擬人化した病気紹介

 地域によって致死率が違うということを頭の片隅に置きつつ、皆さんお待ちかねの他の病気にご登場願いましょう。

 致死率をはじめ、いろんな「怖さ」を比べる対象として五つほどの病気をご用意させていただきました。

 全部の指標で全ての病気と比較するわけではありませんが、少なくとも二つ以上には触れていきたいと思います。


 念のため言っておきますが、私は感染症の専門家ではありません。

 なのでこれらの比較の仕方も滅茶苦茶なものがあるかもしれません。

 飽くまで一つに見方としてとらえていただけると、ありがたいです。


 では御託はここまでにしまして病気紹介にいきましょう。

 せっかくなので、レースに見立てて病気を擬人化してみました。


 まずは一番レーン、季節性インフルエンザ。

 毎年欠かさずレースに参加流行している選手病気ですね。

 恐らくこの中で最もファンサービスしてくれるかかったことがある人が多い、身近な存在とも言えます。

 爆発的な人気感染力や危険度のある選手病気ではありませんが、毎年安定した走り流行りを見せてくれます。

 そしてなによりこの選手は病気一家ファミリーからは数々の有名な選手大流行する病気が輩出されています。


 二番レーン、H1N1インフルエンザ。

 先ほどの季節性インフルエンザと同じ一家出身ファミリーであり、二〇〇九年からこのレースに参戦流行しています。

 何よりもデビュー戦で鮮烈な走り流行りを見せてくれた選手病気ですが、今もなお季節性インフルエンザと共に細々とレースに参加流行し続けています。


 三番レーン、一九一八年のインフルエンザ。

 こちらもやはりインフルエンザ一家ファミリーの出身の選手病気であり、もっともの古株です。

 ですが年寄りと侮るなかれ。

 彼の一九一八年から一九一九年に見せた走り流行りはこの中では間違いなくトップレベルのものです。

 当時では彼の走り流行りを攻略するワクチンはなく、多くの若いファンを虜に感染者を出しました。

 まさにレジェンド。

 彼の走りはスペインでは特に社会現象を呼び起こし死亡者数が多く、それ故あだ名はスペイン風邪ですが、スペイン出身という訳ではありません。


 四番レーン、サーズSARS

 二〇〇三年に突如現れた、一世を風靡ふうびした選手病気です。

 インフルエンザ一家ファミリーとは違い、彼の出身であるコロナウィルス一家ファミリーは別段アスリートの一家危険な病気を引き起こすウィルスではありませんでした。

 ですが彼の存在がその常識を覆しました。

 サーズSARSを皮切りに、次々と強力な選手病気がコロナウィルス一家ファミリーから出てきました。

 残念ながら彼自身は二〇〇四年以降全く活躍流行していないので、今回のレースはバーチャルでの参加となります。


 五番レーン、マーズMERS

 二〇〇三年のサーズSARSに続いて、二〇一二年にデビューしたコロナウィルス一家ファミリー出身の選手です。

 サーズSARSとは違い今なお現役な選手病気で、活動流行の地域である中東では根強い人気を誇っいまだ感染者が出ています。


 そして最終レーン、新型コロナウィルス。

 もはや世界で彼の名前を知らぬ者などいない、コロナウィルス一家ファミリーが生み出した、怪物パンデミック

 しかし専門家の間では彼の走法流行り方はコロナウィルス一家ファミリーよりも一九一八年のインフルエンザと似ているのではないかという声もあります。

 二〇一九年十二月、デビューレースウィルス発見から世界トップレベルのレースで走るを巻き込むパンデミックとして流行するまでの期間がとてつもなく短く、今なお勢いが衰える様子を見せません。

 今最も時の病気ともいえる大型新人の彼新型コロナウィルスでありますが、一体ベテラン選手の中で他の知られている病気に対してどういった走りを見せてくれる違いが見られるのでしょうか?


 それでは。

 位置について。

 よーい……


 ドン!

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