第165話☆ 迷い道

「一体これはどういう状況だ?」

 部屋の中を見回しながら、金目の警吏がゆっくり入ってきた。

 顔つきはヒュームそのものだが、瞳が部屋の明かりを受けて三日月型になっている。チラリと見えた前歯が肉食獣人と同じ牙状に尖っていた。

 どうやらユエリアン月の目人のようだ。


「あの、こいつらは強盗で、おいら達がやっつけたんです」

 エッボが咄嗟にアメリを隠すように前に出た。

「そうそう、だけど怪我させて放っておくのもアレだから、ここまで連れてきたのよ。

 そうだろ、あんた達?」

 パネラが後ろを振り返って、獣人に念押しした。慌てて獣人の男が頷く。


「ふ~ん、なんかキナ臭い感じもするけどなあ」

 ユエリアンがパネラ達と転がっている強盗達を、交互に見ながら眉をひそめた。

 ノッポの男は気絶していて、ぐったりしている。


 パネラは一気に出口を抜けて走り抜けたかった。

 目の前の警吏がどのくらいの力を持っているか、抑えられていてよくわからないが、自分が身体強化をMAXに上げれば、なんとか突き飛ばすくらいは出来るかもしれないと思った。

 だが、その戸口にもう1人の警吏が、まさに阻むように立っていた。


 縦横共に大きいその巨体を一杯に使って、彼女たちが逃げるのを防いでいる。

 手袋から出ている黒い獣毛に覆われた指から――爪が武器になるような獣人などは、指先を出す手袋を主に使う――相手が獣人であるのがわかる。

 その顔と重量級の体からおそらく熊系のようだ。


 ドワーフであり戦士でもある彼女は、多少なりとも力には自信がある。

 だが、目の前の獣人にその力が通じるか、かなり厳しいと感じた。


「ん?」

 金目がパネラ達に近寄ってきた。

「お前この間、迷子になってた――」

 パネラとエッボの間から、耳を後ろにして険しい顔をしているポーに、右手を出した。

 もう電気は出していなかったが、その手に対しポーが『フーッ』と唸り声と共に毛を逆立てる。

「なんだ、この間の事、まだ怒ってるのか?」

 ニヤニヤしながら、更に手を伸ばそうとした。


「嘘じゃないんですっ!」

 バッとエッボの後ろからアメリが飛び出して、その手を掴んだ。

「わたしが襲われたのを助けてくれたんですっ! 悪い人達じゃありませんっ」

「お、お前っ いきなり掴むな。うっかり感電させるとこだったぞ」

 金目の男がちょっと慌てた。

 反射的に電気を流すところだったからだ。


 普段は起こらないが、警戒もしくは臨戦態勢に入った能力者は、悪気が無くても脊髄反射で反応してしまう場合がある。

 実際に地球でも訓練された傭兵が、我が家に帰ってくつろいでいるところへ、愛娘が後ろから『だ~れだ?』と彼の目を塞いだところ、うっかり大怪我をさせてしまったという、悲惨な事例がある。

 ましてや相手が大した護符も身につけてない、無防備な状態なら尚更危険なことだった。


「お兄ちゃんとはぐれちゃったんで、救援を呼びに行きたいんですっ!

 お願いしますっ 急ぐんですっ 今は見逃してくださいっ!」

 彼女は必死に訴えながら、その手を精一杯掴んでいた。

 体臭から焦りと怯え、それに流れる電気系統のあるパルスが感じ取れる。


 誰かを庇っているか、もしくは身を案じてるのは確かのようだ。

 本当は猫に触れる振りをして、横の男を確かめようと思ったのだが――。


「それは……ウソじゃないな?」

「はいっ! ……この人たちに襲われて……。お兄ちゃんが囮になって……」

 またアメリは心配で目頭が熱くなってきた。


「どうだ、ユーリ?」

 出入り口で仁王立ちしていた大柄の警吏が、仲間に声をかけてきた。

「――嘘はついてないと思う。少なくとも今の事に関しては」

 彼はその生体電気信号パルスを感じ取り、分析することで、相手の体調や感情の起伏を解析することが出来る。

 それは噓発見器よりも正確、かつ精密に読むことが出来るのだ。


「そうか、じゃあ犯罪を犯してないなら、留めておく必要もないな」

 そう言って獣人警吏がゆっくりと、中に入って来ると出口を開けた。

 ホッと、パネラとエッボは体から力を抜いた。


「ところでお前たち、こんな奴らを見なかったか?」

 後ろで仲間が、転がっているゴロツキを担ぎあげるのを見ながら、ユーリと呼ばれた警吏が丸めた手配書を出してきた。



 ★★★★★★★★★



 再び薄暗い通路を歩いていくと、ふと足元に見た事のあるオーラの跡を見つけた。

「ヨエルさん、これって」

「ああ、そうだな、あの若造が通ったようだ。まだ新しい」

 ヨネルが俺が指さした残留オーラを見て頷いた。

「ふん、ここいらで息切れしたか。あんまり持続させるパワーはないようだな」

 奴が視線を向けた先には、ポツポツと足跡のような薄緑色のオーラが、暗い闇の床に微かに色を付けていた。

 ダンジョン内では、オーラは通常より消えるのが早いので、確かにさっき通ったばかりのようだ。


「よし、じゃあこれを追っていけば」

が、突き当りのT字に別れたところで、それはパッタリ消えていた。


「うう~ん、やっぱりそう簡単には分からないかぁ」

 どんなに目を凝らして見ても、左右に痕跡のコの字もない。

 ヨエルに訊いても肩をすくめてみせるだけだった。


「お前たちの探知じゃ、届かない所まで行ってるって事だな」

 奴が他人事のように言う。

「あんたなら分かるんだろ? 少しくらい教え――」

「ヤダね。それじゃ訓練にならないだろ」

 速攻で断ってきた。


「わかった。じゃあ今度から強盗面とか言わないから、ちょっとだけ、ヒントでいいからさ」

「だから、これがアイツの選択した運命なんだよ。そんなのにいちいち――

 って、なんだっ!! 強盗ヅラってっ?! オレがいつそんな顔をしたっ ?!」

 神界には鏡を見るという行為はないのか?


「――待った。旦那たち、こんなとこで言い争っててもしょうがねぇ。

 それにから、とりあえず行動しようぜ」

 ヨエルが手を上げてきた。もう片手で口は隠してる。


「じゃあこういう時、ヨエルさんならどうするんです?」

「そうだなぁ……」

 ちょっと額に手をやってから、おもむろに例のウォーハンドを持ち直した。

 そうして床に垂直に立てると、そっと手をはなす。

 パタンとチューリップが左側に倒れる。


「あっちかな」

 ハンドを拾い上げながら、左を指した。

「ちょっとっ! こっちは真剣に聞いてるんですよっ?! 何ですかそれっ」


 俺の勢いにちょっと目を丸くしたが

「別に遊びじゃないぜ。本当に切羽詰まった時には、この手もアリなんだよ」

「そうだぞ、蒼也」

 分かってるくせに手を貸してくれない、冷たい野郎が言う。

「お前んとこでも神頼みってあるだろ。

 それにこういう時、それを行う者の能力によって探知とは違った、占いのような選択作用を発揮する事だってあるんだ。

 ってことだ」


 俺はふとヨエルを見た。彼が隠している微かな予知の力……。

 彼はすぐに目をそらした。


「ひとまず行くしかないか」

 確かにここで、ぐだぐだと無駄な時間を過ごしていてもしょうがない。

「左右のどちらかに行くと見せかけて、もと来た道を戻ったっていう可能性も、無きにしも非ずだがな」

 奴がニヤリとした。


「なに~~~っ どっちなんだよっ?!」

 もう疑ったら、どれもこれも怪しくなってくる。

「いや、それは多分可能性は少ないと思う。さっきのところからここまで一本道だった。

 もし本体とすれ違ったら、おれは見逃さないぜ」

 ヨエルがプロの自信を持って答えた。

「そういう場合もあると、コイツに教えたまでだ」

 奴が少しぶっきらぼうに言う。


 悔しいが俺はまだまだヒヨッコだ。

 彼らに従うしかない。

 それは左に折れて、少し歩いた時点でも痛感した。


 足元にまた丸い形をした、まわりに切り込みの入ったブロックがあった。

 解析すると『回転石』だ。

 こんなモノに引っかかるかよ。

 俺はそう思って右側に一歩ヒョイっと避けた。


 ブワァッと、頭の上を風が鋭く通った。

 何っ? 振り返った目の隅に、何か赤いモノが床に叩きつけられたのが見えた。

 落ちてきたレッドスライムが、石畳の上で伸びた体をまたゆっくりと縮めようとしていた。


「そんな甘やかさなくてもいいぞ。言ってもすぐにコイツは警戒を怠る。

 ちょっとは痛い目に遭った方が覚えるかもしれん」と無慈悲な銀の月。

「しかし、下手すると目に入ってたかも――」

「そんなこと分かってる。それにそれくらいなら治してやる」

「――それくらいって……分かった。了解した」


 上をうっかり注意してなかった俺も、この時は自分が少し情けなかった。


「しかしこっちに来たのだとすると、やっぱりあの若造はダンジョンに呑まれたかな。

 こっちは2層に通じる道しかないし」

 ふと話題を変えるようにヨエルが言い出した。

「呑まれた? それはどういう……」

「獲物として目を付けられたって事だよ」

 冷たい青緑の目がこちらに向いた。


「あいつらから逃げるのに必死で、自ら奥に行ったのだとしても、あの無装備で1人じゃ、まず危ないだろ?

 もし上に逃げるつもりでこっちに迷い込んだのだとしたら、それはダンジョンに誘われたって事だよ」

「つまり惑わされたと?」

「蒼也、肉食動物が草食動物を狩る時、弱いヤツから狙うだろ?

 慌てふためいたり、怯えたオーラの強いヤツほど、自然と奥に誘導させられるってわけだ」

 奴が引き継いで説明した。

「ここはダンジョン――捕食空間なんだ。体だけでなく、気も弱ったヤツはすぐに餌食になる」

 薄暗い通路で銀目が不気味に光った。



 ★★★★★★★★★



 下に降りる階段しかない通路で、レッカは自分が道を間違えた事に気がついた。


 さっき、行こうとした方角から、あいつら盗賊の気配がして、慌ててもう1つの通路に走りこんだ。

 そうして左に左にとまわったはずなのに、いつの間にか奥に行く穴しか出現しない。

 本来なら同じ方角に曲がっていけば、元の通路に出られるはずなのに。

 

 どこかで間違えたんだ。

 レッカは軽く血の気が引くのを感じた。

 軽装備どころか、こんな平服でダンジョンなんかにいつまでもいられるほど、彼は強くない。


 さっき気配を感じたのは、あいつらじゃなかったのかもしれない。

 だが、こんなダンジョンに入って来る輩に、下手に助けを求めるのは躊躇ためらわれた。

 僕が独りとみなされたら、何をされるか分からない。


 それだけダンジョンは無法地帯な場所なのだ。

 それは証拠が残りづらいというこの環境が、大きく作用している。

 ここでは死体も、その犯罪の証拠さえも吞み込んでしまうのだから。


 ……リィアメリ達は無事に逃げ切れただろうか。もう後は運を天に任せるしかないが。

 こんな弱い兄で済まない……。


 レッカは少しの間、通路にしゃがみ込んでいた。

 

 確か金属系は基本的に、最後までダンジョンに吸収されないはずだ。

 バックの中に、小さなペンケースのような缶が入っている。

 これはある手順にそって動かさないと開かない、仕掛けのほどこされた細工箱になっていた。

 彼の鍵師としての作品だ。

 何かの折に客に見せるサンプルとして、いつも持ち歩いていたのだ。

 そうして粗雑な紙とペンも。


 これに手紙を入れておけば、運が良ければ、誰かが見つけてくれるかもしれない。

 バッグから一緒に、釘を取り出す。

 この箱の表面に名前を書いておけば、リィの手に渡る可能性もある。

 そうしてリィなら開けられるだろう。

 妹には何度も開けて見せていたのだから。


『愛する我が妹アメリへ レッカより』


 表面に傷をつけようとして手が止まった。

 

 ダメだっ! ここで弱気になっていては!


 僕がもし帰らなかったら、リィは独りになってしまう。

 そうしてあの泣き虫で気の優しい妹は、きっと自分のせいだと思いこむだろう。

 そんな罪の意識を背負わせたくない。


 何としても生きて戻らねば。

 レッカはまた辺りをうかがった。


 通路は相変わらず、シンとして、物音一つしない。

 揺らめく光を作り出している松明さえ、その炎をはぜる音すらしない。これはそもそも本当の松明ではないせいかもしれないが。


 今は他の探索者に会うのも危険だ。来た道を戻るのも、あいつらに出遭う危険がある。

 なんとか回り道をしても脱出しなければ。

 手前の穴を覗き込んだ。

 湾曲したスロープが、薄暗い奥にゆっくりと曲がっている。


 2層経由で、また1層に上がった方が無難かもしれない。

 レッカはここの2層には何度か来たことがあった。

 

 落ち着いて行動すれば、道は開ける。

 臆病風に吹かれてダンジョンに呑まれることなかれ。


 軽く頬をはると、レッカは穴の中へと入っていった。



 ★★★★★★★★★



「あのまま逃がして本当に良かったのか?」

 カクカク折れ曲がった階段を上がりながら、ユーリは後ろから登って来る相棒に声をかけた。

 その相棒は、両肩に2人の男を軽々担ぎあげている。

 獣人の警吏はギュンターといった。


「別にいいだろ。どうせ捕まえても小者だろうし、今回のおれ達が探してる相手じゃない」

「まあそうだろうけど、なんか他の2人は胡散臭かったぞ。あいつら絶対に何か隠してるはずだ」

 パネラ達がそそくさと、先に上がって行った階段先をユーリは見上げた。


 小者かもしれないが、あの怯えていた娘との組み合わせが、妙に気にかかっていた。

 あの娘、たぶん一般人クラスの能力しかないよな。

 なんでこんなとこにいたんだ? 

 たまに好奇心で護衛役と一緒に入る一般人はいるが、そんな感じには見えなかったし。


 それにと、ギュンターが言った。

「あのドワーフの女、おれ、ちょっと知ってる顔なんだ」

「え、知り合いなのか?」

 ユーリが階段途中で足を止める。

 自然と大きな獣人の警吏も止まって顔を上げた。


「知り合いっていうか、見た事があるってくらいだな。

 ほら、鍛冶屋のドンガ知ってるだろ? おれ、槍斧ハルバードの打ち直しとか、結構使ってるんだが、あそこんとこの工房で何度か見たことあるんだよ」

「ああ、ドワーフだしな。女でも鉄工好き多いから。

 そうか、職場がわかってるなら、後回しでいいか」

 納得してまたユーリは登り始めた。


「それにおれ今日は、なるべく早く帰りたいんだよ」

 ギュンターが少し照れくさそうに

「実は今日、結婚記念日なんだ。こんな時くらい早めに帰ってやらないと――」


「アッ!」

 それを聞いてユーリが大声を上げたので、ギュンターも驚いてまた立ち止まった。

 

「どうした?」

 ユーリが慌て顔で振り向いてきた。

「忘れてたっ! おれもカミさんとガキが、明日祭りに連れて行けって騒いでたんだ。

 明日最終日だろ?

 だけどおれ、うっかり明日も仕事入れちまってたよっ!」


「あぁ~。そりゃあイカンなあ」

「ヤバいっ マジでヤバいっ! ギュンター、明日の昼勤替わってくれよっ」

「いや、おれだって明日昼出だぞ」

「あーっ、マジかよぉ。本気でマズいぞ、これは――」

 階段の途中で立ち止まりながら、頭を抱えたユエリアンが天井を仰いだ。


「確かに今回特別な祭りだけど、仕事ならしょうがないだろ。2人だけで行ってもらえよ」

「いや、あいつは約束を破るのは凄く嫌いなんだ。

 ……お前知らないだろ。

 おれがあいつのビンタで、何個、口内炎作ったことか」

「えっ? お前の奥さんって、確か一般のベーシスじゃなかったっけ?

 そんな力持ちなのか??」

 獣人が深緑色の目を丸くした。


「…………ガキ産んだら、体質が変わったんだよ。スキルが発現したんだ。

 あいつの曾婆様にドワーフ系がいたらしい……」

「あ……それはなんとも」

 ギュンターはDVを受けている同僚を前にして、何といっていいか返事に窮した。


 基本、他所の国ではベーシスは、純血種がほとんどだ。

 異種族間での結婚や恋愛はむろんあるが、亜人を劣等種族に見ているベーシスとの間には、ほとんどそんなことは起こらない。

 

 だが、このエフティシア王国では奴隷解放にあたり、そういった差別意識を持たない世代に、今や多くが入れ替わっている。

 それに奴隷時代、主人が手をつけて産ませた、多くの混血種ミックスが自由人になっていた。

 だから比較的短命種のベーシスは、3代前まで同族であっても、更に遡ると別種が混じっていることが往々にしてあるのだ。


「マジでどうしよう……。

 あいつホントに楽しみにしてたから、おれ、全部の歯折られちゃうんじゃないかな……」

 ユエリアンの警吏が自分の頬を撫でる。

「なんだって、そんな大事な事忘れてたんだよ?」

「チェスターの奴が向こう6日間、昼勤連続でいいかって、おれが報告書に忙しい時に訊いて来やがったんだ。

 おれ、うっかり生返事しちまってた。確か明日もしっかり入ってるよ」

 ユーリが怒ったような、怯えたような、なんとも言えない顔をした。


あいつチェスター、確かにいつも間が悪いというか、分かりづらい言い方するんだよなぁ……」

 ちょっと同情するように相棒を見て、ため息を漏らしたが

「だけど確認しなかったお前が悪いな」


「だ~~~っ! よしっ、こいつら管理室に放り込んで、さっさと用片付けて帰るぞっ!

 署に残ってる奴の誰かに、明日替わってもらうっ」

 そう言うとユーリは一気に駆けだした。

「おい、も簡単に済ます気かっ?」

 慌ててギュンターも後を追う。


「どうせ似てる奴を見たってだけの目撃情報でしかないんだろ? ダンジョンはおれ達の管理じゃないし。

 軽く3層まで見て戻ろうぜっ」

「3層かあ……。

 うん、そうだな。3層以降にあいつらが、潜伏するとも考えづらいし」


 それなら今日は、余裕で閉門前に家に戻れるかもしれないと、ギュンターも階段を駆け上りながら考えた。


 それは本当に何もなければのことだったが。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 傭兵の話ですが、どうやら家のソファでウトウトしていた時のようです。

 ある程度、体に染み込んでしまった習慣、技とかは、オンオフを切り替えるという訳には簡単にいかないようです(><)

 戦場という環境に、適応した体になってしまったからなのでしょうか。

 プロになるほど、もう普通の生活環境では危うくなってしまう、悲しい反動です。


 出産を機に体質が変わる。

 地球でもよくあることですよね。

 成人後に、こうしてスキルが発現するきっかけとなる。

 異世界あるあるです(´∀`*)?


 ただ救いなのは、成長期後なので、見かけや体型は変わらなかったようですが( ´艸`)

 まあこういう夫婦問題も、異世界あるある(?!)なので、それほど珍しい事ではないようです。

 ユーリに神のご慈悲がありますように……。 

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