第133話 ダンジョンの成り立ちとヤバい奴
「やはり魔物ハンター系の問題は、ダンジョン絡みが3分の1を占めてるな」
パープルパンサー亭のいつもの席で、相変わらずの超速読でバラバラと問題用紙を見ながらヴァリアスが言った。
あれから俺たちはまたラーケルに戻ってきた。
イアンさんは夕食でもと誘ってくれたが、せっかくの家族団らんに、しかも奴と一緒に邪魔するわけにいかなかったからだ。
頼んでおいた過去問題の用紙は、俺たちと入れ替わりに帰っていったバイヤーが持ってきてくれた物だった。
「やっぱりダンジョン行かなきゃダメかあ」
俺はつい口に出てしまった。
「兄ちゃん、ダンジョンに行った事はないのかい?」
村長とポルクル、相席してきたドワーフのビンデルと宿屋の親父ウィッキーも俺の方を見た。
「やっぱ男は一生に一度はダンジョン行かにゃあな」とビンデル。
「あっしも数回だけど入った事はあるでやすよ」とウィッキー。
「ビビりなあんたでも経験あるんだな」
ビンデルが笑いながら返す。
「若い頃だよ。もうおっかなくて行けねぇや」
ウィッキーが慌てたようにエールをあおる。
「お前さんは
村長が首をならす。
「いや、中級以上はあっしには無理ざんしたよ。もう魔物の濃密な気配とあの閉塞感が酷くて……。
それっきりダンジョンの依頼は辞めたんでさぁ」
ウィッキーは目の前で大袈裟に手を振ってみせた。
そうなんだよなぁ。俺もゲームでしか入った事はないが、あんな『ダンジョンマスター』みたいなとこだったら嫌だなぁ。
「上級じゃなくて、初中級くらいなら平気だろ?」
俺の顔色を見ながら奴が聞いてきた。
「そうですね。ソーヤさんはDランクなんですし、ダンジョンの相性もありますけど、ヴァリアスさんが一緒なら大丈夫ですよ」
ポルクルが言うと、皆もうんうん頷いた。
それ、こいつを知らないからですよっ。俺は基本、ソロ活動なんですから。
もうこのまま確定テスト受けないで、Eランクのままでもいいかな。
あのドラゴンの皮と魔石も、かなりの高値で売れたし、しばらくあくせく働かなくてもいいし。
皆が酒を飲みかわしながら、談笑している中、俺はそんな事を考えていた。
実はあのドラゴンの皮が、なんと1,850万、魔石が175万で取引出来たというのだ。
「この間、村長、100万とか言ってませんでしたっけ?」
俺の問いに村長は笑いながら
「ありゃあ、適当に言っただけじゃ。儂もさすがに大物の相場はよく分からんかったからのぉ。あれから商談に向けて、ポルクルが相場を色々調べてくれたんだ。それで奴さんと交渉した結果ってわけよ。もしかするともう少しはいけたかも知れんが――」
「これくらいで十分だろ。オークションじゃねぇんだから」
奴がすっぱり言った。
ヴァリアスが言うのだから適正価格なのだろう。俺には相場はよくわからないが。
村長はまた首をゴキゴキ動かすと
「あれは皮どころか、手足の先まで綺麗に残ってたし、今回この額だが、加工処理とかすれば最終的に5,000万はいく代物じゃろうな。比較的傷痕も綺麗に切れてて、修理しやすいようだし。
「そうなんですか。あんな折れた剣で……。てっきり汚い傷になってると思ったのに」
「誰が手を貸したと思ってるんだ。あの時、オレが剣に気を流してやったんだ。あのままじゃまた剣が潰れるところだったからな」
なんだ、そうか。道理で折れた普通の剣でよくドラゴンを切れたと思ったよ。
やっぱり俺1人の力じゃドラゴンは無理だよな。
とにかく合計2,025万エルで売れた。
村長には交渉代理人としての手間賃5%、1,012,500エルを支払うので、残り19,237,500エルが手元に残った。
これで村の修繕管理費の貯金が出来ると、村長に頭を下げられた。
俺もこれだけあれば、しばらく狩りなんかしなくてもいいんじゃないのか。
そんな考えがムクムク出てきた。
だが、奴の特訓はそんな事には関係ない。
明日は、王都かその近辺の街に行こうと言い出してきたのだ。
試験範囲は一般的とはいえ、その地域に多く棲む魔物の出題が出る可能性が高い。
やはり地域色が強いからだ。
だから王都近辺のダンジョンに入ろうというのだ。
意外なことに王都周りの町や村の近くには、いくつかのダンジョンがあるそうだ。
それというのもダンジョンの性質にあるという。
この世界でのダンジョンというのは、ただ魔物が棲んでいる洞窟や迷宮ではなく、一種の生物のようなものだそうだ。
小説やゲームでは、よくダンジョン
それは思念だ。主に『欲望』という名の。
これが魔素と混ざり、洞窟や森の中、井戸など、ある程度密閉された空間で、グルグル混じり合って形成された亜空間がダンジョンなのだという。
ダンジョンのエネルギーの基本は、主に動物が発する活動エネルギーだ。
もちろん獲物自身の血肉も肥やしになるが、動物が死にゆく時に発する生命や、思念エナジーが最良の糧になるらしい。
だからダンジョンは、食中植物が甘い匂いで虫をおびき寄せるように、甘美で旨そうな魔素で獲物をおびき寄せる。
それは奥に行けば行くほど、麻薬のように
何しろそれは欲望の念が混ざって出来ているので、どんなモノに獲物が魅かれるか知っているからだ。
というか欲望の具現化したモノだからだ。
そのため魔素だけではなく、美味しい実をつける植物を生やしたりして、まず小さな獲物を呼び込む。
その美味い実を食べに入って棲み付いた小動物を狙って、また別の獲物が棲みつき、そうして独自の生態系が、独立した小島のように形成されていく。
そこで獲物たちが生まれ、死んでエネルギーを発してくれることで、ダンジョンは維持されていくのだ。
そうしてダンジョンに宝物があるのも、その欲望の念のためだ。
そう、宝物があるダンジョンというのは、主に人間用のダンジョンなのだ。
宝は人間に対してのまき餌えなのである。
あのフィラー渓谷のセイレーンのように、場所によって人間が一番の獲物として進化していったのだ。
人が欲する餌は何か。
金銀プラチナや宝石(鉱石)、そして質の良い魔石。これを作り出してまき餌としたのだ。
そこに人間を餌食にするサッキュバスやレイスなどの魔物たちが、狩り場として棲み着き、ダンジョンがダンジョンとして機能するようになっていった。
だから山奥などには魔物や動物の、そして人里近くには人用のダンジョンが現れやすいのだ。
自然物とは思えない隠し部屋やトラップも、人間の知識や恐怖の念から形成されている。
皮肉にも人は、自身の欲望のせいで、自分達の処刑場まで作ってしまったのだ。
と、本には記載されている。
通常の人の認識もこのようなものらしい。
夜、俺は役場の3階の客室で、ベッドに腹ばいになりながらダンジョンのページを読んでいた。
「だが、本当は少し違う」
向かいのソファで『ワイルドターキー』の描かれたラベルが貼ってあるバーボンを、あの銅製ジョッキに注ぎながら奴が言った。
「元々のダンジョンは、獲物の嗜好に合わせた餌で誘い込むだけだった。出来る限り食物連鎖が循環して、エナジ―が発生するように、それぞれの天敵も含めてな。
トラップや隠し部屋は後付けなんだよ。
オレ達――創造神の使徒がつけたんだ。
欲深い人間共を淘汰するためにな」
そう言って破壊の神はジョッキをあおった。
「普通、危険なトラップなんかあったら、さすがに獲物が怖がって来なくなる可能性があるだろ?
だが危険だとわかっていても、危険回避の本能より、欲望のほうが勝ってしまうとこが人間の性分の一つなんだよな。
それにスリルを楽しむという、他の生物にはない性質も持っている。
トラップの難易度を上げても、更にそれを攻略しようとするし、隠し部屋という『刺激』にも喰いついてくれたしな。
だから見つかる宝もただの宝石とかだけじゃなく、装飾加工された指環だったり、レアな魔道具なんかも付け加えたんだ。
こればかりは、タダの欲望の具現化だけじゃ造れないからな」
そう悪魔が微笑んだ。
「じゃあ自然進化だけじゃなくて、神様が人間に試練を与えるために手を加えたってことか」
「まあ簡単に言うとそうとも言えるが、それ人前で言うなよ。教会でもそうだが、そんなこと言ったら神への冒涜とみられるからな」
「そういえば王都のすぐ近くにはダンジョンはないんだな」
買った本にはこの国の地図が掲載されていた。
特に王都近辺の地図は見開きで大きく載っている。
△に獣の絵が入ったマークがあった。これがダンジョンを現わす記号らしい。
王都のまわりには大河を挟んで、いくつかの町や村があり、ダンジョンは山寄りにあった。
「王がいる城の近くに、魔物が棲み付くような場所を作っとく訳にいかないだろ」
宝を産む迷宮だが、やはり安全には変えられないというのが王様の考えのようだ。
だから王都の周り20㎞圏内にもしダンジョンが出来たら、即潰すようにしているらしい。
これでも何個かのダンジョンは潰して、今に至っているという。
「でもここなんかは、ダンジョンのすぐ近くに町があるぞ。市民はほっといていいのか?」
俺は近隣マップを見ながら訊いた。
ある山寄りの町のすぐ側にダンジョンが3つもあるのだ。
「そういうところは逆に、ダンジョン近くの宿場町として繁栄しているんだ。領主の考え方の違いだな」
「宿場町かあ。じゃあ宿がいっぱいあるって事だな」
王都から30㎞以内の距離だし、色々選べそうだ。
「それにそういうところは管理費として、国から助成金とかが入るんだ。ダンジョンから得られる収益以外にな」
「へぇ、じゃあダンジョンがあれば町が潤うんだな」
「ただし、危険込みだがな。万が一、
う~ん、それは例えがアレだが、原子力発電所みたいなもんなのかな。
首都には置きたがらない代わりに、他所に置かせて、利益だけ税金として吸い上げるみたいな。
どこの国も、上は抜け目ないなあ。
「じゃあ明日はまず宿探さないとな。王都は下町でも安くなさそうだから、まずは観光案内所だな」
「俺は別にどこでもいいぞ」
「それと銀行も行きたいし」
そう、ラーケルにはなんと銀行が無いのだ。
まあ小さな村だし、大金なんか置いていたら、強盗などの犯罪者に狙われるかもしれない。
残念だがラーケルには、大金を常時管理しておける設備がないのだ。
だから銀行は、ギトニャとかの隣町まで行くしかない。
住民はすでに慣れっこになっていて、ちょっとした買い物や設備を利用する際は隣町まで出向いていく通常になっていた。
あ、そうだ。すっかり忘れてた。
「ヴァリアス、ちょっとこれ着けてみてくれないか?」
俺は空間収納から輪になった布を取り出した。
「なんだこれ?」
「ネックゲイターって言うんだ。首回りにマフラー代わりにつけてもいいし、伸縮性があるから帽子代わりにもなる。通気性も良いからマスク代わりにもなるんだ。スポーツ選手がよくつけてたりするんだよ」
そう。同じアクール人のアルが、口まわりに布を巻いていたのを参考にしたのだ。彼は私服の時は食堂以外、口を隠していた。
目立つからだ。
何しろアクール人というのは絶滅危惧種と言われるくらい、数が少なくて滅多にいない。
その代わり比較的少ないとはいえ、ユエリアンのほうは多少はいる。
しかもユエリアンとアクール人の見かけは、牙が多いかどうかだ。
ユエリアンは基本、犬歯以外は普通のヒュームとほぼ同じだ。
たまに犬歯以外も牙になってる者もいるらしい。
牙が多ければ多いだけ、アクール寄りになり、力が増すのだそうだ。
だから口さえ見せなければ、まずユエリアンだと思われるだろう。目元だけだったら豹系の獣人だってわからないし。
それにこれは奴の安否がわからなかった正月明けに、戻って来たら着けさせてやろうと、ネットで買っておいたものだ。
奴がなかなか来なかったから、すっかり忘れていた。
「なっ、ただの黒やグレーよりこういう迷彩柄カッコいいだろ? ワンポイントにもなるし」
以前、アメ横に行った時に迷彩服とかに興味を示していたので、奴の服に合わせてグレーの迷彩柄を選んでみた。
「ふーん」
奴も満更じゃないみたいで、すぐに首につけた。よしよし。
「そうそう、それでこうやってマスクみたいに口元まで上げて欲しいんだよな」
「なんでだ?」
奴が不審げに俺を見る。
もう慣れてきたけど、その目付きが凄んでるようなんだよな。
「だってさ俺達、アクール人と異邦人の組み合わせって、即バレじゃないか。
アクール人って、とにかく目立つし。あんただって、いちいち珍しがられるのは嫌だろう?」
「そりゃそうだが……」
「別に仮面を付けろって言ってる訳じゃないだろ(言いたいけど)。アルだって外でやってたし、ちょこっと試しにやってみてくれよ」
本当なら
お前がそこまで言うならと、奴が鼻の上まで布を上げた。
おおっ、やらせといてなんだが目力が強調されて、もうテロリスト感が半端ないっ!
まるで国際級の指名手配犯だよ。
口元が見えないと表情が読めなくなるから、逆に凄みが増してしまったか。
「どうだ。似合うか?」
「うん、こんなに(恐ろしいくらい)似合うとは思わなかったよ」
あんたのこと知らなければ、夜道では絶対会いたくない輩に見えるよ。
「そうか、せっかくお前がくれた物だし、それなら少し付けてみるか」
「よし、もちろんあんただけ隠してもしょうがないから、俺も付けるよ」
俺は今度は一緒に買ったお面を取り出した。
「なんだ、そりゃ。犬の仮面か?」
「キツネだよ、狐。日本じゃお祭りの縁日とかでよく売られてるポピュラーな物なんだぜ」
それは口元が出るようになっている、半仮面タイプの狐面で、白地で目元・耳の中が赤、髭が金色で、鼻筋だけ青い縁取りがされているお面だった。
食事の時にいちいち外さなくても済むように、口元が出せるのを選んでみたのだ。
こちらの人達はあの魔導士ギルドのメイヤー部長のように、祭りでもないのにたまに仮面を着けている人を見かける。
農夫や商人のような人はいないが、貴族や金持ちが、お洒落なんかで帽子のように着けたりする。
また、そんな貴族や金持ちでなくても、着けていたりするのが、魔法使いという人種だ。
例の帽子と同じで、頭を覆うのと一緒の効果があるらしい。
前頭葉を隠す事で、余分な感覚が多少シャットアウトされるのだろうか。
違う意味で戦士系の者が、着けていたりする場合があるが、こっちはどちらかというと鉄仮面のような無骨なモノが多い。飾りと防具を兼ねているからだ。
そんなわけで、こちらでは比較的、顔を隠してても変に思われないので、しばらくこの感じでやってみる事にした。
次の日、ラーケルを後にして、まずは王都の近くまで転移した。
以前もたびたび来た事のある街道横の木立の中だ。
「どうせ王都に行くなら、始めっから商人の庭に跳んだほうが早いのに」
奴がぼやいた。
今日は王都近くの町か村を調べるために来たのだ。
確かに、それだけのために税関を通るのも、少し面倒な気もしたが、俺は慌ててその考えを打ち消した。
普通の人は転移やらで移動してこないのだ。
俺達が異常なんだ。危なかった。また奴の考え方に引っ張られるところだった。
「ちょっと仮面を外してくれるか」
王都の門で、ハンタープレートを見ながら門番が俺に言ってきた。
これは仕方のない事である。
門の税関は国際空港と同じだ。
顔を隠してお尋ね者が入って来るかもしれないのだから、いくら顔を隠す文化があっても、ここでは確認するのが当たり前なのだ。
「よし、通って良いぞ」
俺がお面を上にあげるとすぐに門番からOKが出た。
ここでは異邦人だけど、毒にも薬にもならない顔なんだよな、俺って。
「あなた、ちょっとフードも、取ってもらえますか?」
劇薬にしかならないのが引っかかった!!
別の門番が奴に対応しながら言ってきた。
それにしてもネックゲイターだけじゃなくて、フードのほうも?
奴もちょっと『ん?』だったようだが、とりあえず大人しく応じた。
パサッと新雪を被ったような白い髪が現れる。
あっそうか、白子のアクール人として奴の情報が出回ってるんだ。
それですぐに誰だかわかるんだ。
門番は少し頭を見ていたが
「結構です。では入関税520エルです」
「やっぱり、どうしても目立っちまうんだな」
門を通り抜けながら俺は言った。
「もうその髪の毛、金髪とかに染めた方が良くないか? それとも目にカラコン入れるとか」
「なんでそんな事しなくちゃならん」
「だってさ……」
後ろでさっきの門番が、別の番人と話す声が聞こえた。
「今の人、ちょっとヤバかったな。おれ、角が無いか確認しちまったよ」
「お前、オーガはもっとデカいぞ。いくらなんでも……。ああ、でも化けてくる可能性もあるか……」
奴がバッと戻りそうになったのを、俺は必至で止めた。
「あんのヤロウっ! 寝ぼけてんじゃねぇのかっ ?! 目ん玉引んむかせてやるっ」
「待て待て待てっ! それやったら本当にオーガと変わらないからっ!」
「大体、オーガは変身できるような能力ないぞっ。そこは間違えるなよ、蒼也」
「うんうん、わかった。試験に出たら、ちゃんとそう答えるよ」
今度ちゃんと本物を見せてやるからと、ブツブツ文句を言う奴を門から遠ざけながら、それは俺にとって『本物はどっちだ?』というクイズになりそうな気がした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ここまでお付き合い頂き有難うございます。
この後から、『小説家になろう』様掲載の話から枝別れして、
別の話にしていこういかと考えております。
すでに途中から、出会わなかった人やイベント・時系列の違いなどがあり、
そのために あちらとは運命が変わってきます。
4章でまた一つに収束するつもりですが、あらたな話を綴っていくため
今より更新が遅くなるかと思います。
どうか宜しくお願いいたします。
PS.
ちなみに話数が違うため、『小説家になろう』様の方は
【 第124話☆『パーティ要員の募集』】からが分岐ストーリーです。
一部こちらと被る内容もありますこと、どうかご容赦お願いします。
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