第3話 目覚めよ大介
「うん?どこだ、ここ···」
「やっと起きたのか!まったく!あたいのパーフェクトフリーズを受けたらこうなるって分かってるくせになんで避けないんだよ!」
「避けようと思ってもあれはよけれないよ」
あんなのよけれるはずがない。あれをかわしてる霊夢はすごい奴なのだ、と改めて実感した
「早く起きてご飯食うぞ!今日はお前の分も作っておきたからな」
「意外に優しいな!」
「ありがたく思えよ!」
「( ̄▽ ̄;)あざす」
なんだかチルノは本当に優しい人だな、と思い始めてきた
「いい匂いだなぁ」
「へっへーん!あたいが作った手料理、存分に味わうがいい!」
「いただきます!」
「どうだ?美味しいか?」
「美味しいよ!」
「お前の好みは全てお見通しだからな!」
「なんで俺の好みしってるの?」
「夢の中でお前に教えて貰ったからな」
俺、夢に出たのか。印象に残るほど雑魚だからな!多分
「この後どうするつもり?」
「まぁ、家ないし、とりあえずぶらぶらするだけだけど」
「だと思って、あたいはお前に服を準備してやったんだからな!」
「ありがとうね!チルノ!」
「その呼び方やめろ!なんか··-テレるだろ!」
意外に可愛いところあるじゃん!
「着てみたけどどうかな?」
「似合うと思うぜ!」
「よーし、あのときは弾幕戦出来なかったけど
今なら出来るよな!」
「まさか…」
「大介!勝負だ!」
「ぎゃぁー!」
どうしてまたこうなるんだ!さっきから勝てないって言っているのに勝負なんてなんか意地悪だなぁ
「いくぞ!だいすけ!」
「氷符 パーフェクトフリーズ!」
だめだ!よけれない!
そう思った瞬間、目の前が光に包まれた
「どこだ、ここ!」
「大介よ。お前は本当の自分を出せていない、目覚めよ、大介!」
「これが本当の姿だ!」
「そうか。ならば、敵の弾幕にもう一度当たってみるのだ。そうすれば真実がわかる」
そしてまた目の前が光に包まれ、今度は元の世界に戻っていた
「よけれるじゃないか!」
「え、あ、まぁね」
勝手に避けていたらしい
「食らえ!最大出力!アイスエイジ·スノーボールアース!」
「ちょっ!ぎゃぁー!」
パキーン!なにかが弾けるようなそんな音がした。そしてなんだろう、この記憶がよみがえって来る感じ···なんだか自分を取り戻した、そんな感覚がする
「反射!吸収!」
急に自分の中に技が溢れてくる感じがした
「どうだ?これは避けきれないだろって····」
そこには無傷の大介がいた
「今のあたいのわざをかき消したのか?」
「いいや、吸収しただけだ」
「それじゃ次は俺のターンかな!」
「出力強化!アタック、防衛アップ!
食らえ!防御力無視!ショックカノン!」
「い、いきなり!」
「ぎゃーーー!」
いきなり大介が強くなった…今まで手加減していたってこと…なの?
「ふん、一つ当てれただけで調子に乗り上がって!食らえ!ダイアモンドブリザー…」
! 閉じ込められた!あの一瞬のすきに!
「どこだ!大介!逃げたのか?」
「魔力集中、出力強化!」
上だ!上にいる!
「なにするつもりだ!」
「究極奥義!究極全神龍残鉄猛破特攻撃改!」
「うそでしょーーー!」
パキーン!とチルノの結界が割れる音と共に隕石が落ちたかのような衝撃と轟音が幻想郷を包んだ
「ふーう、あれ、チルノは…まさか!」
案の定草むらに叩きつけられていた
「だ、大丈夫!チルノ!」
「はぁっ!」
そこには服が破れてしまったチルノが横たわっていた
「チルノーー!」
「ふーう、まったく!いきなり本気出しすぎでしょ!」
「ごめんね、なんかいきなり覚醒したのか自分の本当の強さがよみがえったきがしちゃって」
「まったく、危うく即死するところだよ!」
「まぁ置いといて、最後の技、何て名前なの?」
「あー、あれね。究極全神龍残鉄猛破特攻撃っていう技だよ」
「名前なが!」
「だけど安心した!これで幻想郷でも生きていけるね!」
「そうだな!」
コンコン。誰かが玄関の扉を叩いたみたいだ
「どちら様?」
「どうも、大介さん、わたしの名前はパチュリー、突然だけど紅魔館にきてくれない?」
「えーー!いきなり!」
第4話へ続く
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