8)恋愛とエロは違う

 はい。「じれっと恋愛論」の続きです。いやもう、あれでいいだけ語った気がしたんですけどね。自主企画で立て続けに参加作品を削除することが続いたので、ちょっと追加です。


 うちの自主企画は「恋愛×ファンタジー」となってます。秩序を保つために、恋愛要素だけのものだったり、ファンタジー要素だけのものだったり、はたまた両方の要素がまったくないものだったり、そんな作品は削除させてもらっています。

 で、最近ご参加いただく中にあからさまなエロ表現の作品があります。ここで言うエロ表現とは、単なる性描写ではりません。エロ描写とでも言えばいいのでしょうか。とにかく話が唐突で、いきなりエロい描写が始まったり、相手がそういう行為をいきなり要求して来たり(しかも、言われた方も抵抗なしかい!)、みたいな。

 セリフのやり取りも機械的。感情の機微も伝わってこない。あ、自分の書く技量を棚に上げて論じてますよ、もちろん。も、完全に読み手としての感想です。


で、すなさとは考えた。なぜ、こんな場違いなものが登録されているのだと。

①参加条件を読んでいない。

 人として読んでください。お願いします。

②分かっているけど、でも参加。

 人としてご遠慮ください。お願いします。


そして、今日ふと思ったんです。もしかして、

③エロを恋愛だと思っている。

これじゃなかろうかと。


 ご意見、反論、いろいろあるかと思います。が、すなさとの結論から申し上げますと、エロは恋愛じゃないです。

 なぜなら、恋愛とは?と聞かれて、いきなり性行為のことを思い浮かべますか。

 少なくとも私は違う。

 相手に恋をし、思い焦がれ、そしてすったもんだの挙げ句に付き合ったり、振られたり。その延長線上に性行為があるわけです。

 物語も然り。気持ちの延長線上にあるからこそ盛り上がるし、さらっとした描写でも十分エロい。具体的な描写なんて必要ない。だって、感情移入していれば、描かれていない行間は読み手でいくらでも補充できるから。

 前回の「じれっと恋愛論」でもちらっと話しましたが、体の関係から始まってもいいです。でも、それに至る経緯ってもんがある。その登場人物の心情を細やかに書かないと、物語として成り立たない。

 恋愛とは惚れた腫れたの物語。そこに相手を思う気持ちがあってこそ成立します。というか、そういう話をすなさとは恋愛と言っています。


 企画の参加作品を削除するという行為は、意外に体力を削られます。皆さんが一生懸命書いたんだろうなと思うからなおのこと。私が必要としていない作品だから、それはダメな作品だなんて思いません。どんな作品も、誰かの思いが詰まった大切な作品で、削除されて当然な作品などどこにもないと考えています。ただ、企画の秩序を保つのも必要で、本当に難しいところです。

 お互いに傷つかないためにも、自分を守るためにも、マナーは守って欲しいなと思います。

 また、素敵な作品に出会えますように。

  

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