第8話サイトを作ろうⅠ
購入したAIとサーバーが目の前に現れた。
段ボール箱に詰められた状態で。
ダンボールが21個目の前に出てきて、もしこれがリビングでなかったら、色々と大変なことになっていたかもしれない。
リビングはアニメを見るときにしか使わないので、ものがソファーとテレビぐらいしか無い。
箱は一つ一つが40センチ以上あり、大きいものでは僕の身長より大きい。
ここだけは便利にできていないスキルだ…とちょっとスキルに愚痴るが、これをスキル無しで揃えようとしたら、普通に億とかかかりそうなのでスキル様様だ。
説明書にある程度目を通し終わったので、組み立てるとする。
初めてこんなに長い説明書を読んだ気がする。
B5サイズが300ページ分と言ったらわかりやすいだろうか。
ものすごく説明書の説明はわかりやすかったが、量が多すぎて明日に回したくなった。(大体学生とかが使うノートがB5で60ページなので5冊分ですね)
ちなみにこれはサーバーの説明でAIはまた別の説明書が付いてきた。
量は同じくらいだった。
説明書を読むだけで、4時間もかかってしまった。
そのせいで今時計の針は10時を回っている。
ココから組み立ての作業が入ってくるので今日は眠れそうにない。
一番大きい箱の中に入っていたのはサーバーのケースになる部分だ。
このケースは黒色の金属で枠と上部、下部ができていて、側面は透明な金属でできているらしい。
いわゆる異世界産謎金属だ。
ここで一つ問題が発生した。
それは
「これ、どうやって箱から出すんだ?」
説明書には150キロを超えるので持ち上げるときに注意とだけ書かれていた。
持ち上げれねーよ!
と思うのは俺だけだろうか?
とりあえず運良く?部屋の端の方にあるのでダンボールをはがせさえすれば良いのだろう。
掃除のときに便利にするために地面と隙間があるので、ダンボールの上に乗っかているというダサい構図はできないと思う。
僕はカッターナイフを使い、ダンボールを丁寧に剥がしていく。
『足』の部分の下にあるダンボールは残念ながら取れなかったが、マットとしての役割を全うしてくれ。
説明書を読見ながら組み立てていく。
箱には無駄に格好いい書体で数字が書かれているので、それを見ながら順番に組み立てていく。
「まずは1番と2番」
『1』と『2』と書かれた箱を取る。
これはパソコンで言うマザーボードというものらしく、バカでかい全部でかいが、1番と2番それぞれ50センチ×50センチ×25センチほどのサイズのものが2つだ。
その2つのマザーボードもどきを説明どおりに配線でつないでいく。
合計10本の配線を接続し次は『3』と書かれた箱を開ける。
これはパソコンで言うCPU的役割をするもので、箱を開けるといくつかの部品が入っていた。
マザーボードもどきのCPUもどきを入れるスペースを開き、CPU(もどきは以下省く)を入れていく。
マザーボードとCPUは2つずつあるので、それぞれはめていく。
どんどんつ作業を進めていこう。
次はメモリだこれはCPUの情報を一時的に保存するものらしい。
メモリを入れるケースにメモリを10個セットし、マザーボードから配線でつないでいく。
パソコンと全然作りが違うせいで説明書を見ないと全然わからない。
パソコンだとしてもわかんないが…
説明書が言うには第一マザーボードで処理したものを第二マザーボードで処理し直すというらしいがよくわからん。
SSDと呼ばれるものをセットする。
これはデータを保存するものらしく『容量』と言ったほうがわかりやすいかもしれない。
◆
2時間後、なんとか組み立てることができた。
まだ付属品である19番と20番は開けてないが、結構いい出来ではないのだろうか。
まだ作業は終わっていないが普通に力仕事で疲れた。
部品一つ一つが1キロ2キロ普通にあるので、自分の身長より高いところに冷却装置をつけるときは腰がやられたかと思った。
モニターも大きくてすごく格好いいデザインだし、多画面モニターは憧れていたのでこういう形で実現できて嬉しい。テレビを僕の部屋(一階)に移動し、もうこのリビングはコンピューター一色といった感じになっている。
60インチ(152,4センチメートル)の巨大モニターが2つ、30インチ(76,2)の普通にでかいモニターが3つが付いていて、これだけでうん百マン万はするぞと思いながら壁に貼り付けた。
60インチのモニターは壁に当てるとくっつく謎仕様で紙みたいに丸めれるので、簡単につけることができた。
それが2つなのだから、壁が3分の1は埋まった。
30インチの方は、普通のパソコンのモニターと同じような見た目をしていて、首みたいなものがついててうねうね動かすことができる。
面白い。
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