30)書きたいんだもの

 今日は真面目な話です。いえ、いつも真面目な話なんですけれども。前回の「男は腰が引き締まってなんぼだ」という話も、本人はいたって真面目に語ってます。ええ、大真面目ですよ。


 さて、ざっくりと『藤恋』の第2話の構想も出来上がったので、少し書き始めてみました。完璧に話を組み立ててから書くのは苦手で(そんなことをしていたら、ずっと考えていそう)、とりあえず書きながら考えるという相変わらずのノープランな手法です。


 で、書き始めた訳ですが、いきなり重たい展開から始まるという作者もびっくりな滑り出しに、思わずタイプを打つ手が止まってしまいました。ざっくりと構想を練ったつもりでしたけど、これは予想していませんでした。(いやいや、どんだけざっくりなの)

 皆さん、話はもう少し細かく計画的に組み立てましょう。


 そんないきなりストップした滑り出しなわけですが、これは不快に感じる人がいるのではないかと思い始めました。第2話はけっこうぐだぐだな話なので、冒頭からこれでは、先が思いやられます。感じ方には個人差があるので、気にしすぎかなと思いもしますが、せっかく読んでもらって不快に感じるというのは、私としても本意ではありません。

 そもそも、そこまでして書かないといけないのかという、根本的な話にもなるのですが。


 そこで、「注意書き」なるものを書いてみようかと初めて思い至りました。「もしかしたら不快に感じる人がいるかも」「作者がこうした描写(行為)を肯定しているわけではないですよ」というアレです。

 さっそく1ページ目の末尾に入れてみました。さすがに一文字も読んでもいない相手に対し、いきなり冒頭から「注意書き」っていうのは、「結局、読まれたいの? 読まれたくないの??」みたいな感じがしたので、1ページ目の末尾です。冒頭の導入部分で、物語のさわりを感じてもらいつつ、ただ「この先は危険」みたいな感じですね。しかし、これが適当かどうかも分からず、入れる場所一つとっても、意外に悩みます。

 同時に、やはりここまでして書きたいのはなんでだろうと思い返してみました。


 私は強い女性が好きです。弱々しくメソメソしているのは性に合いません。「強い」というのは、別に能力的なところでの「パーフェクト」という意味ではなく、あくまでも「負けるもんか」という心意気です。なので、欠点があっても、ちょっと嫌な気持ちが心を支配しててもいいんです。極端な話、取るに足らない凡人でいいんですよ。ただ、そうだとしても、


 凡人は凡人らしく、凡人なりの根性みせろや (#゚Д゚)


 っていうのが持論なわけで、その根性に強さの美を求めちゃうわけです。

 つまり、どうしようもない運命(状況)にさらされながらも必死でもがく女性の姿を描きたかった、というのが書き始めの最初です。でも、あれこれ話を進めていくと、誰もがそんなに強靭な精神メンタルを持ち合わせているわけじゃないことに気がつきます。となると、今度は、心の傷がさらなる歪みを生んでいく様を表現したくなったわけです。

 ……だんだんここで語っているうちに、この話、どこに終着するのかなと不安になってきました。皆さん、やはり話はもっとしっかりと組み立ててから書きましょう。


 まあ、作者と同じく、ぐだぐだなあれですが、結局このぐだぐだを私が書きたかったというだけの話です。ええ、ぐだぐだなだけに。(もうこれ、PRにもなってない……)


 皆さんの描きたいこだわりってなんでしょう? 話の構想を練るときって、皆さんそれぞれのやり方があるかなと思いますけれど、皆さんはどういう風に物語を作っていますかねえ。 

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