第54話 ダリアの誘いと専属契約


「いや、駄目だ。そんなの儂が許さん」とアイザック村長が言った。


 ここは昨夜酒宴で盛り上がった、広場の居酒屋『パープルパンサー亭』である。

 村長が朝メシを食いに行こうとまたここに誘ってきたのだ。

 また同じ奥まったテーブルに着いて、ヴァリアスがこの後ターヴィに仕事をさせたいと言ったら、村長が反対してきたのだ。


「昨日の今日でやらせるのはいかんぞっ。最低でも3日は休ませんと」

「アイツは承諾したぞ」

「それでもだ。無茶はさせられん。儂が許可せんぞっ」

「あらあら、朝から喧嘩? 皆な元気ねぇ」

 ダリアがまた頼んでもいないのにエールを3つ持ってきた。


 え~朝からビールなのかよ。

 静かに(?)にらみ合ってる2人は、自然にテーブルに置かれたエールのジョッキを掴むと、同時にゴクゴク飲み始めた。

 俺はそっと自分の分をヴァリアスのほうに寄せると、ダリアに何か温かい飲み物を頼んだ。

 ヴァリアスは勿論のこと、村長も一気にジョッキを空けた。


「しょうがない。だが契約はするぞ」

 珍しくヴァリアスが折れた。

「ああ、儂も立ち会うぞ。あんた達を信用してない訳じゃないが、前回の件もあるからな」

 とりあえず後でターヴィを呼んできてもらう事にした。


「んじゃ、なんか注文すっか。ここのなゴブリンステーキは逸品だぞ。儂ら老人でもちゃんと食べれるように、細かく筋切りしてくれてるしな」

「オレのは筋切りしなくていいぞ」

 うー、朝からステーキなのかよ。ちょっと俺は敬遠したい。メニューないのかな。


 壁や他のテーブルを見回していたら、他の客が食べている皿に目がいった。

 なんかスープじゃなくて白いお粥みたいなの食べてる。

 注文を聞きに来たダリアに聞くと

「むせずに食べられる、とろみのある穀類が欲しいというリクエストがあって出してるのよ。

 パンが硬いという人も多いしね」


 どうやらピラフじゃなくて、水分の少なめのお粥のような煮方をしてるらしい。

 介護食の軟飯みたいなものか。

 確かに老人が多いなら誤嚥の可能性も多いだろうし、柔らかいものも必要だしな。


「あんた、若いくせに年寄りみたいなモノ好むんだな」

 俺の前に並べられた、軟飯と昨日と同じ川魚の塩焼きを見て村長が言う。

 村長は歯が悪いからと言いながら胃は丈夫なようで、ハンバーグ定食を注文した。

 もちろん奴は筋切り無しのゴブリンステーキだ。

「私のとこではこの穀類に似たのが主食なんですよ」

 御飯と焼き魚、根菜と青菜の煮物、温かい飲み物はオーツ麦湯、やはり朝はこれでしょ。お味噌汁があればもっといいんだけど、これはさすがに無理か。

 軟飯は確かにお粥手前で、御飯にお湯掛けたみたいな感じだけど、ピラフより全然合う。


「ふーん、だったらこの村の食事は結構合うんじゃないのか? パン粥よりもこのライス麦のほうがここじゃ良く食べられてるんだよ」

 ライス麦っていうのか、お米とは言わないんだな。

 あとは日本米に近いのが、無事作られて広まるのを祈るばかりだ。

 頼むぜキリコ。


「どうだいあんた、この村に住んじゃあ?」

「えっ?!」

 俺はちょっとむせそうになって慌てて麦湯を飲む。なんかこっちが老人みたいだ。

「あんた、商人になりたいのに市民権がないから、登録出来ないって言ってたろ?」

「……私そんな事言っちゃいました?」

 昨日酔っ払った時、色々話した覚えはあるが、詳しい内容まではあんまり覚えてない。

 何かヤバい事まで喋ってなかったか?


「お前酔っ払って母国語で喋ってたぞ」

 俺の心配を察したのかヴァリアスが言った。

「そうそう、なんか聞いたことない言葉も喋ってたなぁ。

 『神様の隠し子』だとか『守護神がヤクザだ』とか……」


 やっぱりヤバい事言ってた!

 だけどそこだけ上手く日本語で喋ってたのか。いや、もしかすると奴がワザとそこだけ変換してたのかもしれない。


 そっと奴のほうを見ると、2皿目の厚いステーキを、ナイフで切らずにそのまま噛み切りながら

「そうだなぁ――『守護神が……』っていうのが多かったような気がするが」

 とワザと歯をガチガチ鳴らしながら俺を見て言ってきた。

 さっさと忘れろー。


「あんたがここに住民登録するなら、儂の権限ですぐに商人にしてやれるぞ。小さな村とはいえ、一応村長兼ギルド所長が保証人となれば、5年待たずに登録できるさ」

 おお、いきなり展開来たーっ! だけどこの村に住民登録するって事だよね。

 確かに年取ったら、こういう田舎暮らしもいいかなぁなんて思い始めてきたけど、まだ国どころか他の街も知らないし……。

 それに……チラッと隣の奴を見る。

 俺がここに住むことになれば、こいつもオマケで付いてくるしな。いや、オマケは俺のほうなんだろうなぁ。

 どこでだってSSランクは確保したいもんなぁ。


「儂は別にあんたがコンビ解消して、ソロになっても誘うつもりだったぞ。若い者が1人でも増えてくれれば有難いと思ったんじゃよ」

 俺の疑いをわかってるように村長が言った。

 どこの村も過疎化問題とかを抱えているのかもしれない。

「有難うございます。ただ私まだこの国をよく知らなくて、もう少し旅してから定住地を決めたいんです。それにまだ商売の概要も決まってなくて、申し訳ないんですけど……」

「そうか、まぁそうじゃなぁ。だけど気が向いたらいつでも言ってくれよ。儂が生きてるうちになぁ」

 と、村長はデカい声で笑った。

 その村長の顔越しに、テーブルの間を歩くダリアの姿に目が止まった。


 今朝のダリアは、昨夜のミニスカートではなく、後ろにスリットが入ったロングタイトだ。

 だがそのスリットが、長いどころか尻尾のあたりまで入っていて、歩くたびにチラチラ長い足が見えている。

 もっと大股で歩いたら、それこそスリットが開きすぎてしまいそうで目が離せなくなってしまう。


「ちょっと儂、厠行ってくる」

 村長の声に目を戻した。

「契約って何やる気だ? どうせ俺の訓練絡みだろうけど」

 俺は村長がいない間に聞こうとした。

「お兄さん、お茶のお代わりどうかしら?」

 ダリアがポットを持ってきた。


 少し屈み気味にお茶を入れてくれたダリアは、鎖骨が広く見える、ざっくりと胸元の開いた袖なしのシャツを着ている。

 首筋は足同様、ベルベットのような短毛に覆われているのだが、鎖骨辺りから薄くなっていて、胸元辺りは薄ピンク色の肌が露出している。

 胸の谷間は、エプロンでギリギリ見えたり見えなかったりしている。


 つい注視してしまっていたようで、顔を上げたダリアと目が合った。

 俺が少しドギマギしていると、ダリアがやや耳元に口を寄せてきて囁いた。

「お兄さん可愛いから気に入ったわ。初回はサービスするけど、どう?」

「えっ!?」


 振り返った俺の顔を見つめながら、少しひらいた三ツ口みつくちからピンク色の舌がちろりと牙を舐めた。

 こんな蠱惑的な牙は見た事ない。


「イヤッ、いや、いや! さすがにその……」

「そう……やっぱり獣人は苦手かしら」

「いやっ! 全然そんな事ありません!! だけど朝からいきなり……」

「フフッ、わかったわ」

 そう言ってクルッと彼女は踵を返すと、空になったジョッキを持って離れていった。


 ポツリと「振られちゃった」と呟くのが聞こえた。

「おれが慰めてやろうかぁ」と中年のヒュームが彼女の尻を触ろうとして、ぴしゃりと手を叩かれていた。 

 俺は少し狐に化かされたような気分になったが、彼女の後姿を見て急に後悔がこみあげてきた。


「なんだ、オレのことは気にせずに誘いにのっておけば良かったのに」

 隣でお邪魔虫が言う。

「そういう時はオレだってちゃんと監視は引いてるぞ」

「そういう事は先に言えっつーの!」

 

 ナジャ様が言ってた、俺の押しとか決断力が足りないっていう言葉が頭をよぎる。

 でも突然、居酒屋で朝っぱらから言われてもなー。久しぶり過ぎてなんか自信ないし……。

 聞くところによると、こういう居酒屋や宿で私娼をするのは良くある事らしい。そういえば日本でも江戸時代に、飯盛り女とか宿場女郎っていうのがいたらしいから、同じようなもんなのか。


 しかし惜しかったかなぁ。

 もう、こちらからあらためて声かけるのもなんか勇気いるし……。

 奴がもう少し早く押してくれたら……。

 いやそんな人任せじゃダメだな。

 そんな悶々とした気分になっているところへ村長が戻ってきた。


「すまねぇな、年取ると用足しが長くなっちまっていけねぇや。とりあえず例の契約の話、概要だけ先に聞いときたいんだが」

「コイツにテイムのやり方を教えてやりたいんだ」

 持ったジョッキで俺を指しながら奴が言った。

「テイム? 俺テイマーになれるの?」


「前にも言っただろ、お前は全属性持ちなんだ。最近テイマーの資質が出始めている。

 昨日のケルベロスの幼体もそうだが、昔から動物に好かれる体質だったろ?」

 そう言われれば子供の頃から、小動物には結構なつかれたかな。

 俺がやると大人しくしてるからって、小学校で鶏の飼育係――当番じゃなくてもよくやらされたっけ。


「ふーん、兄ちゃんも色々スキル持ちなんだな。じゃあターヴィは良い見本になるかもしれんなぁ」

「オレが教えてやっても良いんだが、基本テイム出来るのは自分より弱いか、好意や信頼関係を持てた対象じゃないと感覚共有できないからな。オレのやり方とはちょっと違うんだよな」

 あんたはどうせ、力づくで脅して服従させてるんだろうが。

「ワイバーンを操る竜騎兵や、ケルベロスに乗る獣騎兵なんかはAランクの使い手だから、まぁお前はまだ無理だろうけどな」

「当たり前だろ。俺なんかせいぜい小鳥が操れればいい方じゃないのか」


 しかし後に同じ飛べるものでも、トンデモないのと契約する事になる。

 もう俺のレベルを遥かに超えてたんだが、全ては奴のせいだ。

 まぁこれはいつか順を追って話そう。


 少ししてポルクルが、ターヴィが来たことを知らせにやって来たので、役場に戻る事にした。

 ダリアがこちらをチラリと見て、手の代わりに尻尾を振ってきたので、俺は今度ちゃんと夜1人で来ようと心に決めた。

 

 役場に入るとターヴィが奥寄りのテーブルに座っていた。

 手前のテーブルには、昨日のようにまたお婆ちゃん達が3人、かしましくお茶しながら喋っていた。

 俺達が行くとターヴィは椅子から下りてきた。


「昨日は本当に有難うございました。また家のベッドで眠れるなんて夢のようです」

 また昨日のように畏まってお辞儀をしてきた。

「いえ、私達仕事しただけですから、気にしないでください」

「そうだぞリトゥ、お前もこれからオレ達と組むんだからな。体調は整えておけよ」

 おいっ彼も引っ張りまわす気かよ。


 村長もといギルド所長が契約書類を持ってきて、依頼内容を書き込む。

 メインは勿論テイムの教授だが、他に小動物の捕まえ方もプラスされた。

 そんなの今更なんで?

 場所は例の黒い森ではなく手前の山でやるというので、ターヴィも所長も少し安堵したようだ。


「契約期間中はオレ達専属でいてもらうからな。他の仕事は入れるなよ」

「まぁ黒い森の案内よりは危険は少なさそうだが、専属となるとそれなりに手当ははずんでもらわんとな」

「案内人の報酬はいくらだ?」

「ターヴィはベテランだから1日2,500エルだ。荷物も運べりゃプラス1,500だが、これはちと無理だからなぁ」

 えっ 案内人ってそんなに安いの? それに鉱石とか採取できたらそれの5%って言ってたけど、それでもどれだけなんだろ。

 なんか町との落差がひどいな。


「じゃあこちらは1日25,000出す。契約期間は今日からだ」

「なにっ!?」

「えっ!?」

 村長とターヴィが声を上げる。


「儂の耳がおかしくなったのかの。なんか桁が違って聞こえたが」

「ジジイが聞こえた通りだ。体調を万全にさせておきたいから、もう他の仕事入れるなよ。

 たぶん実質3日間くらいで済むと思うが、念のためだ」

「じゃが今日からって言うが、さっき言った通りやらせるのは最低でも3日後だぞ。今日は休ませる」


 ヴァリアスはちょっと視線を村長の肩越しに外すと

「明後日から雨が降るから5日後でいい」

「なんでそんな事わかるんじゃ? あんた占い師か」

「フフン、企業秘密だ」

 意味わかって使ってる?


 村長は少しの間、ヴァリアスと俺の顔を交互に見たが、ペンを取って書類に書き込むと

「とりあえず5日分125,000エルと契約手数料3%3,750エル、合計128,750エル用意してもらおうか」

 チャリンとヴァリアスがテーブルの上に金貨2枚(200,000エル)を出す。

「余った分は支度金にしろ」


 初めて金貨を見たらしく、金貨に見入っていたターヴィが、それを聞いて滅相もないっと言いだした。

「昨日オパールも頂いたばかりなのに、貰い過ぎです」

「なんじゃオパールって?」

「今回限りだから別にいいだろ」

「あの、こいつピッタリお金出すのが億劫なんですよ。

 ほら、よくご老人が面倒くさがって、大きなお金で払おうとするのと一緒です。だから気にしないでください」

「オレはボケ老人じゃないぞ!」

 はいはい、わかってるよ。

 だけど毎回ピッタリ出さずにお釣りとか貰ってたら、日本じゃジャリ銭だらけだぞ。

 コイツの空間収納の中、絶対コインだらけだろ。


 なんだかんだと言って結局、ヴァリアスが押し切ってこれで契約完了となった。

 役場の外まで2人は見送ってきた。

 ターヴィは喜んでいるというよりも、まだビックリしたままのようだったが。

 5日後の9時の祈りの刻にまた来る事を約束して、俺達は村を後にすることにした。


 後で聞いた話だが、仲間割れした挙句ターヴィを囮にして逃げた例の2人組みは、国境近くの港で捕まったらしい。

 彼らは他にも余罪が見つかって、しばらくして縛り首になったと聞いた。

 村の門前まで来ると昨日の門番が、誰かと親しげに話をしているのが見えた。

 小さな荷車を引くコニ―の手綱を持った、若いヒューム(ベーシス)の娘だった。

 コロコロと良く笑う、可愛い声がこちらにも聞こえてきた。


 この村に残っている若いヒュームの2人とは彼らのことだな。

 そのまま出て行く娘の後ろ姿をじっと見ている門番は、俺達がすぐ近くまで来ても気がつかない。


「いつまでデレデレしてる! 後ろがガラ空きだ」

 門番の若い男は1mくらい飛び上がったかと思うと、反射的に持っていた棍を構えた。


「面白い、こんな物でオレに立ち向かおうってのか」

 そう言うと棍を片手で掴むと、メキッと音を立てて握りつぶした。

「そんな武器に頼っているより、お前は拳を鍛えた方がずっといいぞ」

 啞然として折れた棒を持って立ち尽くす男に、俺は謝りながら奴の後を追った。

 こいつは門番に恨みでもあるのか。

 ぐるっと塀をまわって、門から見えないところで転移した。


「あれっ 宿じゃないのか?」

 転移した先は宿の部屋ではなく、セラピアの森のはずれだった。

 樹々の隙間からあの大岩が見える。

 今日は子供達はいないようだ。まだ警戒が解かれていないのかもしれない。

そのままギーレンの町のほうに歩き出す。

 

 門に続く街道をコニ―(ロバに似た小型馬)を連れた農夫らしき老人とすれ違った。

 このまま門まで行くのかと思っていたら、急に奴が道の横に外れ始めた。

 ポツポツと生えた木立ちのところまで行くと振り返って言った。


「今日はここから戻る。やってみろ」

「ええっ? 俺がもしかして転移やんの? 無理に決まってるじゃん! 

 しかもこんな長距離っ」

「もちろんオレは自分で跳ぶから、お前自身だけ跳べばいい。

 あの部屋はだいぶ馴染んだし、ここからの道筋も頭に入ってるだろ?

 そういうのが一番やりやすい」


「理論的にはそうかもしれないけど、そんな力まだないだろ。途中で川の中に落っこちるとか、地面にめり込むとか、とんでもない事になるんじゃないのかぁ?」

 まさしくあのゲームウィザードリィの転移失敗例を地でやりそうだ。

 川はともかく地面にでもめり込んだら圧死しそうだ。


「オレが大丈夫だって言ってんだ。とにかくやってみろ。やれ」

 銀色の月の目が、じっと俺の目を見据えてきた。

「ちゃんとサポートしてくれるんだろうなぁ……」

「当たり前だ。失敗しても大丈夫だから、全力でやってみろ」


 俺は探知するように赤猫亭の3階の部屋、ベッド前の空間に触手を伸ばすように意識をむけた。

 そこに立っているように強く集中する。


 足元の地面の感覚が無くなって体が宙に浮いた。

 次の瞬間、俺の目に映ったのは水でも土でもなく、見慣れた部屋の中でも無かった。


 足下に、家々の赤茶や黄土色の屋根があった。

 左手に市壁がぐるりと巡り、遠くに修道院の鐘突き堂が見えた。


 俺はどうやら街の上空に出現したらしい。

 そうわかった途端、ガクンと体から力が抜けて、同時に頭から血の気が引いていくのを感じた。

 マズいっ! 魔力切れだっ!!


 踏ん張りの利かない空中で、今度は落下し始めた瞬間、ぐいっと全身引っ張られた。

 次の瞬間には見慣れた例の部屋で、俺は四つん這いになっていた。

 腕輪から魔力がじわじわ流れ込んできているのを感じる。

 一瞬 魔力がゼロにギリギリなりかけたが、その途端に腕輪から魔力が補給されたようだ。


「まぁよく出来たほうだ。魔力が尽きなければ成功していた。

 今度はその腕輪から、意識して魔力を引っ張り出せるようにしよう」

 奴が俺の横に立って、さも普通の事のように言ってきた。

「………魔力だけだと思ってんのか……?」


 あんたなぁ、ボルトでもこの距離を1秒じゃ移動できないぞ……。

 魔力は少しづつ戻ってきたが、体力を全部持って行かれた俺は、ベッドと机の狭間で起き上がれないでいた。


「あー、まずは体力の問題か。やる事は一杯だなぁ」

 とか呟きながら、悪魔が俺の頭に手を当てて体力を回復してきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る