第15話リアルダンジョンⅠ
8月2日
日本のダンジョンの一部が開放された。
初級のダンジョンのみだが、6人でパーティーを組んでいる状態ならばダンジョンに挑戦できるようになるというものだ。
一番ダンジョンに入ることを楽しみにしていたこっち側の人たちは、人が集められずにダンジョンにもぐれないでいた。
D-netでSAPIに『友達の作り方って知ってる?』と聞いたりする人が増えたようだ。
これのおかげ(?)でパーティー募集の掲示板と、ダンジョンの分布のビュー数がすごく増えた。
VIP機能もつけ、VIPになると毎月ptを払う代わりに、少しいい機能が使えるようになる。
まだこのサイト自体に機能が無いので、VIPになると、1日2回更新される日本ダンジョン分布が1時間に1回更新されるようになる。
これはサイトに来た要望であったもので、1日に2回昼の12時と夜の24時に更新されていると、5時とかにはもう攻略されているのでは?
というものがあったのでこの機能をVIPの特典の一つにした。
他にも一つの区画ごとに、ダンジョンの参加者を募集するページも作った。
例えば東京千代田区のダンジョンに参加しようと思ったら、VIPのパーティー募集で千代田区のダンジョンに何人の人が挑戦しようと思っているのかがわかるようになっている。
もちろんそこで人数が足りなければ募集できるので、ボッチ救済にもなると高評価だ。
ちなみにVIPは月額980ptだ。
みんながどんどんこのサイトに課金してくれて俺の財布はホクホクだ!
◆
俺は凄くテンションが下がっている。
「なんで俺が家の外に出ないといけないんだ…」
無理矢理呼び出されて、外に駆り出されたと思えば
「だめですよ先輩!人数が足りないんですから!ダンジョンですよダンジョン行かないほうがおかしいではないですか!」
何故か勝ち誇った顔をしている同業者がいて、俺はなぜかダンジョン前にいる。
こいつは中学生の時の後輩で名前は雲雀(ひばり)今は高校に通っている真面目ちゃんだ(注;通うのは普通)
そして一応同業者でチームメンバーだ。
残念ながら…
「二人だとダンジョンに入れないぞ6人いないと。」
「知ってます!ちゃんと人数は集めて来たので安心してください」
「チッ!」
「なんで!?」
俺は家に帰りたい。だがこいつはダンジョンに入りたい。
利害の不一致だ。
「おい、もしかしてお前俺がダンジョンに行きたいと思ってないか?」
「逆に行きたくないんですか?」
「俺はスキルで行かなくてもダンジョン攻略できるからな!( ・´ー・`)どや)」
「どんなスキルですか?教えて下さい〜」
「そういう手の内はさらさないほうが良いんだぞ!」
というか職業が自宅警備員というのは普通に恥ずかしくて言えない。
「まあ、良いです。でも今日はダンジョンについて来てもらいますからね!人数足りないので。後、早くクランを作りたいので!
クランができたら先輩も誘ってあげますよ。誘ってくれる友達がいなさそうなので。」
「いや、それは大丈夫。俺もうクラン作ってるから。」
「それなら私を招待してください!どうせクラメンも先輩しかいないんですよね?」
なんか言い返せないのがハラタツ。
「とりあえずフレンド登録するぞ。」
ステータスからフレンド画面を開き、”近くの人とフレンド登録”を選択する。
出てきたリストの中から、『HIBARI』をタップしてフレンド申請を送る。
『フレンド申請が却下されました』
よし帰るか。
俺は足元においていたかばんを拾った。
「待ってください!今のはただのミスです!
なんで拒否が右側にあるんですか!普通は左側でしょ!何も考えずに右側押しちゃったじゃん!」
言い訳が凄いが、フレンド申請の画面はまだ出ているのでもう一度フレンド申請をする。
『フレンド申請が許諾されました。』
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週末はすべての娯楽を断ち切って執筆と宿題をするので宜しくおねがいします。
どちらの作品も週末更新して来週の分までかけたら良いなと思っています。
知ってますか皆さん!+を押すと星が光って、もう一回押すと光る星が増えるんですよ!
先日200を祝ったのにもう280でちょっと焦っている人←
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