4話

2019年-7月


1週間と聞かされていた研修は結局2週間近くみっちり行った。マニュアルには騙すポイント等、巧妙な手口が書かれている。

基本的に仕事は朝の9時から夕方18時迄で一日中受話器と向き合っていた。

壁には目標件数、新規本数、獲得率と書かれた表が貼られておりサラリーマン顔負けの成績争いがあるようだ。

1位、2位になった者には現金で賞金がでていたがズルをする者が現れたので賞金制度は後に廃止になった。詐欺師とは真剣勝負が成り立たないなと思ったが

それはそうだろう。人を騙す人間は私もそうだが基本ズルい。

ちなみに賞金は日本円ではなく某国の現金で貰った。

NEWメンバーは仕事もするがやはり洗濯や食器洗いなどもやらされる。

まぁそうだろう入った順だ。

某国は南に位置するので日差しがものすごく強い。なのですぐに衣類は乾いた。ただ、10数人分なので多い時には4、5回洗濯機を回す。意外と重労働だ。

現段階では10数人だが最終的に20人を超えることになる。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る