第70話 フィラーの慈悲深き魔女たち その3(ある男の死)


 今話は『絶望による自死』という、重い話です。

 もちろん『自死』を擁護するものではありません。

 ただ、現実には追い詰められて、正常な判断もまわりに助けを求められずに

 この最悪のやり方を選ぶ人も少なからずいます。

 そのやり方を美化したつもりではなく、結果は変わらずとも

 最後のせめてもの救いを入れたくて作りました。

 

 気分を害されそうな方はここは飛ばして、71話に進んでください。



  ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「おーっ、ヴァリー、ソーヤ君、ようこそパラディーゾ楽園へ!」

「こんなとこで呼ぶな、馬鹿っ」

 隣でヴァリアスがしかめっ面をした。

「旦那ー、また来てたんですか? いい加減にしないといつかこいつらにやられますよぉ」

 船頭は見知っているのか、イタリア男に声をかける。

「そうなったら本望、男に生まれた甲斐があるというものなんだけどねー」

 と岩に座ったまま足をプラプラさせた。


「ええっ、あの人あんなとこにいて大丈夫なのかい?」

 他の乗客が驚いてざわつき始める。

「はぁ、それがあの人、時々ああしていらっしゃるんですよ。なんでも毒が効かない体質だとか。

 たぶん名だたる妖術師ソーサラー大魔法使いウィザードなんでしょうけどね」

 船頭が客達に説明する。

 リブリース様すっかりここの名物男になってるんだな。


「ここはいいよ~。無視されなきゃもっといいんだけどねー」

 そう言って横を、こちらに向かって泳いで来ようとしたセイレーンをさっと撫でた。


『ピャアアアーッ!』

 触られたセイレーンは、さっとイタリア男に振り返ると、眉根を寄せて鳥のようなカン高い声で抗議するように鳴いた。

 その赤い唇から尖った歯が見えた。

 やっぱり人魚と同じようにサメの仲間なのか。


 しかし魔物とはいえ、今のってセクハラというか、立派に痴漢行為だよな。

 相手が人の姿だから、そんな動物触るみたいに接していいのか、なんだか躊躇してしまうが。


「うーん、怒った顔も可愛いねぇ。

 だけどこんなにいるのに、なんで誰も相手してくんないのかなぁ~。

 おれ様哀しい……」

 確かにリブリース様のまわりには、真空地帯のようにセイレーン達がいない。みんな少し離れた岩や水面に顔を出しているが、誰も彼のほうを見もしない。

 これは一種の拷問だな……。


「リース、さっさっと帰れっ!」

「ハイハイ、言われなくても帰りますよぉ。雨も降って来たしねぇ」

 そう言いながら黒い男は全く濡れていない。よく見ると雨の粒がギリギリの際で避けているのがわかる。

「では皆さん、せいぜいおれの分も楽しんでねー。チャオ~」

 そう言うと黒い男の姿が揺らぐように歪み始めた。

 そのまま左手をついていた岩影部分に、吸い込まれるように小さくなり消えていった。

 客はちょっとの間、狐につままれたような雰囲気にのまれていたが、すぐに目の前の華たちに目をやった。


「……馬鹿リース、こんな大勢の前で『影渡り』するなよな」

 ヴァリアスがちょっと苦々しく呟く。

 性格の違いなのか、リブリース様は目立つ事は気にしないようだ。


 今の騒ぎで船はほとんど動かなかったので、まだまだ楽園はこれからのようだ。

 あらためて見ると、セイレーンたちは皆同じく緑色の足元までありそうな豊かな長い髪をしているが、それぞれ顔や目の色、姿が違う。

 青や緑、金色、オレンジ色……などの目の色に、モンローのような流し目の者や猫のようにクリッとした目元、どこか憂いに満ちた遠くを見るような眼差しをおくってくる者もいる。

 スタイルもむろん皆素晴らしいのだが、グラマラスからスレンダー、未成熟の生娘のような者まで色々だ。


 雪のような白や健康そうな小麦色、桜色の火照りを纏ったような肌……とこれだけ種類がいると、もう幻覚なんか見せなくても選び放題なんじゃないのか?

 しかしさっきもそうだったが、なぜか大事なとこだけは、髪や衣のような羽、微妙な膝の曲げ方で見えそうで見えない。

 悶々と躍起になって角度を変えて見ようとする男共を、弄ぶようにわざと髪を手ですいたり、体をくねらせて誘惑する。

 そのさまにジッと魅入ってしまうと、心を射すくめられてしまうのだ。


「おっとぅっとっ、危ねぇ危ねぇ!」

 後ろの席の客が声を上げる。どうやら幻にハマったらしい。

「いま、カカアの顔に見えちまったよ」

「嘘つけっ、そんなにカミさんが恐いのかよ」と隣の男にからかわれる。

「今のじゃねぇよ。昔の一番ベッピンだった頃のだよ」

 他の席からもオッという声が上がる。

 みんな幻にかかったり、覚めたりを繰り返しているようだ。


「お客さんっ 手は出さないで!」

 前方の男が船縁ふなべりからうっかり手を伸ばそうとして、船頭に棒で注意された。

 その先には肩まで水上に姿を現したセイレーンが、するするした白い腕を伸ばしていた。

「あいつらに引っ掻かれたらお終いですよぉ」

 そう言われて慌てて縁から手を離す客。

 船自体には魔除けがしてあるので上がっては来ないようだ。


『ピィリリリリー』

『リィリリリールルゥー』

 セイレーンたちは高くて可愛い小鳥のような声で鳴きながら、男たちから視線を得ようとする。


 おっと、さっきのリブリース様のおかげで撮るの忘れてたよ。

 俺はスマホを岩場のほうに向けようとして、すぐ船の横ギリギリを仰向けで、泳いでついてくる緑の髪に気がついた。

 水面下ぎりぎりに顔を沈め、背中から生えたカゲロウのように伸びたヒレが、体の横で素早くゆれ動いていた。

 波のおかげで体が良く見えないが、顔だけは比較的はっきりと見える。

 大きな茶色の瞳がこちらをじっと見ていた……。


 緑色にゆらゆら揺れている髪が、だんだんとオレンジがかっていき、明るい赤毛に変わっていった。

 口元に明るい笑みが浮かぶ。

 リリエラ…………。

 

 俺はふっと鼻から息をもらした。

 こんなとこにリリエラがいるわけないじゃないか。そんな風に見せても騙されないぞ。

 赤毛の娘は俺が反応を示さないので、少し悲しげな顔をした。

 そのまま赤毛がまた緑色に戻っていく。

 が、今度は緑色がどんどん深く濃くなっていった。

 そのまま深緑は深く濃く暗くなり、最後には黒髪になった。そのまま長かった髪もシュルシュルと短くなっていき、ショートヘアになった。


 その顔は見た事のある若い娘 ―――― 17歳の母さんだった。


 画像で見たあの微笑みが消えて、目の前の母さんはどこか寂しげで、悲しそうな顔をしていた。

 その口が微かに動く。


 ―――――― ごめんね ――――――

 

                そう言ってるように見えた。


 なに、なんて言ってるんだ? 母さん ―――


 またその口が何かを囁いた。 


 聞こえないよ ―――――



 ギュッと腹をベルトが締め付けた。

 ハッとした。俺はいま船に乗っていたんだ。まわりを見回すと、相変わらず男達の溜息や歓声が上がっている。

 そして奴が俺の襟首を掴んでいた。

 危なかった。

 注意してたのに催眠にかかっていたようだ。つられて身を乗り出すとこだった。


「誰を見たんだ。あの赤毛か?」

 俺は答えずに船の横へ振り返った。

 もちろん母さんはおらず、1体のセイレーンがすっとそばを離れていくのが見えた。


「さぁさぁ、そろそろ巣を抜けますよー」

 船頭が声を上げた。

 えっ、全然撮ってないぞ! 俺は慌ててスマホを構えようとした。


 バッシャァーン!! 近くで大きな水音がした。

「誰か落ちたっ!」

「キャスパ―! 船止めろっ、1人落ちたっ」

 舵を握っていた船頭が前方の男に叫ぶ。

 岩の上にいたセイレーン達が、次々と水中に飛び込んでいく。

 その様子は落ちてきた獲物めがけて、水の中に入っていくワニを連想させた。

 前にいた船頭が後ろに走ってくる。

「ダメだ、もう囲まれてる」


 俺は水中を探知した。

 そこには何本もの羽が生えた、巨大なマリモのようなものが沈んでいた。

 後から後からセイレーン達がくっついてくるので、どんどん球が大きくなっていく。その中心に男が1人いるのだ。

 俺はとっさに風魔法で空気玉を作って、セイレーン達を剥がそうとした。セイレーンに水魔法は効かなそうだからだ。

 が、それは発動する前にかき消えた。


「えっ……!」

 隣にかき消した奴がいる。

「邪魔をするな。アイツが選んだ道だ」

 ベルトをしていれば落ちたりするはずがない。落ちた男は自らの意思で飛び込んだのだ。

「だけどっ!」


 しかし様子が一変した。

 巨大なマリモが急に散開した。かたまっていたセイレーン達が、バラバラにまた水面に浮上してくる。そうして何事もなかったかのように、また思い思いに岩の上に横になったり、水面から船に向かって流し目を送ってきた。

 やや遅れて男が浮上してきた。

 男はすぐ近くの岩に這い上がると、激しく咳き込んだ。


「離された? 合わなかったのか」

 誰かが言った。

「あの様子じゃあ毒貰っちゃいねぇな、助かるぞ」

 しばし咳き込んだ不健康な男はまわりを見回した。

 もう彼女たちは誰も彼のほうを見向きもしない。

「え……え……」

 ずぶ濡れの男は、みるみる信じられないというような苦悩の表情を浮かべた。


「旦那ーっ、悪い事は言わねぇ! 戻って来な」

 船頭が声をかける。

 船は手前に2つの岩が邪魔をして、これ以上近寄れない。

「そんな……また失敗したのか……。せっかくここまで来たのに……」

 男の体が震え出したのは寒さだけではないだろう。

 俺はベルトを外して席を立つと、さっきまで男が座っていた席から身を乗り出した。


「お客さんっ 体を出さないでっ!」

 船頭が叫ぶ。

「あんたっ! 奥さん迎えに行くんだろーっ。何やってんだよぉ!」

 バシャン! と水音がしたのと同時に、後ろに首根っこを強く引っ張られた。

 俺を引き込もうとした白い腕が、また水の中に没していく。


「邪魔するなと言ったろ」

 俺の襟首を掴んで持ち上げたまま奴が言う。

「離せよっ、これが黙っていられるかよ」

 振りほどこうとしたが、ガッチリ掴まれていてビクともしない。

「28年前のあの時、通りすがりの奴が首のロープだけ切って去って行っても、お前は有難いと思ったか?」

「それは……だけど、これとそれとは違うだろっ」

「お前にあの男の負を抱え込むのは重過ぎる。

 お前の性格じゃ、中途半端に出来ずに最後まで助けようとするだろう。

 だが、最後にはお前もあの男に引きずり込まれて、共倒れになるのがオチだ。

 オレはお前をそんなモノから守らねばならん」


「わた……女房なんかとっくに、おれに愛想つかして男と逃げちまったよぉ!!」

 男が叫んだ。

「工房もクビになったぁ、家もねえっ、話し相手もいねぇ、もうおれには何も残ってねえんだよぉ! 

 ……それに医者にゃあ、後と2カ月だって言われちまったぁ…………」

 男はまたあたりを見回す。

「だから………」

 まわりを泳ぐ蝶たちは、あたかも彼が見えていないかのように、近寄りもしない。美しくも残酷な空気が流れていく。


「旦那、失敗したんだから、とりあえず今は諦めなよ。さぁ、船に戻って」

 また船頭が男に呼びかける。

「ああ…………ここでもおれは必要とされてないんだ…………」

 その言葉に俺はもがくのを止めた。


 そこには昔の俺がいた。

 寒い……吐く息が凍えるほど、心が冷え込む耐え難い孤独と疎外、劣等感……。

 俺は辛うじて事なきを得たが、彼は………………。

 

 服を掴んでいた力が緩んだ。

「医者の見立て違いだな。あれはもう1カ月持たない」

 奴が俺にだけ聞こえるように小さな声で言った。


「おれは……いつも失敗ばかりだぁ……」

 男が頭を抱えて岩の上にしゃがみ込んだ。

 そうして上着のポケットをまさぐると、小型のナイフを取り出した。

「……やっぱり最後くらい他人ひと任せじゃ駄目だよなぁ……」

 俺はそれを見ても何も出来なかった。

 魔力を奴に抑えられていることもあるが、何故か手出し出来なくなっていた。

「アイツはお前が想像する以上に辛酸をなめてきたんだ。もう気力が尽きちまったんだよ。

 そしてそれが回復するまで面倒を見る者はいない。ここではな」


「船頭さん、皆さん、ご迷惑かけてすいませんでした。どうかもう行ってください……」

 船頭たちは少し男を見ていたが、やがてこうべを垂れると

「あなたの魂に運命の女神スピィラルゥーラ様のご慈悲がどうかありますように……」

「……有難う…………」

 片方の船頭がくるっと踵を返すと、船の前方に戻っていった。

 気がつくと、他の乗客たちも胸の前で手を交差して、彼のために祈っていた。


「これがもう1つの理由だ」

 俺を空いたその席に座らせながら奴が言った。

「最後を誰かが祈ってくれる」

『………彼は地獄行きになるのか?』

 地球じゃ自殺者は、理由問わず地獄行きだとよく聞く。

 どんな理由だろうと罪は罪だと…………。

『我々は命を放棄する行為は管理者としては面白くない。

 ――― だが理解する事は出来る』



 船が再びゆっくりと動き出した。

 前方は緩やかに山沿いに左にカーブしている。あそこを曲がればこの巣は見えなくなるのだろう。

 それは男からも同じだ。

 徐々に強くなってくる雨脚のカーテン越しに男はこちらをずっと見ていた。おそらく船が見えなくなるまでそうしているのだろう。

 岩の上にただ力なく、座りながらこちらを見つめる男。

 そのまわりを優美に舞うように漂う、緑の蝶たち。



「あっ……」

 俺は思わず声を出した。ずっと目を離さずに見ていた他の客もだ。

 こちらに顔を向けている男の背後に、1人のセイレーンがするりと岩を上ってきた。そうして振り返る男の顔を両手でつかむと熱く口づけした。

 一瞬、時が止まったようだった。

 実際に船は止まっていた。

 客も船頭もみんなが見つめるなか、ゆっくりと美しい女は口を離すと、彼を優しく潤んだエメラルドの眼差しで見つめた。

 男のこけた頬にみるみる赤みがかかっていく。

 その顔には、今まで得られなかったであろう喜びの色が浮かび上がっていた。



 ふぅ と息を吐くように船がまた動き始めた。

 強く降り始めた雨から彼を守るように、艶やかな透明の羽衣のようなヒレが男をふわりと包む。

 男の手からナイフが滑り落ちると、岩にはねて水中に消えていった。

 その空いた両手で男は、その白い肢体に掻き抱くようにしがみついた。

 絶望の淵から救い出してくれた、慈悲深き魔女の胸に顔をうずめて。

 まだ催眠の作用が残っているのか、不謹慎だが俺はこのとき、古いヨーロッパ映画の情景を思い出していた。

 自然と彼らに祈りを捧げながら。


 船がゆっくりと岩肌に沿って魔女たちの棲み処を抜けるまで、岩の上で雨に打たれながら2人はいつまでも抱き合っていた。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 後書き


 これはあくまでの意見ですが、

 自殺をしようとしている人を止めるのは、倫理的にも当たり前だと思うのですが、よくその場を助けただけ? と思ってしまうのです。


 川に落ちたとか言う救助なら、その場で助かって良かったねっで済むと思うんですけど、自殺しようとしていた人はその原因が消えたわけじゃないですよね。

 だからタクシーの運ちゃんとかが、樹海にいこうとした影の薄い客の様子に気がついて、説得して思いとどまらせたとかいうを聞くと、ひねくれている私はなんだかなあと思ってしまうのです。

(多分言い方にもよるのでしょうけどね)


 もちろん止めなくちゃいけないのですが、その後のフォローは? と考えます。

 もしかすると話を他人に聞いてもらって、あらためて考え方を変えた人も少なからずいるでしょう。

 でもやっぱり時間が経ってまたダメになったら?

 武勇伝のように自殺を止めたという人は、その後一年に、その方がまだ御存命か気にして欲しいと、天邪鬼な私は考えてしまいます。

 一時しのぎの自己満足になっては意味ないんじゃないかと。


 例えば罠にかかった獣の罠を外して逃がしてやるだけだと、獣はその怪我のせいでどこかで野垂れ死ぬか、他の獣にやられるのが可能性が高いです。

 本当に助けたいなら、怪我が治るまで見てやる必要があるのと同じくらい、行動に責任がともないます。

 ただの救助と同じ感覚じゃいけません。それだけ重いのです。

 そして生活保護などという制度がない世界での今話、今の蒼也には、そんな他人の負まで面倒みる力も精神力もありませんので……。 


 だからここではとめる、見過ごす どちらが正解かは答えが出ないままです。


 とはいえ現実問題、見てみぬふりにもいきません。

 もともと辛い現実から逃げたいだけで、死にたいわけじゃないんですからね。

 出来る事として、その場で説得して帰すだけじゃなくて、警察やらなりなんなり、せめてそういう専門家や機関に引き継いでもらえるようにして欲しいものです。(警察も説得するだけかもしれませんが、マークくらいしてくれるかなと……甘い?)


 そうしてそういう人達は、出来る限り死への逃避行をではなくて、現実的な逃避行をして欲しいものです。

 特に虐めとかで悩んでる子。

 もうどっかへ逃げなさい。

 これは暴言だけど、

 遺書書いていなくなって、虐めた奴らがマスコミに吊し上げくった頃に、出てきても責められないよ。(私個人的にはね)

 自殺はせめて狂言にとどめて(イタズラは絶対にいかんけど)命は取っとこう。

 そんな奴らのために捨てるなんて勿体ない。奴らの思うつぼですよ。


 また一日一回でもいいから何か忘れられる時間を作る。

 原因が無くならなくとも、見方を変えれば感じ方も変わって来る。

 ヤクに走るのは体を痛めて自ら死に近づいてしまうのでお勧めしませんが、同じ薬なら心療内科などでもらう抗鬱剤はアリかと。

 これでラリってる人もいましたけどね……(^_^;)

『言うは易く行うは難し』ですが、命をゼロにするくらいならみっともなくても足掻いた方がカッコいい!

(もちろん犯罪に走るのは言語道断ですが)

 と、まあそこまで気力が残ってないのかもしれませんが、死ぬやり方を探す気力があったら、小さな出口を探しましょう。

 すぐには見つかりませんが、急にひょんなとこから見つかったりしますから。

 ちなみに書いている通り私は『逃亡派』です。


   ◆◆◆◆◆◆◆◆◆追記◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 最近頂いた感想で、あらためて自殺を止める側も大変な思いをしていると考えられるようになりました。

 ヘタすると関わり合いになりたくないと、見てみぬふりをする人もいる中、行動してくれる人はそれだけで尊いんですよね。

 無視されなかっただけでも、相手にとっても有難いかもしれませんし。

(なんたって現代日本は病んでる人が多過ぎるのか、勇気出して電話した心療内科の予約が最低三週間先じゃないと取れないんですもん。

 そして病院に行く気が萎える……(^_^;)と、このパターンが現実に多いんですよ)


 こんな風に考えられるようになったのも、自分が以前より落ち着いてきたせいかとも思いますし、意見を述べて頂いた読者様にも本当に感謝です。


 今あらためて見直すと、トゲトゲしていて我ながら恥ずかしいですが、これも当時の屈折した私の記録としてそのままにしておきたいと思います。 

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