来るまで、「ネタバレを嫌がる人もいる」ということ自体を気にしたことがなかったんです。

 そしてこの「ネタバレを気にしていない」意識は、私が書いている作品の中でも出ているなと最近感じておりまして。

 例えば、私の現在のメインの作品『九尾の花嫁』と『藤の花恋』は、それぞれ独立させた話ではありますが、関連性が強く、お互いにネタバレ要素を持っています。それは、どちらから読んでも大丈夫な代わりに、どちらから読んでも互いの話の主たる部分のネタバレが起こってしまいます。


 さらに、現在執筆中の『藤の花恋』はさらにひどい。第1話は妹の話なのですが、そこで姉のそもそもの結末というか顛末がある程度示されています。第2話は、その姉がその顛末に至るまでの裏話的な話です。(分かりやすく例えると、転ぶことが分かっていて、どうして転んだかを語るだけの話)


 先日執筆をしていて、こういう作りを私は好んでしているなと、ふと思いまして。あんまり深く考えていなかったのですが、「これって、真っ白な状態で読みたかった!」とか思う人もいたりするのかなと思ってもみたり。

 でも、隠しながら書くのって難しいんですよね。(*´・ω・)ヒラキナリ

 それにほら、私の話って隠すほどのあっと驚く展開も大どんでん返しもありませんし。なので、ある意味、そこに対する喪失感はないと思います! (そもそも、そんな話でおもしろいのかという根本的な問題はありますが、)


 皆さんは、ストーリー展開で、どうにもできない癖とかありますか。はたまた、意識して工夫されていることとか。それが私の作風だと言えば、それまでなのですが、ちょっと柄にもなく悩んでしまいました。

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