第4話 大介の隠された秘密

「大介さん、こちらへ」

パチュリーに案内されたのは前に侵入を試みて串刺しにされた紅魔館だった

「ひぃーー!また串刺しにされる!」

「今度はそんなことしないから安心して」

「なにするんですか?」

「…色々とね」

「ごくり」

ま、まさか人体実験でも、されてしまうのか!

という不安とともにパチュリーが普段色々実験している部屋に連れていかれた

「人体実験とかするんですか?」

「そんなことしないから安心して」

「ただ、あなたについて色々調べるだけ」

「そうなんですか」

それって解剖じゃね!という絶望を抱えながらパチュリーに指示された機械に乗った

すると、いきなり機械が動き出し、閉じ込められてしまった

「なにするんだ!変なことしたら、ただじゃおかないぞ!」

「今から水入れるから」

「は?溺れ死ぬじゃないですか!」

と言っているうちに満水になり、もちろん溺れて気を失ってしまった

「案外簡単に誘導できて簡単に溺れてくれるのね」

「パチュリー、早く調べなさいよ」

「分かってますって」

「まず、弱点は…なし!?」

「壊れたの?」

「いや、さっき点検したばかりだからそれはないと思うけど」

「魔法に剣術、格闘に弾幕、まるで全能神みたいね」

「最後に隠された性格は…うそでしょ…」

「どうしたの?」

「彼は、気づいていないだけで、三重人格の持ち主ね」

「具体的には?」

「一つ目は普段見せている普通の大介」

「二つ目は神の大介」

「三つ目はなにか本当に大切なものを失ってしまったときでる言葉では説明不可能な大介ね」

「結構すごいね」

「さぁ、チルノのとこへ連れていきますか」


コンコン、

「はーい?なんですか?」

「借りてた大介、返しに来ました」

「寝てるけど何かしたの?」

「ちょっと大介について調べただけよ」

「…このまま目覚めなかったら?」

「その時は呼んで」

と言い残し、パチュリーは帰っていった

「大介、大丈夫?」

「ZZZ…」

「なんだ、寝ているだけか」



「ふーう、なんかよく寝た気がするな!」

「大介、やっと起きたね!帰って来てから2時間近く寝てたんだよ!」

「ごめんね、なんか睡眠薬飲まされてたみたいで」

「この後なんか俺関係で予定ある?」

「特にないけど」

「んじゃとりあえず海に行ってくるから」

「わかった」

この時、俺の頭の中ではほとんど戦艦のことで一杯だった




第5話へ続く

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