第196話☆ ポーの受難とターニングポイント 前編


 ううっ、毎度のことながら、長すぎて尺(1回分)に収まらなかったです……💧

 そして猫好きな人にはすみません的なエピソードがあります。

 決して無下に扱ってるわけではありませんので、どうかご容赦お願いします。

 今回前後編に分けることにしました。



  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「――シャッフルだ」

 エッボが唸った。


 1層では黒い塔のような影が、あちこちに現れては消えるを繰り返していた。

 その闇に入った者は、影と共に消え去っている。

 空間の『チェンジ』が異常に起こっているのに違いなかった。


「『シャッフル』って、何っ?!」

 パネラが夫を起こしながら訊ねる。

「多分だけど。

 昔、傭兵に聞いたことがあるんだ。こんな感じに一度に『チェンジ』が多発したんだって。

 巻き込まれた奴はみんな、別のとこへ飛ばされたらしい」


 なんとか妻の肩に捕まりながら、エッボも立ち上がる。

 今やあの嫌な超音波も止んでいる。こんな状態ではやり続けられるわけがないが。

 いつ降ってくるかもわからない闇のイカヅチから逃れようと、走り回る足音や叫び声が四方から飛んでくる。

 

「でも、なんでそんな事が……?」

 パネラも身を固くしながら、天井に目をやった。。

「わからない。彼も自分の見た事、憶測しか聞いてないし……。

 とにかく急いで離れよう」


 角を両手で軽く叩いて、エッボがようやくふらつきを解消した。

 ポーも2人の前を行ったり来たりと、急かすように落ち着かない。

 パネラは壁の方を見回した。

 斜め左の方の樹々の切れ目に亀裂が見えた。

「そうね、今ならもしかすると、入り口に兵士たちは少ないかも」

 今なら脱出するチャンスかもしれない。

 2人はそちらに一歩踏み出そうとした。


「貴様、何を知っている。これは一体なんなんだっ!?」

 いきなり樹々の陰から、2人の兵士が立ち塞がってきた。

「何が起こってるのか、お前たち知ってるのかっ?」

 1人は剣を抜いてきた。


 そんな大声で話してないのに聞かれてた……エッボは自分の迂闊さを悔やんだ。

 兵士たちに亜人がいない事につい油断していたが、先程の音魔法を使う者がいたのだ。


 耳で聞くのではなく、音を独自に感知する能力。

 特定の声や音、言葉のみだけを選り分けて感じ取ることが出来る者もいる。

 エッボの話が、能力者の触手に引っかかったのだ。


「おいらも詳しく知らないよ。

 ただこうして、『チェンジ』が連続で起こった事が昔の戦争であったらしいんだよ。

 その時はダンジョンが戦場だった。

 たぶん敵の魔導士が、ダンジョンのコアか主に、何かを仕掛けたとかいう話だったけど……」


 それを聞いて2人の兵士は顔を見合わせた。

 大方サーシャの仕業とか思っているのだろう。

 実際に昔聞いた話の真相も、結局は推測に過ぎないのだが、それよりも今はそんな事を考えているべきではない。


「貴様ら、何処へ行く気だっ!」

 これ以上は知らないと、出口の方へ行こうとするエッボ達にまた剣を向けて来る。

「どこって通路にだよ。ここに居たら危ないじゃないか」

「そんな事を言って、逃げる気なんじゃないのか?」

 兵士は真っ直ぐに、エッボの胸に切っ先を向けている。


「今はそんな場合じゃないだろ。この場から離れなくちゃ――」

「黙れっ! 敵前逃亡は許さんっ!!」

 もう1人もスラリと得物を抜いてきた。


『フガーッ!!』

 毛どころか尻尾や触手も逆立てたポーが、尻を上げて怒りの声を上げる。

「なんだこいつ、ケダモノのくせに」


 2人目が一歩踏み出すと、剣をそのまま斜め横に振った。

 ガッキィン! 横に突き出したパネラの丸盾が剣を弾き返す。


「ウチの子に何すんのよっ!」

 盾を突き出し、抗議の意思を示す。

「魔物のくせに立て突く気だからだ。協力しない奴は要らんっ!」

 兵士はパネラの意思表示に対し、剣を構え直してきた。


「ふざけんなっ! 手前勝手な件に、巻き込んでるだけじゃないかっ」

 小競り合いを極力避けようとしていたエッボも、さすがに仲間に手出しされては黙ってられない。

 パネラも腰のメイスを掴んだ。


「それは我々に刃向かう気と、とっていいんだな?」

 兵士がちらりと横目で合図をかわす。

「どうせ亜人と魔物。これくらいの人数要らないだろ」

 その目はすでに破壊殺し衝動に駆られた光を帯びている。


 まわりの黒いスッポトライトは止みつつあった。おそらくは兵士たちは、もう大丈夫だとでも思っているのだろう。

 しかしこんな非常事態の時に。


 いや、だからこそ彼らの気が高ぶっているんだ。

 今や任務よりも、この行き場のない苛立ちをぶつけたいだけなのだろう、とエッボは感じた。


 相手は高度な守備を持つ防具を身に着けている。まず直接の魔法攻撃は通用しないだろう。

 まともに戦ったら分が悪い。


 ポーの触手に触れながら、少しづつ後ろに下がるように伝える。そして合図したらダッシュで亀裂に走るように。

 ポーもそれをパネラに別の触手で流す。

 接触テレパスによる伝心だ。

 臨戦態勢のまま、じりじりと後ろへ下がる2人と一匹。

 エッボは小さく口の中で詠唱しながら、自分たちに防御の魔法をかけた。 


 兵士たちが一歩足を運んだ。

(今だっ!)

 

 ボォウッ! と、兵士とエッボ達の間に炎が立ち塞がった。

 それと同時にパネラが片腕でエッボを抱え、ポーと一緒に全力で地面を蹴る。


「フンッ」

 兵士が躊躇なく炎の壁を剣で振り払った。

 元々魔法で作った一時的な炎。魔法防御が上の前には霧のように消えてしまう。

 だが、目くらましにはなる。


 続けざまに2、3,4,5……重と、兵士たちの前――膝の高さから2メートルほどの炎の壁を、グルグルとした渦巻の層にどんどん作っていく。

 兵士にひと払いで消されてしまうような弱い炎だが、探知でもない限り前が見えにくい。


 その隙に亀裂のすぐそばまでパネラは走り込んでいた。


 ドワーフは一般的に足が遅いと言われるが、それは通常の走り方の場合のこと。

 元々足腰が強い種族が本気を出した時の、しかも身体強化した時の動きは凄まじいものがある。

 車輪の小さな自転車も回転数を上げればスピードの出るがごとく、歩幅が短いのなら、その分ピッチを上げればいいのだ。


 理論上でしかないこのやり方に、ドワーフは十分応えられる身体と力を持っていた。

 足が遅いなどと思われていた種族は、俊足ではないが速足にはなれる、持久力も兼ね備えた最強のランナーだった。

 

 そしてハンターとして早く走ることも要されるパネラは、体をやや前に倒し足と体を真っ直ぐにするフォームを身につけていた。

 普通は短距離を走るフォームだが、体力と筋力との強いドワーフだからこそ出来る走法。


 大地を力強く蹴りだし、前に出した足はまたしっかりと地を掴み、前に体を引き寄せる。

 それは失速するどころか、徐々に加速する勢いだ。 

 今や全速力で走る山猫をも抜き去りんばかりに。


 山猫はともかく、ドワーフがいるせいでそんなに素早く動けないと、兵士達は高を括っていた。

 彼らは亜人を日頃から侮っていて、良く知りもせずに能力を過小評価しているのだから。


 それはエッボも気がついていた。こういう輩はとかく相手を下に見る。

 相手の悪い部分にしか目を向けたがらない。

 だからこそ、その隙を突く。


 初動の一手が生死を分けるその選択。エッボは逃げに賭けた。

 通路に出てしまえば、同じ層でも別空間になる。そうすれば奴らの手は伸びてきづらい。


 だが、パネラがポーを抜いて亀裂のすぐ手前まで来た瞬間、ヴォゴッと音を立てて出口の穴が閉じた。

   

「えっ!?」

 後ろからの異変に、パネラはすぐに振り返り立ち止まった。

 まだ手前にいるポーも何かを浴びたように、ゴロゴロと地面に転げだし始める。

「くそぉ……」

 パネラの腕からズルッと滑り落ちたエッボが、膝をつきながら耳を押さえた。 


 そこへ兵士達がさも余裕で歩いてやって来る。

 まわりの樹々の枝や葉の細かな揺れ、そして自分に当たる不愉快な振動の波、聞こえないがこれは高周波だ。


「残念だったな。亜人如きが我々から簡単に逃げられるとでも思ったのか?」

「こちらも少し見誤っていたが、お前たちもこちらを見くびり過ぎだろう」

 そう、『音』を操る男が言った。


 兵士の『音』の能力は、エッボの『防御』よりも上手だったようだ。

 防御魔法の膜を突き破り、乱暴に荒々しく揺さぶる波が鼓膜どころか、頭や全身の骨にする響いてくる。


「今は高いだけだから、耳が痛いだけだろう。

 だが、これを徐々に下げていくとどうなると思う?」

 残酷な笑みを口元に浮かべながら兵士が近づいてくる。

 その手前にはまだポーが、耳や頭を前脚でガシガシ擦りながら唸っている。

 パネラはポーに駆け寄ろうとしたが、下手な動きをすると相手を刺激する事も知っていた。

 赤い瞳がルビーの光のように燃えながら、兵士たちを睨む。

 

「硬い物から壊れていくんだ。石やガラスとか」

 少しづつ足を進めていたパネラの、盾とメイスがブルブルと生き物のように小刻みに震え出す。

「そして更に落としていくと、生き物の骨も砕くことが出来る。これは簡単だ」


 物の固有振動を、音として認識、それと同じ音(振動)を作り出す事によって成される、超音波による振動破壊。

 この世界で超音波という概念はないものの、音で物が揺れる、壊れるという事象は経験から認識されていた。


 そのような音波を作り出せるのも『音』魔法。

 それは、地球と似た物理現象のようで、思い込みという概念でも事象が起こせるこの世界だからこそ可能にしていた。


「信じてないだろ? じゃあ見せてやろうか、お前たちの死にざまを」

 ふと立ち止まった兵士が、顔をまっすぐポーに向けた。


『ミャギャッアッ!!』

 ポーがビクンと飛び上がった。

 が、そのままバッタリと地面に横たわる。


「ダメェッ!」

 パネラが駆け寄ろうとした瞬間、目の前に黒い光の塔が現れた。


 それはパネラの突き出したメイスの頭をかすめ、スパイクの先と数cm、鉄球の面を抉っていった。


 闇が消えた跡には、2人と山猫の姿はどこにもなかった。

「イヤァーーーッ!」

 人気の絶え始めた森の中に、パネラの絶叫が響き渡った。



  **************



 13本目の鉄串を刺してから、少し歩いた時、ヨエルが「おっ」と声を上げた。

 目線の先の壁の根元に、頭を変形させた鉄串が見えたのだ。

 見ると5番目に刺したものだった。

 

「よーし、どうやらポイントはこの前後のようだな」

 そう言ってヨエルが辺りに探知の触手をまわす。


「それって探知で分かるんですか?」

「う~ん、分かると言えばわかるが、難しいてのが本音かな」


『ループ』の罠の切り替えポイントは、捻じれた空間の繋ぎ目。

 外から観察すれば俺たちは、途中から消えては再び振り出しの地点に戻るのが見えるのだろうか。

 だがそれは、内部にいる者にとって気付くのは難しい。

 何しろ空間が連続して繋がってしまっているのだから。


「なんていうか、急にバッサリ切ったようには感じないんだ。

 だから、ちょっとした違和感を探さないとならない」


 それは例えば風のちょとした変化だったり、明かりやそれが落とす影のズレ、音の反響など、本当に僅かな違いなのだ。


「でもそれをほぐすのって、ホンの小さな変化でもいいんですよね?

 じゃあ片っ端から壁を叩いて進むとか」

 もう大体の範囲は分かったのだから、どんどんやっていけばいいのに。


「兄ちゃん、ここがどんなとこか、さっき思い知っただろ?

 そんな事すれば、亡霊どころかハンターまでわんさかやってくるぞ」

 あ……。

「お前、本当に考えなしだなあ」

 奴が俺を見てワザとらしくため息をついた。

 確かに思いつきで言ってしまったが、奴に言われるとなんかムカつく。


 とりあえず俺も注意して通路を観察する。

 風はほぼ無いに等しいので、空気の動きではわからない。レンガ壁の繋ぎめが不自然になっているはずなのだが、柄模様の壁紙もプロがやると繋ぎ目が分からないことがあるくらいだ。

 しかもこれは罠なのだ。


 ここは手で触りながら行くしかない。

 が、壁には罠がある場合がある。まさしく探るのも命掛けであった。


 そんな風に俺とヨエルが四苦八苦して、少しづつ移動する後ろを、奴はポケットに手を突っ込んだまま一歩づつ、立ち止まりながらついて来た。


 ゆっくり歩くのが嫌なのか苦手なのか。

 いや、知ってるくせに何もしない態度が、なおさら腹立つな。


 少しイラっとし始めた頃、ヨエルが振り向いた。

「どうやらこの辺りのようだぞ」

 と、床を指さす。


 そこには俺たちの足元から影が後ろに伸びていた。

 前斜め上にシャンデリアがあるからだ。


 だが、俺たちの影はよく見ると、ダブっていた。ほんの少しではあるが、体が横に大きくなり、そしている。

 光がブレているのだ。


「じゃあこの辺りの壁を叩けばいいんですね」

 俺はベルトからダガーを鞘ごと外した。刃こぼれさせないためにだ。

 通常しないことなので、柄ではなく刃のほうで壁を叩かなければいけないだろうから。


「そうなんだが、今はあんまり音を立てたくないなあ」

 ヨエルが額を触りながら答えた。

「今日はいつもより亡霊が騒ぐし、何かと色々と変だ。出来れば他の方法がいい」

 そうなのか。俺には全部変なのだが。


「じゃあ走り回るとか? なるべく音を立てないで」

 遮音すればばっちりじゃないか。

「ここじゃ亡霊やハンターから逃げ回る奴は多いから、普通の行為だな」


「じゃあ、通路に寝る?」

 どのくらい横になってればいいんだろう。

「それもありなんだが、地面との接触部分が多いとハンターに気付かれやすいから、ここじゃ危険だ」

 なんだよ、前には有効って言ってたのに。あれは別の場所での話か。


「こんなとこで普通しないこと……」

 ふと額にやっていた手を離して、ヨエルが俺の顔を見た。

「兄ちゃん、踊れるか?」

「おっ、踊り?! ダンスですかっ?」


 何故かいきなり斜め上の問いが来た。

「俺は見た事はあるが正直、女とも踊った事ねえし、それに兄ちゃんは異国人だろ?

 何か変わった踊りとか知ってるんじゃないのか」

 

 そう来たかーっ!


 そりゃあ確かに、ダンジョンの奥地で踊る奴なんていないだろう。

 アマゾンの奥地で踊るのは原住民だからこそだし。

 ちなみに極上の獲物が獲れた時など、ドワーフが『大猟の踊り』を披露することがあるらしいが、ドカドカ五月蠅いのでもちろん居ても却下だそうだ。


「いや、ダンスなんてもう何十年もやってないし……、しかも上手くないし」

 20代の頃流行ってたディスコに、数回行ったくらいの経験しかない。

 女の子にウケたくて、ツイストを早くやる練習なんかやったりはしたが。


「おお、やった事あるんだな。いいよ、上手い下手は関係ない。

 ここで奇妙な行動をとればいいんだ。ちなみにそれは五月蠅くないんだろうな?」

 なんだかとても乗り気な師匠。

「まあ、ツイストなら……、って、まだやるとは言ってませんよっ」


「いいじゃないか、減るもんじゃなし。オレも見てみたいし」

 奴がニーッと牙を見せながら、興味津々の顔をして来た。

 てめえは見たいだけだろがぁっ! どうせ後でコケ降ろすネタにでもするんだろうが。


「兄ちゃん早くしないと、また継ぎ目が移動しちまう可能性があるぞ」

 ヨエルも急かしてきた。

「え、でも心の準備が……。っていうか、なんで俺だけ? 師匠は?」

「だから俺は出来ねえって言ったろ」

 そう言いながら手をヒラヒラさせて苦笑いしている。


 師匠、あなたも奴と同じ穴の狢ですかっ!

 そういや昨日、回転石に引っ掛けるような人だった。


「ほらっ 早くしないと時間がないぞ」

 奴が音を立てずに手を叩いて来た。

 てんめぇ~っ! 


 大体 音楽も無しで、天井にはミラーボールどころか、レトロなシャンデリアが吊り下がるレンガ壁の通路。しかもダンジョン。

 何が悲しくてこんなとこで、しかも男2人の前で『サタデーナイトフィーバー』をしなくちゃならんのだ。

 せめて女の子を励ますためにとか、そんな状況ならやる気も出るんだが。


「はあぁ~~……、しょうがない……。成功したら、記憶から消してくださいよ……」

 もう旅の恥は掻き捨てだ。(本当に捨てられるのだろうか……)

 俺は覚悟を決めた。


 と、俺が一歩足を前に出した瞬間、奴が笑いを引っ込めて、上のほうに目を動かした。

 続いて今度はヨエルが先の方に顔を向けて。

「また面倒な……」とぼやいた。


 カーブで見えないが、何かがいくつか落ちてきたような音が聞こえた。

 また生首?!

 これは本当に早くやらないと――


 だが聞き覚えのある声に、俺は動きを止めた。


 何やら苛立たし気な声と一緒に、苦し気な息と呻き声。

 これは――

「ポーッ?!」




  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 猫好きな方には辛い展開ですみません💦

 ネタバレですが、この次々回でポーはちゃんと助けます!


 ううっ、そうして決してもったいぶってる訳ではないんですが、ここからここまでを1話にしようと予定してても、なんだか長くなってしまって……💧

 もしかすると、出来事を形にする際の、変換後の文章量の認識不足なのかもしれません。こういう一連の流れは何百字くらい使うみたいな。


 締め切りと同時にページ数とか決められている、プロの作家さんはどんだけプロなんだろうと、つくづく思うこの頃……(-_-;) 


 

 余談ですが、リトルハンズが小さくてすばしっこいのは、彼らの体が軽い事と速筋が発達している事、そして子供のように見えても実はすでに成人で筋力も大人という場合が多々あると設定してます。

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