第2話 ツヨっ♡私ドジっ娘ヤンなっちゃう ((○´д`))

 ビッ ヒュウぅ

 ちゅどーん


「あ、あなたは」

「おいおい、お嬢ちゃん。アンタはまだ初心者じゃないかい? もう少し村の(以下略)」


 あの女性アーチェリー使いも、ジョッシュさんと同じ事を言って去っていったわ

 お名前は『ブロッサム』さんって言うのね。


 バサバサバサ

 ちゅちゅちゅちゅちゅ


 あ、あれは『ゴースト』だわ!

 今度こそ自分の力でやっつけてヤル!


「エロイム・アッサイム。エロイム・アッサ・・・」


 ちゅうちゅうちゅう


 いやあっ! ダメよダメダメそんなトコっ!


 ブロロロロ

 しゃばーん


「あ、あなたは?」

「ようよう嬢ちゃん、おめぇさんはまだ初心者じゃネェかよ(以下略」


 みんな同じコトを言うのね

 やっぱり私にはまだ無理なのかしら?

 それにしても、あの『ルドルフ』ってヒトはケモノみたいにたくましくってカッコよかったわ


 ウヲヲヲヲーン


 あ、あれは『ウルフ』じゃない?

 えーい、今度こそ!

 (以下略)


「やれやれお嬢さん。アナタは(以下略)」


 ふうー、また助けられちゃった

 あの『ピーチップ』ってヒトは、背もスラリと高い美人さんだったわ。いつか私もあんな風になれたらなあ


 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

 ヒュルルルル〜


 あれ、あそこにモンスターの大群がいるわ

 何人かのプレイヤーが囲まれて窮地に陥っているみたい


 くっ

 ぬぬ

 むむむ

 くそぉ

 なんてこったい


 あの人たちは、私を助けてくれた人たちじゃない!

 今度は私がモンスターをやっつけて、恩返しをしなくっちゃ!


「エロイム・アッサイム・エロイム・アッサイム・ベポラック! 輝けマジカル・ステッキっ!」


 ちゅどーん


「おお、モンスターたちが一瞬で蒸発した!?」

「あの、先ほどは助けて頂いてありがとうございました」

「おや、アンタはさっき初期モンスターにヤられかけてた・・・」

「はい、オレンジパイです。今後ともオシオキ、じゃなかった。オミシリオキを」


「どうやらアタシたちはアンタに助けられた様だね」

「ボクとしては情けない事ですが」

「アタイも借りを作っちまったし」

「オレもしゃーねーな」


「みなさんは、お一人でクエストなさってイルんですか?」

「まあ、そう言う事になるね」

「どうしてパーティを組まないんですか?」

「それはまあ、ソロの方が経験値をアゲやすいからだけど?」

「でも、さっきみたいにモンスターに囲まれたら、力を合わせあって戦った方が有利じゃありません?」

「それもそうだね」

「これも何かのご縁です。この五人でパーティを組みましょう!」


 そうして私たちはパーティを組んで、クエストを続けるコトにナったの


 パーティの名前は『ブルバレル』に決まったわ


 なんだかとてもツヨそうな名前で気に入ったんだけど、意味をググったら『雄牛の大きな○○○ですって!?


 いやあ〜ん

 なんだかやらしいヒビキよね♡









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