前回までで、シャープとフラットの、調号になった時の数と調の法則性について説明しました。次は増えていくシャープとフラットの、増えて行く時に何の音に付いて行くかという法則性に付いて説明します。まずシャープについてですが、ハ長調には調号がありません。そして、シャープ1つの長調はト長調です。ト長調には、ファにシャープが付きます。それから、調号が1つ増えるごとに、ファのシャープから、完全5度上の音程で、１つずつ増えます。つまり、ト長調、シャープ1つの長調から数えて、シャープ2つの長調はソラシドレと完全5度上がってレで始まるニ長調ですが、調号はどこかというと、ト長調の時に付いたファのシャープはそのままで、更に2個目は、ファのシャープから数えて完全5度上のドのシャープになります。ですからニ長調には、ファとドに、シャープの調号が付きます。短調のシャープの位置の法則性も、同じです。イ短調、ラで始まる短調の音階には調号がありません。ラシドレミと完全5度上がると、ミから始まるホ短調になります。ホ短調の調号も、ト長調と同じなのですがファにシャープが付きます。ファにシャープが1つ付く短調は、ホ短調です。では2つシャープが付く短調は、ミファソラシと完全5度上がってシで始まるロ短調、調号の付き方は、ホ短調の時に付いたファのシャープはそのままで、もう一つ目のシャープは、ファソラシドと完全5度上がった、ドのシャープです。シャープ2つの短調はロ短調、シャープの付き方は、ファと、ドで、ニ長調と同じになります。