第4話両片思い

昨日出逢った〇〇君が新しいクラスメートになった。

「〇〇と言います、これからよろしくお願いします。」

緊張して少し舌足らずな自己紹介をしている彼がとても可愛らしかった。


そしてそれから驚いたことに席はわたしの隣だとか。

凄い偶然だな。

「あっ、君は昨日の…。」

彼はクリっとした目を見開いていた。

それからふっと微笑んだ。

「〇〇ちゃんだね?」

と言った。わたしの名前、覚えててくれたんだと凄く嬉しくなった。

「それにしても〇〇ちゃんの隣だなんて凄い偶然だね。」

彼はそう言ってまた微笑んだ。わたしの胸がまた高鳴るのが分かった。



それからわたしは彼とたくさん話をした。彼もまたわたしにいっぱい話かけてくれた、いっぱい好きなこととかを言い合った。

そのせいで

「もう〇〇ちゃんと〇〇君付き合いなよ、お似合いカップルだよ」

「それ絶対に両思いだって、早く付き合いなよ。」

って周りに散々言われた。

確かにわたしは彼が好き、でも彼はわたしをどう思っているのかを知るのが怖くて、わたしは彼に思いを伝えられないでいた。



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