第117話 小さな奇跡とそれぞれの道 その4


 1時間くらいしてキルギルスが戻ってきた。

 先生は施術室で患者を診ていたが、ナタリーに任せてキルギルスと中庭に行ってしまった。


「ハルベリーッ! 喜べっ、こりゃあ正真正銘のヒーリングポーションだぞ。

 しかも上級品だ! この解析結果を見ろ」

 キルギルスが丸めた紙を広げて見せているのを、俺は探知しながらその様子を見聞きしていた。

 紙を隅々まで見て先生が唸る。

「こりゃあ……奇跡だな。最近いろんなことがありすぎて…… 一体どうなっちまったんだろう」


 なおも首をかしげる先生に治療師は

「とにかく今は理由なんかどうでもいい。ハルベリー、これを使わない手はないぞ」

「ん、ああ、確かにこのまま出続けてくれれば、ヒールポーションを造らなくて済むな。

 ずい分と薬草代が節約できる」


「何を言ってるのだぁ !? 

 お前さんはかめ一杯のポーションを1日で使い切る気かあっ?」

 ガバッとキルギルスは先生の両肩を掴んだ。

「普段資金繰りに四苦八苦してるくせに、儲けるやり方にはうといのだな。これは売れるぞっ!」

 とにかく商談だっ と、先生を急き立てて執務室に行ってしまった。


「ソーヤさん、ちゃんと見てますか」

 意識をこっちに引き戻された。

 俺は今、施術室で患者の治療をするナタリーの施術を見ていたのだ。

 ヴァリアスの奴は畑仕事が終わったら、またどっかへ行ってしまった。

 今日で最後なのでなるべく治療を見ていくようにと、さっきまで先生についていたのだが、キルギルスと出て行ってしまったので、俺とナタリーが残されたのだ。

 あの洗濯物事件(?)以来、まだ直接話しづらくて、俺は意識を先生たちに飛ばしていたのだ。

 そんな様子をナタリーに気づかれたらしい。


「え、ええ……すいません。考え事してました……」

「しょうがないですね。じゃあここから先やってみてください」

 患者は右ふくらはぎの肉離れでやってきた――なんのシャレか――肉屋だった。

 ナタリーが筋肉裂傷の筋線維を繋ぎ合わせたところまではやってくれたようだ。

 あとは残った内出血の血を吸収させて、炎症物質を消して、傷んだ細胞を再生させる。

 俺が出来るのはまだほんの擦り傷程度だ。それ以上になると、どうしても完全には治せない。

 こればかりは数をこなすしかないようだ。


 なんとか治してナタリーにOKをもらって、患者が帰ったあと、次の患者が来るまでに少し時間が空いた。

 2人きりで俺は何を話していいかわからなくて、じっと壁のほうに向いて椅子に座っていた。

 ナタリーは施術室の開いたドアの前で通路を見ている。

 奥の調合室にいたイーファとコニ―は、いつの間にか倉庫に薬草を採りに行ったらしくいなかった。


「ソーヤさん」

 ナタリーが通路の方に顔を向けながら言った。

「はいっ?」

 思わず緊張した。


「言いそびれてしまってましたけど、……この間は有難うございました」

「いや、私は、ほぼ何もしてないですよ。一緒に行っただけで。それにもうすでに、そのことはもう済んだじゃないですか」

 そう、彼女は目覚めた時、ひと通り俺達にちゃんと頭を下げてお礼を言ったのだ。今更言ってくれなくても問題ないのに。


「――― そうじゃなくて、あの朝の件、黙っててくれて……」

 そう言って振り返った彼女の顔は、紅潮し恥じらった乙女の顔だった。


 可愛い―――。


 これがツンデレってやつか。なんだか取っつきづらい印象から、急に見せたこのギャップ。

 プライドにいつも隠されていた彼女の内面が垣間見えた瞬間、男は彼女の虜になるんだ。


「そりゃもちろん言いませんよ――。忘れてましたし(嘘だけど)。だけど先生が羨ましいや。こんな可愛いに想われるなんて」

 俺は少し気安くなったのとやっかみ半分で、つい茶化してみた。


 ボンっ! と音がしたかと思った。

 彼女の顔がみるみるうちに、まさしくリンゴのように赤くなった。そして口をパクパクさせたかと思うと、やっと絞り出すように声を出した。

「ぁ、あれでそぅ……そう思ったの……?」

 しまった。俺は知らないはずだったんだ。

 誰かから聞いたってバレちまう。

「お、お願いだから、それ、人には言わないでね……」

 えっ? みんな知ってるんだけど――― あ――!


「も、もちろんですよ。こんな事言いふらしたりしませんよ。どうせ明日にはここを出て行くんだし」

 俺は慌てて約束した。


「そう、そうよね。ありがとう、あなたで良かったわ……」

 彼女は胸の前で両手を握って、自分を落ち着かせるように頷きながら言った。

 みんなが気付いていないと思ってる。

 知らぬは本人ばかりなりって、この事か。

 というか、このお間抜け感が彼女の本当の魅力なのかもしれない。


「イタタタ……。また腰やっちまったよぉ」

 白髪白ひげのお爺さんが杖を突きながら、少し前屈みになってそろそろとやって来た。

「あら、オブルさん、また無茶したんでしょ。こっちに座って」

 俺は老人を座らせるべく手を貸した。


   **************


「それで湧き水は売れそうなんですかぁ?」

 夕食の時、イーファが先生に聞いてきた。キルギルスが商談を持ち込んできたという話が出た時、真っ先に関心を寄せたのはイーファだった。

 薬師であり、主に薬剤やその他の資材調達、経理も担当している彼は、収入が安定・増加する事に人一倍敏感だった。

 ナタリーが経理を担当していると聞いてきたのだが、実際は計算のほうで、物心つく頃から修道院にいたナタリーより、俗世間を知っているイーファが、主な金銭面を管理していた。


「そうだなぁ。キルギルスの奴が言うにはまず、ヒール(癒し)系は官吏(一括りに役人のこと)に人気があるって言うんだ。

 あいつら、仕事の関係上いつもピリピリしてるから」

 

「おれはそんなにピリピリしてないけどなー」

 アルが岩石魚の兜焼きを噛み砕きながら言う。

「お前は心労なんかないだろ、どうせ」と先生。

「なんだよー。おれだって少しくらいあるぞぉ、なぁ?」

 と、隣の相棒に同意を求めたが

「そうだな。わたしのストレスの7割はお前だから……ヒールに頼るより、切り捨てた方が確実かもしれないな」

「なんでだよっ?! どこか足手まといになるようなところでもあるのかぁ?」

「…………能力スキルと力だけで選ぶんじゃなかったって事だよ」

 セオドアが冗談なのか、半分本気なのかわからない事を言ってる。


「キルギルスの奴、警監視局(警察署)とかの売店に薬を卸してるらしいんだ。ウチから仕入れれば作る手間が省けて、その分コストも安くできる。

 そのまま小分けにして売るだけだからな。」

「じゃあ本当にお金になりそうなんすね?」とカスペル。

「これで給金さ、上がってくれれば、ミリルの親父さんさ説得できるっさね」

 コニ―は、彼女と一緒になる期待を膨らましているようだ。


「ううん、そりゃあこのまま上手くいけば、上げてやりたいけど……いつまで奇跡の水が続くかわからんからなぁ。あんまり期待されてもなぁ―――」

 先生が少し自信無げに、みんなの過度の期待を恐れるように言った。


「大丈夫だろ。一度成った奇跡は、この地を穢さない限り消えたりしない。

 神は一度与えた物を簡単に取り上げたりはしないだろう」

 奴の言葉に皆が振り返った。


「…………うむ、何故かあんたが言うと説得力があるなあ」

 先生が赤い髭をさすりながら頷いた。

「ホント、神から一番 縁遠そうなのになあ」とアル。

「あ゛っ !?」


「そうやってすぐイライラするのは、カルシウムが足りないんじゃないのか? 

 骨食べろ、ホネ。好きだろ」

 俺は気を逸らすため奴の皿に、ブルーバックブル背中の青い大牛の大腿骨スパイシー香草焼きを載せてやった。

「そんなもの足りてるわっ。大体オレは犬じゃねぇぞっ」

 犬だってこんな太い骨は食べないよ。

 だけどここじゃ獣人用にこういう食材が売ってるんだよな。全員とは言わないが、若い肉食系獣人に需要があるらしい。

 たださすがにここまで太い骨は、通常小さく砕いて売っているらしいのだが、奴ら(アクール)のためにカスペルが、肉屋に未処理のを頼んだらしい。


 文句言ってる割には、しっかり粉砕しながら喰ってるな。

 しかも今日は2人もいるし。(セオドアはあまり音を立てないようにしてる)

 こんなウルサイ食事は、動物園でもあまりないんじゃないのか。

(実際のトラの食事とかは、バキバキ煩いですが)


「しかしカスペルはよく、おれ達用の作り分けてるな。今更だけど大変じゃね?」

 ふとアルが訊ねた。

「いやぁー、いつものと違うの作るのも楽しいっすよ。メニューは参考に、肉屋のオバチャンに聞いたんすけどね」

 さほど苦にしてないようにカスペルが答えた。

「おれの実家でも母ちゃんが、おれのだけ別に作るの面倒くさがってたよ。

 アクールはおれだけだったから」


「えっ、そうなんですか?」

 俺はつい訊いてしまった。もしかして貰い子だったのか?

「母ちゃんも父ちゃんも、ユエリアンだよ。おれんちは。姉ちゃんも兄ちゃんたちもみんな。

 おれだけ先祖返りってヤツだよ」

 へへっと、アルが笑いながら言った。


 ここでは先祖返りという言い方をしているが、いわゆる隔世遺伝か。

 元々ユエリアンはアクールから派生した亜種だから、たまにそういう風に生まれてくるんだな。

 しかしこいつ、末っ子か。

 要領よく、人に頼るとこは末っ子あるあるだな。そして頼れる相手を見つけるのも上手い。

 俺は1人納得した。

 


 ひと通り食事が済むと、アル達も明日帰るということで、そのまま食堂で酒宴となった。

 サウロは3日後に洗礼式を受けるという事で酒は遠慮したが、他は全員―――意外にもナタリーが蜂蜜酒ミードをストレートで飲み始めた―――無礼講となった。


「おれらみたいな長命種は、ベーシスの女に結構もてるんだよ」

 下ネタ好きのアルが、カスペル達に話し出した。

 ちょうどナタリーが席を立っていた時だ。


「長命種の精が入ると、長生きが出来るって思われてるからな。その証拠にこいつの母ちゃんだって、コボルト人の妻になって長生きしたんだからなー。イデッ!」

 すかさずセオドアがアルの頭を殴った。

他人ひとの親を例に挙げるなっ! お前が言うと生々しいんだよっ」


「で、でも長生きできたんすか?」

 酒のせいで好奇心を抑えられないカスペルが聞いた。

「ああそうだな、純粋なベーシスにしては長生きだったろうな。117まで生きたから」

 スゲーッと、イーファやコニ―も感嘆の声を上げる。

 地球でもギネス並みの年齢だけど、こっちじゃ100越えはもっとスゴイ事なんだろうな。

 そこがヒュームと亜人との違いでもあるようだ。 

 だから王族や金持ちが好みに関わらず、長命種を相手にしたがるという噂話をしたところで、ナタリーが戻ってきたので、この話は立ち消えとなった。

 


「いやぁだけど、定期的に収入が見込めそうなのは有難いですよね、先生」

 いい気分のイーファが、先生のカップにダークラム酒を注ぎながら隣に座った。

「この間の寄付金(奴が渡した金)は、聖堂と施設の修繕で消えちゃったでしょう? 

 僕んとこの計量器も古くてね。もうガタがきてて、重しが外れたりするんですよ。

 この前、錬金道具屋で精密秤を見たんです。

 今あるのより、10倍は細かく正確に量れるヤツですよ。あんなのがあれば、もっと色んな薬が作れるんですけどねー」


「うん、うん。いつも古い道具を誤魔化しながら使ってて、ホント大変だと思うよ。

 だけどなぁー、それ幾らするんだよぉ。

 性能も10倍、値段も10倍なんじゃないのかぁ?」

 先生が眉を大きく動かす。

「そうだよ、それ言ったら寸胴の方が絶対安いっすよ。もう直し直し使ってるっすけど、寸胴も大鍋も底が薄くなってて、マジでヤバいっすよっ」

 向かいからカスペルが参戦してきた。


 こちらでは比較的金物は高いようだ。

 だから庶民はなるたけ買い替えずに、修理して使うんだよな。

「わかった、わかった。だけどあんまり期待しないでくれよー」

 先生の眉が八の字になった。


『(なあ、明日帰るときに、もう少し寄付金置いてった方が良くないか? 

 これだけ長居したんだし)』

 俺は声に出せないので、こっそり奴にテレパシーで訊いてみた。

『(必要ない。それにこれからは足りていくようになる。あんまり調子に乗って与えすぎるのも良くないんだぞ)』

 そうなのかなぁ。本当に良くなっていくならいいけど……。


「ふーん、本当に秤なんかが欲しいだけなのかぁ?」

 イーファの隣にアルが急にやって来た。いきおい、先生とイーファが長椅子を右にずれる。

「おれら昨日、道具街通りを通ったんだよ。裁判所からの通り道だから。

 なんていうんだっけあの? あのオレンジの巻き毛の看板娘さあ」

 イーファの顔が一気にのぼせたようになった。

 アルは牙を見せてニヤニヤしている。


「いやっ、その、部品を買いに行った時に、話するぐらいで……。あっ、ちょっと倉庫の鍵閉めたっけ」

 立ち上がろうとするのをすかさず、アルが首に手をまわして押さえた。

「いいじゃん、いいじゃん、隠さなくても。おれは安心したよ。

 お前が薬ばっか作るのに専念する、堅物なのかと思ってたけど、まだまだちゃんと枯れてなかったんだもんなぁ」


「いや、いや、だから誤解だから――」

「おれの嗅覚ハナをなめんなよ。お前とあの娘から出てる、フェロモンに気がつかないとでも思ってるのか?」

「だからそれは――えっ、あのも ??」

 

 カラカラ笑いながら立ち上がると、アルがまたこっち側の席に戻ってこようとした。

「ちょっと、アルディンさん、その話もっと詳しく教えてよっ!」

 イーファが焦って立ち上がる。

「いいよー。どんな匂いか詳しく教えてやらあ」

「何! なに、イーファ、いつの間にぃ」

 コニ―とカスペルも好奇心丸出しで、4人して隣のテーブルに行ってしまった。


 代わりに先生の隣にナタリーがスルリと座った。

 結構酔ってるのか、頬が紅葉している。

 先生にややもたれかかるように酒を注ぎ始めた。


 おおっ! 酔いに任せてナタリーが攻めに入ったか。

 先生は無下に出来ずに酌をしてもらっている。

「ちょっと片付けてきます」

 先生の隣にいたサウロが落ち着かないのか、厨房の鍋や食器を洗いに、カンテラを持って中庭にいそいそと出て行った。


 少し経ってイーファ達が落ち着いたと思ったら、おもむろにヴァリアスの奴が立ち上がった。

「おい、アルディン、今夜が最後だから、ひとつオレと勝負するかあ?」

 えっ 何言ってんの、コイツ!?


 そう言うや空間から白い板のようなモノを引っ張り出して、テーブルの上に置いた。

「あっ、それまだ持ってたのかっ」

 それはウチのおもちゃ売り場で買っていった『テーブルエアホッケー』だった。

 しかも一回り大きくなってる。

「ナニこれ? 勝負ってどうやんだ?」

 すぐに興味を持ったアルが乗った。


 たちまち隣のテーブルがやかましくなった。

「ウルサイなっ! 遮音しろよ、遮音っ」

 ムードぶち壊しとばかりに、すわった目でこちらを見てくるナタリーの顔が怖くて、俺が思わず注意した。


 テーブルのまわりを、少し聞こえる程度までに遮音壁で囲った。

 完全にしてしまうと部屋の中の一角なので、酸欠になるかもしれない恐れから、半人前の俺は完全には遮音できなかった。


 奴やアルなら平気かもしれないが、そばにイーファ達がいるし。

 そんな俺の心配をよそに、5人は遮音壁の中で大いに盛り上がったようだ。

 音が小さくても動作が視界にうるさい。

 俺はそんな奴らに背を向けて座ろうとした。


 セオドアが1人静かに飲んでいる。

「あの、変な事聞きますけど、やっぱりベーシスは嫌いなんですか?」

 俺は酒の勢いもあって、思い切って訪ねてみようと隣に座った。

「そんな事ないですよ。母がベーシスなことは言いましたよね?」

 いきなり脈絡のない質問をかけられて、セオドアはちょっと驚いたようだった。

 青い目をしばつかせる。


「いや、だけど、奥さんを選ぶときはヒューム以外って……」

「ああ、あれね。

 まずあいつアルの種は、確かに諍い女いさかいめが多くてね」

 そっと、斜め向かいで騒いでいるアルを指さした。

 諍い女とは気が強くて喧嘩っ早い女の事だ。または魅惑的で、諍いの原因になるような女という意味もあるらしい。

 戦闘種族だから、気が強いのかもしれない。


「それとこれは、わたしが…………臆病者だからですよ。割り切れられればいいんですが……」

 セオドアはあらためて俺の目を見て言った。


「父は今400歳以上、わたしは数えで219ですよ。混血ミックスだけど父の血が濃いから、わたしも、おそらくそれくらいの寿命があるようです。

 だけどベーシスの平均はたかが60年ですよ。母のように長生き出来ても、せいぜい100ぐらい。

 淋しいでしょ? 

 生涯の伴侶と選んだ相手が、自分より確実に早く死ぬんですよ」

 

 俺はすぐに返事を返せなかった。

『あなたもそうでしょう?』とセオドアの目が言っていた。


 長命種と短命種の避けては通れない壁、年の差婚でも懸念される問題だが、これはもう単位が違う。

 奴の言っていた事が事実なら――恐らく本当なのだろうけど――俺はあと900年は無理矢理にでも生かされるはずだ。


 そんなにあったらどうなのだろう。

 知り合いや親友、愛する人がどんどん自分を置いていなくなる。自分だけがこの世に取り残されるのだ。

 それはどんな気分なのだろう。


 映画『ハイランダー』の主人公も死ななくなって、どんどん老いていく妻に寄り添い、逝かれてしまった時、どんな気持ちだったのだろう。


 1つだけわかるのは、残された者のほうが辛いという事だ。

 それは俺にはよくわかる。

 寿命が長くても、幸せとは単純には言えない。

 その分、辛い事も長いんだ。


 そうか、なんとなくザワザワと落ち着きなく俺の心に引っかかっていたのは、潜在意識がこの苦悩を嗅ぎつけていたのかもしれない。


 これは俺の問題でもあったのだ。

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