9)カクヨムコンの楽しみ方
カクヨムコンが始まって一週間が過ぎました。カクヨムコンに参加するのは今回が2回目です。前回と同じ作品を投稿しています。一年前は参加と言っても、このコンテストの趣旨をよく分かっておらず、第1話(約10万字)を締め切り最終日に一気にアップしたのですが、一年後、再び同じ作品で参加するとは思っていませんでした。よく、ここまで書いたなあ。頑張ったよ、私。
さて、今回のカクヨムコンは初日から参加させてもらっています。最初から参加することで、前回とは違うものも見えてくるかなと思うのですが、そもそも私がコンテストイベントをどのように捉えているかを今日は呟いてみようかと思います。
すでに4,000作品を超える参加があるカクヨムコンですが、もともと、ここで競い合う気は全くなく(というより競い合える実力が全くなく)、私としては一人でも多くの読者さんに自分の作品がPR出来ればと参加させてもらった次第です。
もしかしたら、そんな程度で中途半端な参加をするなと思う方もいるかもしれません。しかし私は、カクヨム(小説投稿サイト)においては、コンテストのこういう利用方法もありだと思っています。
なんというか、利用されっぱなしでいる感じが
このコンテスト系イベントは書き手の射幸心をひどくくすぐるイベントだと思いませんか。運営側を悪くいう訳ではありませんが、私たちはコンテストというものによって運営側に少し踊らされているというか、だしに使われているような気もします。とくにカクヨムコンは、その傾向が強い。
カクヨムコンの選考方法はご存知の通り「読者選考」です。そして、ランキングに影響のある評価と言えば、星とフォローですよね。個人的にはハートも嬉しいんですけれど、これはランクアップには影響しないと何かで読みました。
この選考方法は、「どんなに拙い作品でも、星とフォローをあらゆる手段で勝ち取れば、最終選考に残れる」とも読み取れます。かなり、えげつない。それで勝ち残れると思えば、そりゃ、誰しも夢を見たくなりますよ。
そうなると、みんな必死で星とフォローを取りに来ます。必然的に、「私も星を付けたのだから、あなたも付けて当然だ」みたいなことになる。
なんでも、自分の作品をPRするためにTwitterでも呟くそうですね。運営側にしてみたら、労せず自サイトをPRしてもらえるわけですから、うまい仕組みだなあと思います。誤解がないように言っておきますが、自分の作品をPRすることを非難しているわけではありません。私もTwitterをしていたら同じことをしていると思います。
そうではなく、こうした私たちの行動が運営側の思う壺なのではないかと考えてしまうのです。
運営側は決してボランティアでカクヨムを運営しているわけでも、コンテストを開催しているわけでもありません。じゃあ、何のためか。そこに何らかの利益が生み出されているからに他ならない。
広告収入? マーケティング? ダイヤの原石の発掘? 文学界の将来?
私はその業界の人間ではないので分かりませんが、直接収益になるにしろ、ならないにしろ、何か利益があっての行動です。当然です。営利企業なんですから、稼いでなんぼ、社員の生活がかかっています。
私は、この大きな利益をもたらすシステムというのは、とても大切で重要だと考えています。ボランティアをするにしても、理想を掲げるにしても、資金がないと続かない。とすれば、ビジネスとして成り立たせるのが一番効率よく、持続可能なわけです。
そして、誰でも気軽に投稿でき、誰もが作家になることができる小説投稿サイトは、参加者の預かり知らないところで、まさに錬金術のごとく大きな利益を生み出しているのではないか。そんな気もします。私たちはこのシステムを利用しているように見えて、実は利用されているのかもしれません。
だから、私も好きにさせてもらおうというわけです。書籍化、プロ作家という厳しい現実を甘い言葉で誘って、書き手の心をくすぐり、いったいカクヨムは私たちに何をさせようとしているのか。
そんな風にひねくれて考えてしまう私は、せめてその思惑に抵抗し、自分の好きなように利用させてもらおうと思うのです。まあ、これさえも運営側の思う壺なのかもしれませんが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます