第67話 下町食堂でおもてなし


 話は現在のトランドに戻る。


 気を取り直して宿屋を探す。

 

 だが本当に満室だったり、相部屋、大部屋だったり、なかなか目当ての部屋が見つからない。

 川辺近くの9軒目の宿の女将さんが、俺がどこも一杯だと漏らすと、気の毒そうにこう言った。


「お客さん知らんで来なさったか、そりゃちいと間が悪かったね。今はこの辺りランタン祭りだけん、観光で来る人がいっぱいおらっしゃるのよ」

「ランタン祭り? ここでもあるんですか?」

 聞けばこの町の中にラインと呼ばれる川の支流があり、王都ほどではないがランタン虫が棲んでいるらしい。

 ちなみにライン川というのは王都のチェブラ河に繋がる主流の川で、王都と町を船で繋ぐ航路になっているからそう呼ばれているらしい。

 またあの光景が見れるのか。少し気持ちが明るくなったが、それより今は宿だ。

 さっき閉門前の2の鐘(5時)が鳴った。

 ギーレンより広くない町は、そんなに宿も無さそうだ。

 民家が空き部屋を間借りさせている民泊宿もあるようだが、そういうのは商業ギルドに行かないとわからない。

 ギルドを見つけてからじゃ時間が無くなりそうだ。

 もう今夜だけでも大部屋でも良いか。


 横道からまた大通りに出た時、声を掛けられた。

「ソーヤさん、まだこの町にいらっしゃったんですか」

 こちらに小走りにやって来たのは、食堂店主のヨーンさんだった。

 馬車に乗り遅れて、宿を探していたところだと言うと、ウチに来ないかと言ってくれた。


「良いんですか。家の人にお邪魔じゃないですか?」

「いえ、ワタシこの年でまだ独り身ですから。狭いとこですが宜しければどうぞ。

 何より助けて頂いたお礼をさせてください」

 聞けば馬は売らずに3頭とも、農夫に渡したそうだ。

「賭博で大金も稼いだし、命も助かったのに、これ以上欲を出したら罰が下りますよ」

 そう言ってヨーンさんはホホホと笑った。

 ついでにギャンブルもほどほどにしましょうね。


 ちなみに恐縮した農夫は、残り3人がもし賞金首だった場合の権利を、ヨーンさんに譲ったらしい。

 照合は明日以降になるらしいので、まだわからないそうだが、他にも仲間がいそうなので隠れ家アジトを今確認中とのこと。

 上手くいけばその功労金も支給されるらしい。

「盗賊頭がいたら近くに盗賊が10人はいると思え、という諺通りですね」

 ゴキブリと一緒だな、それ。

 

 途中、買い物をするというので一緒について行く。

 大通りからまた雑多な感じの横道に入る。

 商店街というより、店と家が混在している通りで、頭上で干した洗濯物を、取り込む姿がちらほら見える。

 店先を片し始めた、肉屋の親父にヨーンさんが声を掛ける。

「ホップバードを7羽、1羽は今持って帰るよ」

「毎度。残りはいつも通り、明日朝持ってけばいいかい?」

「ああ、あと卵もいつも通りよろしくね」

 ホップバードと呼んだうずらのようにまん丸で、七面鳥ぐらいのサイズの鳥を1羽受け取ると、背負子の上に括り付けた。

 しばらく歩いて今度は魚屋へ。

 街中に川があるため、新鮮な魚や貝がよく売られているらしい。

 平べったくて、黄色いアンコウのような顔をした、とても川魚に見えない魚を購入。

「今時は脂がのって旨いんですよ」

 そのほか戸締りしかけた、野菜や木の実を売っている店に慌てて飛び込み、山菜やキノコ類を購入して買い物は終了した。

 馬車がおそらく通れないくらいの、狭い路地を通り抜けると、正面に夕日を映した川面が柵越しに見えた。

 その左手にヨーンさんの店があった。


 4階建てだが薄茶色のレンガ造りに、1階は緑色の1枚ドアと窓が1つだけのシックな店構え。2階から右に2mほど張り出していて、下は荷車や樽置き場になっていた。奥に上に行く階段が見える。

 見上げると3階と4階の窓が開いていて、夕飯の支度らしい匂いと湯気が見えた。

 独り身って言ってたけど、メイドさんでもいるのかな。

「どうぞ、ワタシの店兼住居はこの1階です」

 と、ドアの鍵を開けた。

 えっ、あっ、上は違うのか。

 そりゃ異世界でも、店舗付きアパートなんて当たり前か。

 どうもイアンさんのような店のイメージでいたから、建物丸々自宅かと思っていた。

 しかも聞いたら借り店舗だった。

 あれ……という事は、この店の幅だと奥に長くないと部屋ないんじゃない?


 ポウっと、壁に固定されたランプに明かりがついた。

 小さな光の玉が入ったのだ。

「これが唯一のスキルでして」

 ちょっと恥ずかしそうにしたが、おかげでランプの油代がかからないという。

 店の中は、横向きに置かれた6人掛けのテーブルが2つ、奥にこちらを向いたキッチンのカウンター、その左に奥へ進む通路がある。

 通路には突き当りに1つと壁に2つドアがあり、突き当りは裏口、手前がトイレ、奥がヨーンさんの居室だった。


 思ったとおり4畳半くらいのスペースに、シングルベッド、キャビネットと小さなテーブルと椅子。

 男1人暮らしの不潔さはないが、質素で狭い部屋。

 ヨーンさんは見たところ40台前半くらいのぽっちゃり体型。

 奴は床でもどこでもいいが、このベッドに2人はキツイ。

「せっかくのお招き頂いたのですが、やっぱり わっ……」

 襟首を思い切り、後ろに引っ張られてのけ反った。


「好意は素直に受け取れ」

「すいません。狭いとこですが、この部屋はお2人で使ってください」

「えっ ヨーンさんは?」

「ワタシは食堂の長椅子で十分ですから」

「いや、それじゃホントにわるっ……」

 また引っ張られて軽く首がしまる。


「よし、じゃあ決まりだな。そろそろ腹減ったな。何か作ってくれんだろうな?」

「はいはい、腕によりをかけて作らせて頂きますよ。なにかお好みとかありますか」

「オレは肉がいい。コイツは野菜や穀類が多いが、少しは肉を食わせたい」

「わかりました。じゃあなるべく早く用意しますので、座って休んでてください」

 そういうとヨーンさんは、そそくさと部屋を出て行った。


 その後ろ姿を見送ってから俺は言った。

「何すんだよ。首締まりかけたぞ」

「お前は細かいとこ気にするくせに、相手が負い目を感じているのがわからないのか?

 気が済むまでやらせてやれ」

「う~、だけど一度は断るのが、日本人の美徳というか習慣なんだよ」

 もう外国とか異世界とか、なんかストレートなんだよな。

 こんな時習慣の違いを感じる。

 でも日本でも以前、会社で新人の若い奴らは遠慮がなかったな。俺が古いのか?


 部屋の窓を開けると2mもない路地裏で、向かいも共同住宅らしく、ドア上に何とかアパートメントハウスという文字がかすれて見えた。

 裏道のせいか街灯もなく、確かに窓に防犯上の鉄格子がついているのも納得がいく。

 キャビネットの上に、紙束を紐で括ったものがあり、めくるとどうやらレシピ帖のようだった。

 部屋にいてもしょうがないので食堂のほうに行く。

 キッチンでヨーンさんが、テキパキと山菜や肉を切ったり、鍋をかけた竈の火の具合を見たりしていた。

 店のドアは閉まっているが、窓の鎧戸を上に開けてあるので、時折通り過ぎる人越しにポツンポツンと、あの3色の光の玉が見え始めた。


『(蒼也、お前色々な香辛料持ってきてたろ? あれ出せ)』

 奴が精神伝達テレパシーで伝えてきた。

『(香辛料? 調味料の事? だけどせっかく作ってもらった料理に、味付け直すのって失礼じゃないか?)』

『(いいから全部出せ)』

 ヨーンさんは調理に忙しくてこちらを見ていないが、念のため背を向けて空間収納からテーブルの上に出す。

 ふと見ると奴がテーブルの脚の一角をジッと見ている。

 また何かいるのかな?


 知り合いの家のペットも、何もない天井の角とかずっと見てる時があった。

 赤猫亭でも、ジョシーとこいつが同じとこ見てる時があったし。

 こいつも猫と同様だな。


『(あ゛っ!?)』

 奴が急に眉を寄せて振り返った。

 しまったっ。伝心繋げたままだった。思ったこと丸聞こえだったよ。

『(猫なら可愛くていいじゃないか。サメよりはマシだろ。それとも虎って言って欲しいのか?)』

『(そういう問題じゃないっ、なんでいちいち魚類や動物で括るんだよ)』

『(もう、面倒くさい人外だな)』

『(なんだよ人外って!)』

 ヨーンさんが俺達が黙っているのに、急ににらみ合いになった様子に、戸惑った顔をしているので止めた。


「異国の香辛料だ。使っていいぞ」

 ヴァリアスがカウンターに調味料を並べた。

「異国の? ちょっと味見していいですか?」

 興味をそそられたヨーンさんが1つ1つ手の平に取って舐めてみた。

「これは塩ですね。とてもよく精製されている。ほう、これは砂糖ですか。こんな雑味のない白い砂糖は初めてみました。かなり高いんじゃないですか?」

「いえ、うちの国じゃ良く流通してるので大したことないんです」

 ほぼウチの台所から、持ってきたので新品ではない。

 こんな使いかけのものをプロの人に出すのもなんか気が引けるが。


「ほほぉ、この赤いソースは酸味と甘さが強烈なのに、バランスが絶妙でとても美味しいですね。

 なんと、こちらの黒いソースのふくよかなしょっぱさ!

 似ているソースはありますが、こんな豊かな味ではないですよ。いやぁこれは初めて味わうものばかりですな」

 ケチャップと醤油を舐めて目をキラキラさせるヨーンさん。

 やっぱり料理人は新しい味に好奇心を抑えられないようで、楽しそうに次々と瓶やチューブの蓋を開けていった。

「むほっ! これは……もしかして胡椒じゃないですか?」

 と、小さな小瓶を手に目を向いた。

 それは55g入りの粗挽き黒胡椒だった。あー 胡椒って高いんだったよな。


「そうですけど……それもこっちではそんなに高くは……」

「何んですってっ!? ワタシ修行中の時にほんの数回だけ、師匠マスターに食べさせてもらったことがあるんでわかりますよ。

 これ、紛れもなく本物の胡椒ですよね? 

 あの時もたまたま東から来た商人に、安く譲ってもらったから使えたんです。到底安い物じゃありませんよぉ」

 そんなムキになるほどのこと?


 俺は今にも泡を飛ばしそうなヨーンさんの勢いに、少し押され気味になりながら

「あの、私の国が東のほうの島国なんですよ」

 嘘ではない。

「おおっなんと、そうなんですかっ。それはなんとも羨ましい!

 黄金のスパイスの国から来たなんて」

 いや、日本もほぼ輸入してますけど……黙っておこう。


「しかし……ホントに使って良いんですか?こんな希少なものを」

 そう口では遠慮がちに言ってるが、手はガッチリ胡椒の瓶を掴んでいる。

「どうぞ、どうぞ全部使って構いませんよ。またすぐに手に入りますから(近所のスーパーで)」

「おおっ それは有難うございますっ! ワタシも一度胡椒を思い切り使ってみたかったんです!

 じゃあ頑張らないとっ」


 嬉々として調理に戻ったヨーンさんを残して、俺達は外に出た。

 もうすっかり日が落ちていたが、店前の通りや遠くに見える橋の上に、人々の黒いシルエットが見える。

 川辺を中心に橋の高さまで赤、緑、黄色の点滅がゆっくり舞っている。

 王都より全然狭い川幅のせいかランタン虫の数は少ないが、それでもここら辺に30匹はいるだろう。

 赤色が多いかな。頑張れ、オス。


 橋の上から眺めてみたり、15分くらいぼんやりしていただろうか。

 店に戻るとちょうどテーブルに、料理を盛った大皿を2つ持ってきたとこだった。

「そろそろお呼びしようかと思っていたところですよ」

 と、分け皿とナイフ・フォークを並べた。

「まだ出しますから、先に召し上がっててください」

 ヨーンさんがまた厨房に戻ったので、俺達はテーブルに座った。

 すかさずエールのジョッキを持ってくる。


 出された料理はフライドチキンと、山菜と揚げた白身魚のオイスター風炒め。

 フライドチキンは胡椒のパンチが効いていて、個人的にケンタに負けない味だと思った。

 魚は脂がのってふんわりしていて、ソースが絡んで美味かった。

 これさっきのアンコウもどきなのか。ちょっと鰻みたいな食感だ。

 パンの香ばしい匂いがすると思ったら、焼いたばかりのプチパンをバゲットに入れ、てヨーンさんが持ってきた。


「パンもウチで焼いてます。最終発酵させた生地を、凍結保存しておけばすぐ焼けますから」

 1人で店を切り盛りしているので、料理の作り置きや、残りモノを取っておくために人工氷室の強化版、凍結庫(冷凍庫)も置いてあるのだそうだ。

 ただ氷室より魔石を喰うのが難だとも言った。

 パンは白パンではなかったが、焼きたてとあって中が柔らかく、いい匂いと共に麦の甘みがほんのりとする。

 他にも芋とネギ風味の野菜、赤い酸味のある木の実などを、卵でとじたスパニッシュオムレツ風の卵料理、コリコリする刻んだ根菜を練りこんだ、肉団子の入った赤大豆(プチトマト系)のシチューなど。

 どれも下町食堂でのんべえに出すのは勿体ない味だ。

 いい匂いのせいでドアに『閉店中』としてあるのに、窓から覗いていく人が何人かいた。


 ヨーンさんの分を取っておこうと思ったのだが、ヴァリアスの奴が大皿の残り全部食べてしまった。

「おいっ、ヨーンさんの分が無くなっちゃったじゃないか」

「大丈夫ですよ。ワタシの分は別に取ってありますので。

 皿を綺麗にして頂くのが、料理人にとっての何よりのお褒めの言葉ですから」

 空の皿を嬉しそうに下げていった。


 ひと通り食べ終わった頃、フワフワしたメレンゲとチーズクリームを合わせ、上にピンクソルトをかけた見た目も小洒落たスウィーツと、ほろ苦いパイ生地に、蜂蜜酒とブランデーで作ったソースをかけたデザートを出してくれた。

「昼間は女性のお客さんも来られるので、見た目も気を使ってます」

 だから普通の塩だけでなく、このようにピンクソルトを使うのだという。


「ああ、しかしやはり胡椒は最高ですね」

 やっとテーブルに座って自分の食事を始めながら、ヨーンさんがうっとりと言った。

「いつかワタシも胡椒をこんな風に、惜しみなく使える料理人になりたいものです」

「……胡椒ってこっちじゃ、そんなに入手困難なんですか」

 イアンさんにあげた時は、そこまで大層な感じじゃなかったよな。

 地球から持ってきたせいもあるだろうけど、やっぱりイアンさんは富裕層ということか。


「前にも言ったが、輸送費がとにかくかかるんだ。船や陸路は危険が多いから護衛は必須だし、安全な転移では魔石を大量に消費する。

 中間業者がやたら入って、経費がかかるっていう事もある。税金もかかるしな。

 あとこの植物は熱帯産だから、温帯の大陸だと育ちにくい。

 だから国内栽培が困難で輸入に頼らざるえないからだ」

 ヴァリアスが代わりに説明してきた。

「でも温室とかで育てられないのか?」

「(お前のとこと違って)こちらのはとても繊細な植物なんだ。ちょっとでも気候や空気、湿度温度が変わったりするとすぐ枯れてしまう。

 魔法とかでも管理しづらい植物の一種なんだよ」


「おお、傭兵さんは博識なんですね。料理人のワタシでもそこまで説明できませんよ」

 ヨーンさんが感心して言う。

「まあな、無駄に長生きしてないからな」

 俺がいつも褒めないもんだから、これ見よがしにちょっと自慢げだな。

 そしてヨーンさんに

「お前も腕は悪くないんだから、真面目にやってれば運命の女神とまでいかなくても、ブラウニーくらいは住みつくんじゃないのか」


「なんだい、ブラウニーって? お菓子じゃなさそうだな」

「妖精の一種だよ。焦げ茶の髪をしているのでそう呼ばれてる。

 悪戯する時もあるが、家に棲みつくと、その家に幸せをもたらしたりするんだ」

「ふーん、日本の座敷童みたいなものかな。うちのは確か子供の姿してるんだけど」

「そうですね、ブラウニーが住んでくれるぐらい頑張らないと。今回の件もあったし、すぐには止められないけど、賭け事はほどほどにしますよ。

 その分、良い材料を買います。いつかギーレンみたいな大きな町に店を持つのが夢ですから」

 また奴がニヤリと、ヨーンさんの肩越しに窓の下辺りを見た。

 もしかしてすでにいる?


「その魚の揚げ物、このソースとも相性がいいぞ」

 ヴァリアスが勝手にエールをついできながら、厨房からタルタルソースのチューブを持ってきた。

「おお、確かに! この程よい酸味が後を引きますな。これは他の揚げ物にも合いそうです。

 あぁ…こんな味が作れたらいいのですが…」

「作れるだろ。素材はこちらで手に入るもので代用出来るから。

 蒼也、お前レシピ教えてやれ」

「お、教えて頂けるので?! ぜひぜひお願いしますっ!」

「えっ? そりゃ子供の頃 家庭科で、マヨネーズは作った事はあるけど……もう覚えてないぞ。

 ええと、ちょっと待ってくれ」

 俺はテーブルの下に、隠しながらスマホを出した。


 ホントにこいつはいきなり振ってきやがる。

 俺がちぎったメモ紙に、ネットで調べたレシピを書き写していると

 外でワァッという声が上がった。

 

 顔を上げると窓の外で、ランタン虫が柵より高く舞い上がり、道のほうに飛んできたのだ。

 そのうちの10匹ぐらいが、開いている窓から店の中に入って来た。


 ヨーンさんがすぐに明かりを消すと、

 食堂の中にぽわん、ぽわぁんと明滅する3色の光が、これからの店の未来を祝うように、穏やかに漂い始めた。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 次回『フィラーの慈悲深き魔女たち』3話分、ですが

このぼのぼのとした流れから急に変わってきます。

 次回の3話は『絶望による自死』という、

 今までとは打って変わっての暗い話になります。

 また、『違う世界での死生観の違い』というテーマでもあります。 

71話に簡単なあらすじ着けましたので、 ご気分を害されそうな方は、どうか飛ばしてください。


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