くうふく
おなかが空いた
月でも食べようか
口を大きく開けて月を放り込んでみる
パクリと食べてもぐもぐと咀嚼
空を見上げるとそこには月が変わらず鎮座していて
当たり前に空腹は満たされない
食べられないものを食べた気になっても
もっと欲しくなるだけで
ただ空虚だけど
少しだけ笑ってしまう
月を食べられるわけがない
そんな気分になってみたかっただけだ
諦めて歩き出す夜道は暗い
とても太陽が出るとは思えない
でもとりあえず
家に帰ろう
単話 七 @nanakusakou
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