第24話変質者的妹1
ピンポーン
昼すぎに家のインターホンが鳴った。
もしかしたら妹が着いたのかな?そう思い、ドアを開けたら、明らかに怒っているであろう妹の花音が居た。
俺は普通に怖かったのでそっとドアを締めた。
「ねえお兄ちゃん?」
「をぉい!?」
後ろに妹が居た。
「びっくりした…どうやったんだ?」
「スキルに決まってんじゃん!実は昨日から転移して日本にいたので、ブッチャケ迎えはいらなかった。」
「だったらなんで迎えなんか頼んだんだ?」
「空港についているはずの可愛い妹が居なかったら、どんな反応するのかなって気になって…ごみんに♡」
あ…ハラタツ…
妹は手を猫のようにして上目遣いであざとい仕草をしている。
少しばかりひっぱたきたい気持ちもあるが、ここは自慢の自制心で我慢だ。
「昨日からいたって言ってたが、どこで寝泊まりしたんだ?」
これは普通の疑問だ。気になるだろう?
「普通にお兄ちゃんの隣…だけど?どうかしたの?」
「普通に良くなかったわ…男と女が恋人ですら無いのに同じ布団で寝るのはおかしいだろ。普通は」
「普通はね…というかまりちゃんとお兄ちゃんって付き合ってたの?」
「まりちゃんって?」
「マリヨンちゃんだよ略して、まりちゃん」
「なんで付き合っていることになってんだ?」
「だって一緒の家に住んでるし…一緒の部屋で生活してるし…一緒値布団で寝ているし…」
「待て待て最初の2つはいいが、最後のはなんだ?一緒の布団?」
「だって今日だって私、まりちゃんおにいちゃんの3にんで川の字になって寝てたじゃん!あと何故かルンバも!」
マリヨンも一緒に寝てたのか…気が付かなかった…
というかサピも一緒に寝てたのか‥最近布団周りがやけにきれいなのはそのせいか‥
「というか来てたならなんで言ってくれなかってんだ?」
「お兄ちゃんって起きるのが遅いくせに寝るのは早いじゃない。しかも1日の半分は寝ているし…」
「そうだな」
たしかにそうだ。ぶっちゃけ配信は小遣い稼ぎ程度だし、サピの紐である俺は起きる必要がない。
「それでお兄ちゃんが寝ている間に3人でお兄ちゃんの家を探検しよう!って言うことになって、」
「それで?」
「その前に私の今の服見てなにか思わない?」
「ん?似合ってると思うが?」
「////そっそういうのはいいから‥思うことはない?」
「ん〜…なんで夏なのに長袖なんだ?」
実は一つ心当たりがあるんだが、言うわけにはいかないので、適当なことではぐらかす。
「絶対わかってるのにあえて言わないようにしてるでしょ」
嫌な予感がひしひしと近寄って来ている気がした。
「そう!察したと思うけどお兄ちゃんが隠していたHな本の服装でした!」
やっぱり!!??
「見間違えでは?」
「見間違えじゃない!しっかり読んだから!あの義妹もののエロ同人!」
《それっぽい効果音》
そっちか…良かった…
「それは俺のじゃないから」
「白々しいよお兄ちゃん!」
「だからそれは(←ここ大事)お父さんのために買ったエロ同人だから」
「え?」
とたん妹の顔が赤くなった。もしかしてした(使った)りでもしたのか?
それとも実の父の趣味がわかって恥ずかしいのか?でもお父さんがシスコンなのは今更だし…
でも、よかった…俺の買った同人誌じゃなくて…あれを見られてたら一生頭が上がらなくなるところだったよ…
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活動が遅れて申し訳ありません。
40日後くらいにあるカクヨムコンテストように作品を書いていて遅くなりました。
そこそこかけているので遅れないと思います。
新作も一応投稿しました。
まだ全然山場にすら入っていませんが(この作品もですが)、是非見ていただけると幸いです。
今回はVRMMOの作品で主人公がPKしまくる話となっています。
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