第19話 短調の3種類の音階
短調の音階について。短調の音階は、3種類あります。全て短調なのですが、ほんの少しだけ、違いがあります。まず1つ目、自然短音階といいます。全音、半音、全音、全音、半音、全音、全音の間隔の普通の短音階です。2つ目は、和声短音階、読み方は、わせいたんおんかい、といいます。これは、前回説明をしました導音を使った音階です。7番目の音が、自然短音階よりも半音上がったものです。3つ目は旋律短音階、読み方は、せんりつたんおんかい、といいます。これは和声短音階と、導音を使うのは同じですが、6番目の音も、半音上げてしまう音階です。6番目の音も半音上げると、短音階を下の音から歌うと歌いやすくなります。旋律短音階は上行形と下行形が違います。下の音から上に向かって歌う、上行形は、先程説明した、短調の音階の、6番目と7番目の音を半音上げる音階ですが、下行形は、自然短音階、つまり普通の短音階と同じです。上の音から下に向かって歌う時は、導音を使わずに、例えばイ短調でいえば、全部白い鍵盤を使ってラソファミレドシラと、下りて行きます。他の短調も、3種類の音階の理屈は変わりません。
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