第20話マリヨン

「《傀儡》マリヨン一旦カードになってくれないかな?ダンジョン攻略したいんだけど」


「それはもちろん



嫌。」


「なんで!?」


思っていたのと違う答えが来て驚く。


無理矢理カードにすればいいと思う人もいるだろうが、意思が自立しているモンスターはそのモンスターの意思でしかカード化できない。


カードの状態でないとスキルによってダンジョンにスキルで挑戦できないので、《傀儡》マリヨンがカードにならない限り《傀儡》マリヨンがダンジョンに入ることはない。


「お兄ちゃんは私のことどう思ってるの?」


「いや、あったばかりだからわかんない。でも、妹属性、俺好きだぞ」


「ぽっ」


あれ?

《傀儡》マリヨンが顔を赤らめながらこっちを見ている。

さっきのシーンにそんな場面なんてあったっけ?


「お兄ちゃんたら大胆なんだから

そんなこと言っても何も出ないよ」


急に《傀儡》マリヨンがデレた。

普通に可愛い。


銀髪の髪に透き通るような白い肌。目は金色でその目を見ると吸い込まれそうな気がする。

服は黒に紫のラインが入ったゴスロリというのだろうかアニメやゲーム、コスプレとかでしか見ないような衣装だ。


見た目は15歳位の女の子で身長もそのくらいの大きさだ。

ちなみにボンである。当たって力が弱くなった今ではその当たっている丸いものが気になってしまう。


小説とかで思っていた以上に柔らかいっていう描写があったが、思っていた以上に柔らかい。


「そういえばなんでお兄ちゃんなんて呼び方しているんだ?」


質問をし、無理矢理俺の意識をずらす。


「ここに来てお兄さんの魔力を肌で感じてビビってきたからだよ」


お兄ちゃんからお兄さんに変わっている。

ここで気になる言葉を見つけた。


「魔力?って何?」


「魔力は魔力だよ。

魔力は人それぞれ違うんだけど小さいうちはその魔力の”形”が変わりやすいんだよ。

でも10歳で大体の”形”が決まってもう変わらなくなるのね。

で、大事なのはここからです。」


そう言うと俺の腰に抱きついていた手をはなした。

3歩ほど離れて手を大きく広げる。

彼女の周りから黒い影が出てくる。線のような形の影は変な形になった。


そんな摩訶不思議なことが目の前で起きているのに俺はさっきまであった感触を懐かしんでいた。


「魔力の形を私が重要視するのは魔力が性格に影響することなんだよ。

10歳までの生き方や影響でその人の未来の性格、人格が決まるんだよ。

これは摂理だから一生物風情が変えることはできない。

だから私はお兄ちゃんの魔力に惚れてお兄ちゃんって呼んでるんだよ。」


影による絵のおかげでわかりやすく説明が聞けた。


「それでダンジョンは?」


「無理。だって怖いもん。」


「分かった。それなら無理強いはしない。」


「それと私の戦力を見て戦えると思ってるみたいだけど、戦力には”知力”っていう項目もあるから私に戦力として期待しないほうがいいよ。」


「項目とかあるんだ。知らなかった。いい情報をありがとな《傀儡》マリヨン」


「マリヨン」


「え?」


「だから私の名前はマリヨンだから。《傀儡》なんて忘れたい名前で呼ばないで!」


「分かった。マリヨンこれからよろしく。」


「ちなみに膝は私の場所だから。」


マリヨンを膝においた状態でダンジョンを攻略し続けていった。

ダンジョンには決まった形があるらしく、地図がなくとも道がわかるというスゴ技を教えてもらった。


最初の場所の石の配置などでわかるというので、覚えるのは諦めた。


膝の上にいるから道とか教えてくれるし。


そんなことよりも蒼空の蒼空が元気にならないように自制心を保つほうが大変だった。

絶世の美少女が膝の上に座っているのに意識しないほうがおかしい。


頑張って耐えた俺を褒めてくれ。


まだまだ今日は長い。


_________________

投稿できずに申し訳ない。です。

突き指したんだよ!人生初の突き指でうまく指が動かせなかったんだよ!

ちなみに原因はイキってバレーをスマッシュをスマッシュで返したら突き指しました。pien


《500達成感謝》

皆さんのおかげで500達成しましたありがとうございます。

テスト期間中は(勉強したくないから)頑張って小説書きます。

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