第24話 ゆるし


誰も信じられなくて




いや、信じようとしなかったのはずっとぼくだった




耳を塞いでちゃ聞こえるはずなんてなかったんだ


こんなにも名前呼んでくれる声に


ずっと教えてくれてた帰る場所




上ばっか見て目を焼かれてたんだ


すぐ足元に芽吹きだした芽にも気づけず





恨んでばっかりじゃ辛くなってしまうとやっと気づけたよ


しあわせそうなあの子も


羨んだ自分を素直に認めてあげること


誰かをゆるすことは誰かのためじゃない


君自身がその場所で時を止めてしまわないように



「空が届かないよ」といつまでも嘆くより


「空は綺麗だね」っていえたらいいな





最初から誰も責める必要なんてなかった

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