第12話 ナニっ♡コレはアレでソレはソレ ヾ(*'∀`*)ノ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ヒュルルルル~
ここはオンラインR P Gゲーム『フロレンス魔戦記』の10階層の最終ステージ。これまでのモンスターも強かったけど、やっぱり『ブルバレル』のメンバーの結束の強さは無敵だわ。さあ、この階層のラスボス、覚悟を決めてデテきナサイっ!
オ オ オ オ オ
ビュルルルルぅ~
「寒っ! なんなのよ、この北風は」
「だんだんツヨくなってキてるわね」
「みんな、いよいよラスボスの登場だよ」
「腕が鳴るぜぇ」
「ここはボクの妖刀でトドメを刺しますよ」
ぼわわわわん
「アレは、・・・黒魔女!?」
「しかもレベル2000だとぉ!?」
「あの黒魔女のオーラが寒気を放っているんだよ!」
アハハハハ
「ブルバレルの勇者達よ、これまでの戦いぶりは見事だった。だけどそれもここでオシマイさ。なんと言ってもこの『黒魔女アイスバーン』がここであなた方を氷付けにしてやるからね」
「みんな、氷結攻撃が来るよ! ブロッサムとオレンジパイ、急いで熱幕結界を張るんだ!」
「ガテンショー!!」
ブロッサムは矢じりにオレンジのダイヤが付いた矢を放つ!
ビっ ヒュウっ
「今だ唱えよオレンジパイ!」
「エロイム・アッサイム・エロイム・アッサイム・アフターバーナーっ!」
私たちブルバレルのパーティの半径5メートルに半球状ドーム型の結界が張られる。
「ふん、小生意気なパーティーね。くらえブリザード!」
ビュワワワワ
あれよあれよと言う間に『アフターバーナー』の結界が蒸発して消失する。
「ええい、怯むなルドルフ! 『サマンサ』の弾倉を『ファイアスロウワー』に換装!」
「ガテンショー!」
ガチャ
ガキン
ジャキっ
ブロロロロっ
M134型ガトリング砲『サマンサ』が火炎放射のビームを放つ!
ジュワワワワ
『黒魔女アイスバーン』の周囲が激しい水蒸気で包まれる。
「やったか!?」
水蒸気は瞬く間に凍りつき、フラワースノーを撒き散らす。
「なんて事!?」
「ジョッシュ! あの黒魔女にお前の妖刀で特攻攻撃!」
「ガテンショー!」
スタタタタ
トン!
くるりっ
「ていやーっ! イケっ、ドーテームラムラ!!」
カキン
ピキピキピキ
パリパリん
「んあっ! ドーテームラムラのヤイバがっ!!」
「絶対零度で粉砕された!?」
「ボクの妖刀がまたしてもッ!?」
「くじけるな! 五人で一斉攻撃をかけるよ!」
「ごぴいっ!?」
「またそれかい、オレンジパイ。いい加減に観念しな」
「んあ? なんですって、ブロッサム?」
「アンタね。そーゆーの、もーいーから」
「ナニよ!」
「ナニさ!」
「喧嘩はおやめ、二人とも」
「わ、分かりましたわ、ピーチップ。んんごくっ」
「サンでイクよ! サン、ニ、イチ。せーの!!」
「そうはサセないよっ!」
ぶわわわわっ
カキカキカキン
チリチリチリ
「オンラインでこの戦いをご覧のみなさま! なんとあの無敵を誇る『ブルバレル』のメンバーが、『黒魔女アイスバーン』の氷結魔術の前にはアッサリと凍結して動けなくなってしまいました!! さあ、どうするブルバレル!?」
ゲームの実況解説をしているアナウンサーが悲痛の叫びをあげる。
その時!
ふふふふふ
「あ、あれは『放浪魔女マジェスティ』!?」
「そう簡単にこの方達を討死させる訳には参りませぬ。ここは私にお任せをっ!! エロイム・アッサイム・エロイム・アッサイム・マイクロウェーブっ!!」
ちーん
しゅわしゅわわ
「おっと、『放浪魔女マジェスティ』が唱えた『電子レンジ』魔術で『ブルバレル』の凍結が解かれたぁっ!」
「オレンジパイ様、今こそ『マジカル・ジューシー・ステッキ』の真の力を解き放つのです!」
「分かりましたわ、マジェスティ様・・・。エロイム・アッサイム・エロイム・アッサイム・プロミネンス! 輝けマジカル・ジューシー・ステッキ!!」
ゴゴゴゴゴっ
びやあぁっ!!
「ッ! こ、このわたくしの『マジカル・アブソルト・ステッキ』にヒビがだと!? なかなかヤルではないか、オレンジパイとやら。覚えていなさいっ!」
しゅわっ
「おーっと、ここで『黒魔女アイスバーン』が撤退しました。またしても『ブルバレル』の勝利ですっ!!」
『チャラリチャッチャチャチャラ〜♪ ステージ・クリア!』
「やたーっ! そーれ、みんなで勝利のハイタッチだよ」
「ガテンショーっ! パチパチンっ」
ぬぬぬぬぬ
「どうやらまだまだわたくしは『ブルバレル』の実力をアマク見ていた様ですわ。でも、あー、面白かったですコト。これからもわたくし『プリンセス・フロレンス』は、時々あのパーティーの邪魔をしに来る事にイタシましょうね」
んあ?
って、アレ?
私の『マジカル・ジューシー・ステッキ』がボロボロにっ!?
なんて事をスルのよ『黒魔女アイスバーン』めっ!!
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