第7話 ヤダっ♡びしょびしょヌレヌレあわわわわ 。o O

 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

 ヒュルルルル〜


 ここは『フロレンス魔戦記』のステージのナカ。


 ガサガサガサ・・・

 キキキキキッ!


「またモナキーの大群よ!」

「しかも今度はレベル60だとぉ!」

「その後ろにいるのは!」

「パパモナキー・レベル80だとぉ!」

「そのまた後ろにいるのは!」

「ジィジモナキー・レベル100だとぉ!」

「そしてシンガリにイるのは!」

「ヒヒジィジモナキー・レベル200だとぉ!!! って、なあ。前から思ってたんだがよ」

「うん、アタシも思ってた」

「あのモナキーの顔ってよ」

「モナーだよね」

「あのモナーかい?」

「某匿名投稿サイトの?」

「そうか、あいつの攻撃方法と反撃方法がわかったよ。この技を出せるのはオレンジパイ、アンタしかいないね」

「まさか、アレですの?」

「そう、アレを唱えるんだよ」

「口撃が来るぞっ!」

「みんな、心の準備を!!」


 ガサガサガサ、


 フヌケ! ヘタレ! ソーロードーテー!!


「今だ唱えよオレンジパイ!」

「ガテンショー!! エロイム・アッサイム・エロイム・アッサイム・・・」


 ガサ?


  ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ( ´∀`)< オマエモナー!

 (    )  \_____

  | | |

 (__)_)


 キキィーーー! バタバタタっ!

 (´・ω・`) ショボショボーン


「キイたな」

「さすが伝説のチャンネルね」

「ありがとう、ヒロユキ!」


 ゴゴ、ゴゴ、ゴゴゴゴゴ


「あ、アレは神獣アルフォンス!」

「しかもレベル500だとぉ!?」

「このステージのラスボスみたいだね」

「こんなにハヤくラスボスが!?」

「ここはランダムに形成されるローグ・タイプのステージだね」

「あのナニが起こるか分からない不思議のダンジョンって事ですか?」

「それにピーチップ。アイツなんだか激ツヨそうだぜ」

「ここはみんなの力を同時に最大出力してヤっつけるシかないね」

「ごぴいっ!? そんなのヤったコトありませんわ」

「ケーケン無いからってビビってんじゃナイよ、このバージン娘」

「貴女にだけは言われたくありませんわ、このヤリ○ン女」

「ナニさ!」

「ナニよ!」

「ケンカはおやめ、二人とも。今はアタイの言う事を聞くんだ。サンでイクよ!」

「ガテンショー!!!」

「イチ、ニ、せーの・・・ん?」

「カチカチ? オレ様のサマンサのトリガーが!?」

「スン? アタシのスレイヤーのストリングが!?」

「スチャ? 私のマジカル・ジューシー・ステッキが!?」

「くっ。これは封印魔術だね。技は一切使えないよ」

「そんなムチャな!!」

「これまで使った技が全部無効になるってヤツかよ!?」

「どうすればいいの、ピーチップ!?」

「こんな時の為にジョッシュのイチモツを準備していたのさ。さあジョッシュ! そのイチモツの名を叫んでヌくんだ!!」

「名前って言われても、ボクまだなんにも知らされていないんですけど?」

「サヤのところに刻んであるのが浮かび上がってキタろ? それがそのイチモツの名前さ」

「どれどれ。・・・? っ!?」

「どうなさいました、ジョッシュ様?」

「こ、これを僕に叫べと?」

「何チキってんだ、ジョッシュ?」

「アンタがモタモタしていると、ここで全員ゲーム・オーバーなんだよ!」

「こんな侮辱的な名前をよくぞ付けてくれましたね、ピーチップ様・・・」

「今のジョッシュにゃお似合いだろ?」

「ど、どんな名前なのでしょう、ゴクリ」


「ええい! イケ! ドーテームラムラ!!」


 シャキーン

 スカっ


「カスリもしなかったね」

「ヨートームラマサが」

「ドーテームラムラに」

「ムラしかあってねーな」

「そりゃ、ムラで作ったからだよ」

「ぷっ」

「くくくくく」

「みんな、無理して笑いを堪えるのは止めてくれないかな・・・」

「あははははっ!」

「オレンジパイ。今、何時何分何秒だい?」

「えっと、午後11時59分55秒ですわ」

「じゃあ、あと5秒だね。みんなでカウントダウンするよ!」

「ガテンショー!!!」

「サン、ニ、イチっ!」


「イケ! ドーテームラムラ!!」


 ツン

 ちゅどどどどーん


「す、スゴイですわ。ソードの先が神獣アルフォンスに触れただけで」

「一瞬で蒸発しやがった!」

「ピーチップ。コレってもしかしてアレ?」

「ヨク分かったね、ブロッサム」

「何の事を話しているんですか?」

「ジョッシュ、今日はアンタの誕生日だろ?」

「え? ああ、そう言う設定にしてましたっけ」

「いくつになったんだい?」

「サーティーです」

「どう言うコトですの?」

「みんなも一度は聞いたコトがあるだろう。ドーテーってのはね、30年続けていると魔法が使えるようになるんだよ」

「そんなラノベ設定が本当だったなんて、なんたる屈辱を味わっているんだろう、この僕は!」

「アンタ、ホントにそーだったんだ。だはははは」

「下品に笑うなブロッサム! ボクの操はフロレンス姫に捧げるんだぁっ!!」

「まあ、なんて高貴なお方なんでしょう! ステキですわ!!」


 ってアレ?

 それでは私とジョッシュ様の将来設計は一体どうなってしまうんだろう?



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