第4話 イクっ♡ドウキどんどん止まらない (><);
「そうなんすね」
モモちゃんは軽くためイキを突いて、じゃなっかった。ツイテルわ。ナンだか私、ウソついてモモちゃんにワルイ事した気分がスル。おや? モモちゃんは肩から下げたピンク色のトートバッグに右手を入れてなんだかゴソゴソやっているわ。そしたら何かを探し当てたのか、グーのこぶしを私の顔に近づけたの。
「ところでパイセン、アメ舐めます?」
「アメ? ええ、頂くわ」
モモちゃんが開いた掌の上には雨だま模様で透明ピンク色のビニールに包まれた大きいビー玉くらいの『のどピーチ』が乗っているわ。
「あらそれ、いつもモモちゃんがナメてるのじゃない」
「ブルズアイ! パイセンはなんでもお見通しっすねー」
「それ、美味しいの?」
「デリっすー! オマケに喉にも激エモだから、ウチら営業娘にはスタブっす!!」
私はその飴を受け取ると、包み紙をクシャと開いてオクチに入れたの。
「このラマおいひい」
「ね、カチカチで大きいタマっしょ? 舌の先で転がす様にナメナメするとデリデリなんす」
うん、確かにこのタマタマはオイシイわ。モモちゃんに言われた通りに口のナカでコロコロしたり、ングングしてると桃蜜の味がジュワッって広がって行く。
あ〜、シ・ア・ワ・セ。
私がしばらく恍惚感に浸っていると、モモちゃんが肘で私の脇腹をツンツンして、口元を私の耳に近づけて囁いた。
「パイセン、前に座ってるオトコの人見て下さい」
「え?」
見ると、中年男性がなんだかヤらしい目で私の顔をジト見している。モモちゃんがさらにささやきかける。
「そっちじゃなくて、もっとシタっす」
「へ?」
自慢じゃないけど私の大きなおムネのふくらみが視界を遮っていたので、チョっと屈んでヨク見てみる。
「な!」
なんとオトコのヒトの社会の窓は全開で、しかもその内側からはこんもりとしたブリーフがナカの物体で大きく膨らんでるではナイですかっ!?
「モモひゃん、アレっへ・・・」
「心配御無用。モモが注意するっすーっ!」
えええっ? モモちゃんそんなダイタンな事っ!!??
「ちょいとオッサン、チャックがアキバなんすけど?」
モモちゃんに大声で注意された中年男性は、カァっと顔を赤くして慌ててジッパーをあげようとしてる。だけどモノが邪魔して上手くシまらないらしいわ。アセアセしながら左手でズボンを押さえて右手でコキコキ上下運動してると思ったら、急に表情が気持ちヨさそうになったの。
「ドピュ」
あれ? 中年男性の白いブリーフの先っぽから白い液体が滲み出しているじゃない。こ、これって、ま・ま・まさかのアレ!? 驚いた拍子に私は大きなタマタマを飲み込んでしまう。
「んあっ!」
どうしよう、タマタマが喉の奥までハイっちゃった。
「ぐぐぐ」
「パイセン、どしたんスか? なんだか顔色が」
「ぐぐぐぐぐ」
「ヤバっ! これ飲んで下さい! 早く!!」
モモちゃんは、トートバッグの中からミネラルウォーターのペットボトルを取り出してフタを開け、飲み口をグっと私のクチビルにツっ込んだ。
「ふぐっ! んぐんぐ、ごっくん。はー」
「飲み込めました?」
「あ、ありがとう。なんとかね」
「リブドっす!」
あら? なんだか胸のあたりに違和感が。どうやらタマタマが食道の途中で引っかかっちゃっているみたい。く、苦しいわ。でも後輩の前で醜態を晒すワケにもイカないし、ヘーキなフリをしておきましょう。
ガラス張りで超高層90階建てビルの69Fにあるのが私が勤める広告代理店『クリエイスタイル』のオフィスなの。I Dカードをエントランスのゲートにタッチして、警備員さんに朝の挨拶をしながら自分の机に向かう私。ヤダ、まだあのタマタマがオナカの中でグリグリしているわ。気持ち悪っ! でも今日は午後から大事なクライアントへのプレゼンテーションがあるし、急いで資料をまとめなきゃ。私はノートパソコンを起動すると、カチカチとキーボードを叩きダシタその瞬間!
「ピンポンパンポ〜ン。営業1課の
私への呼び出しだ。なんだろう? 今の案件は特に問題なく進んでいる筈だけど。
「?」
職場のみんなが『またかよ』ってカオして私を見ている。全く失礼しちゃうわね。でも呼び出したのはアノ彼よ♡
私は急いで第五会議室へ向かい、ドアをノックすると自分の名前を言ってナカに入った。そこではかつて私の教育係だった房井クンがツンツン顔でタっていた。カレは5歳年下なんだけど、ハーバー大学卒業のエリートで出世街道バイア、じゃなくてまっしグラ。スグにグングン大きくナって、将来は幹部になるの間違いナシ。オマケに一部上々で大手工業会社『プラチナム・インダストリアル』社長の次男坊で超おカネ持ち。タマのコシにノッちゃえば、私の将来も安定ね。
「里山さん、ちょっとこの資料を見て下さい」
房井クンがテにシタ書類は今日のプレゼン資料の第二稿だった。開かれたページには私が作った予算の試算表がプリントされている。
「これが何か?」
「この試算表の総額、全然合ってないですよ。まったくどこをどう計算をしたらこんな結果が出るかをちゃんと説明して下さい」
「え、え〜と、それはですね。この仮定の顧客数をココに合計して、想定された顧客の好感度数を登録メンバーの数で割って・・・ってあれ? ヤダ私、カけちゃってます」
房井クンは私を蔑む様な表情で見下ろしながら、
「里山さんは、入社当時から全然成長してないんですね」
「ご、ご、ごめんなさい。もうしません」
「それ、何度目ですか?」
「うぅ」
ストレスで胃がキリキリ痛んできたわ。それに加えて房井クンの♡、じゃなかった。飴の大きなタマタマが途中で引っかかっててツラい。
「う、うぅぅ」
私はあまりの辛さに思わずお腹を抱えてしゃがみ込む。
「どうしました? さ、里山さんっ!?」
「ち、ちょっとお腹が痛くて」
「ちょっとって、顔が真っ青で汗ダクですよ! 大変だ、急いで医務室にイキましょう!!」
「ハイ、お願いシます」
坂井クンは私の肩をダクと、寄り添って廊下を歩き出す。ラッキー! これを機会にワザとワタシのおムネをカレの脇腹に押し当ててノーサツ♡しちゃおう・・・って、そんなコト考えてる場合じゃないわっ! 本気でお腹が痛いのよっ!
「桜さん! 里山さんが!!」
桜さんと言うのは我が『クリエイスタイル』社員の健康管理をまかサレテ、医務室に常駐している嘱託産業医。メガネがよく似合うクールビューティなの。
「どうしたの、里山さん?」
「なんだか胃痛が酷くて」
「それならこの胃薬を飲んで。すぐに治るから」
「そ、それが違くて・・・」
「何? 聞こえない」
私は『大きなタマタマを飲み込んじゃいました』なんて恥ずかしい言葉を房井クンの前では間違っても言えないので、桜さんの耳元にゴニョゴニョする。
「ナニぃ! 大きなタマタマを飲み込んだー?」
「ナんでイっちゃうんですかーっ!」
「そんなの私も初めてよ。急いでグリグリ、じゃなかった。ググりましょう。どれどれ、ふむふむ。コレだわっ! 房井君、一緒にヤって下さい!!」
「ハイっ!」
「え?」
房井クンと桜さんは私の背後に回り込むと、大きくグーのコブシを振り上げた。
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