離乳食はじめました

はじめての離乳食作り。


嫌で嫌でしょうがなかった。


不安で市がやってる講習会に早々に行く。


『何の心配もないし、簡単ですよ。

 炊いたお米をすりつぶしてお湯で伸ばすだけ。

 野菜は小さく切って茹でて皮を剥いて...』



〜てが続くと嫌になるよね。



料理は嫌いじゃないけど、面倒くさいの気持ちが勝つ。


いつもの夕飯とは別に野菜を切ったり、作ったこともないおかゆを作ったり。


したことがないことを初めてするのって気合いが必要。


日頃探してた離乳食便利アプリで作り方動画を見る。


100均でレンジでおかゆが作れるものの説明書も見る。


まず野菜は何をあげたらいいか。


ニンジン、カボチャ、サツマイモがいいらしい。


そしたら普段買わないのに、まさかのタイミングでカボチャを買っていた私。


レトルトをフルに使う予定だったけど、動画見てたら作れる気がした。


まず茹でてみよう。


『レトルトや冷凍食品は使って大丈夫!でも最初の子の最初だけは作ってあげて』


家に来たコープはじめて箱係の人から言われた言葉を思い出す。


そうだね、最初だけでもやってみよう。


そう思ってついに夫が休みの時に調理開始した。


夫にご飯をすりつぶしてもらって、私はカボチャを茹でて裏ごしする。


水が少なくて、お米がもちになる。


またお湯足してこねたもちをすりつぶす二度手間な夫。


2人でやったら案外楽しかった。


そして、はじめての実食。


はじめて固形を食べると思うとワクワク。


いつ覚えたんだろうか。


食べる物とわかって口を開ける息子が可愛い。


味覚を刺激して、

新しい表情を見るのが楽しい。


違う味にチャレンジした反応がおもしろい。


余ったのは冷凍しとけばしばらく作らなくていいし。


もうすぐ離乳食がはじまってしまうと、不安を聞かされた私の先輩。


『離乳食楽しみだね』って言ってた。


元祖キラキラ先輩。


自分に対してはネガティブなのに、人に対してかける言葉はいつもキレイで澄んだもの。


その言葉のせいで、すごくキラキラしてて、ずっと憧れ。


私もその先輩のように、『楽しみ』そう思えてよかった


離乳食ってちょっと楽しい。

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