　僕が、警察署に行った2日後に秋田からメッセージが届いた。

『来週どこかあいてる日はあるか？』

僕は急な誘いで驚きながら、壁に掛けてあるカレンダーを見る。だが、瑛太が亡くなってから僕のカレンダーには、予定の一つも入っていなかった。

『来週の水曜日なら何時でもあいてるぞ』

僕は少し強がって秋田に返信する。カレンダーが、真っ白なんて知られたくなかった。　

僕の返信からすぐに、秋田から赤い丸がついた地図の画像とともに

『分かった。じゃあ3時に、ここのカフェに美味しいパンケーキがあるから一緒に行かないか？』

と返信がきた。僕はその言葉を読んでククッと笑い、可愛らしいクマのOKスタンプを秋田に送った。

瑛太が亡くなってから、初めての予定が入った

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい