第16話リアルダンジョン2(?)

「来たようですよ、パーティーメンバー」


後ろを向くと知っているメンツがいた。


「よう!蒼空!リアルで会うのは久しぶりだな!」


よく一緒に配信する奴らがいた。


というかパーティーメンバーってコイツラかよ。


ここにいるメンツは俺が配信者としてゲーム実況などをするときによくコラボをするメンツだ。


雲雀以外は全員引きこもりで一切運動しないのに、どうやってダンジョンを攻略しようものなのか…


「作戦会議!」


始まり方が謎な作戦会議が始まった。


「とりあえず前衛と後衛を分けないと。ちなみに俺は後衛な」


と、ハル。年は21で毎日配信をしていてそれでつないでいる基本オールマイティーなやつだ。

毎日配信とか普通に憧れるが、俺は小遣い稼ぎで配信をしているから関係ない!(謎の意地)


「私前衛!」


と、雲雀。16歳で高1無駄にテンションは高いが学校に友達がいない悲しいやつだ。

良いやつなんだがな…人見知りがすぎるのでなかなか人に話しかけれないせいで友達がいない。


「私は後衛…」


と、ハク。19歳でプロとして活動している。

戦闘の仕方が真っ向勝負で常に配信が湧いている。


「そもそも戦闘職ですら無いんだけど」


と、Huem(ヒューム)22歳で外国語がペラッペラな雑談メインの配信者だ。

日本人だ。


「僕はバッファーなので後衛ですね?」


と、春波。俺と同じ17歳で気が合い、よく一緒に配信をする仲だ。


「ちな俺には戦闘能力がないが、頑張れ!」


最後に俺、Dead of Ground というFPSのプロゲーマーだ。

自宅にいる限りステータスが強化される俺の自宅警備員のおかげで最近PS が上がっている気がして嬉しい。


「私以外みんな後衛じゃん!?なんで!?」


「逆になんで俺らが前衛だと思ってたんだ?」


「女の子に前衛をさせるなんて男としてどうなの?」


「お前が下がったらみんな強制的に前衛だぞ」


ハルと雲雀が喧嘩している。


喧嘩するほど仲がいいというやつなのだろうか。コイツラいっつも喧嘩している。


オフでも配信でも。


「ねえ蒼空くん、ダンジョンってどこにあるの?」


「何だ春波?ホントだダンジョン攻略されてるじゃん」


俺はさっきまでダンジョンのあった場所を見る。


むき出しになっていたダンジョンゲートと呼ばれる転移陣と、岩が小屋みたいになるように積んであったダンジョンの入口がなくなっていた。


「お前ら解散だぞ…ダンジョン誰かに攻略されたみたいだ」


「「「えー」」」


綺麗にハモった。


俺たちがワイワイやっているうちに誰かに攻略されたのだろう。


「蒼空ってもうクラン作ったみたいだよ。」


するとみんなが、俺も私もと参加申請を出してきた。


ちゃんと全員分参加を許可した。


フレンド状態だとそのフレンドが参加しているクランが見れて、そこからクランの申請ができたようだ。


その後俺たちは各々の用事もあるため解散となった。


「蒼空くん家遊びに行っていい?」


「良いぞ。汚いけど気にするなよ」


「いや、僕の家より普通にきれいなんだけど…」


春波は俺の耳元に顔を近づけて


「ちゃんとランキングのこと教えてよ。フッ」


「ヒャァ…」


「僕の勝ち(ドヤ)」


油断していた…こいつってこういうことしてくるんだよな…



_________________

星300ありがとうございます!

星を3つ光らせると投稿速度が(ほんのちょっと)上がるらしいですよ?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る