第3話恋

可愛い可愛い弟分と妹分ができてわたしはるんるん気分だった。

家に帰る途中、学校の前でキョロキョロしている同い年くらいの男の子を見つけた。

「どうしたの?」

わたしが男の子に話しかけると男の子はこちらに顔を向けた。


次の瞬間、わたしの胸は高鳴った。

だって、だって、男の子はクリっとした目の大変可愛らしい顔立ちをしていたから。


「市立の学校はここで合ってるかな?」

男の子はキョロキョロしながらわたしにそう訪ねた。

思わず聞き惚れるような声だ。所謂イケボかな?

いやイケボかどうかは今はどうでも良い。

それよりも驚きなのは男の子がわたしと同じ中学校だったこと。

「わたしも同じ中学校よ、あなた何組?」

わたしがそう訪ねると男の子は

「僕転校生なんだ。明日から市立中学校に通うんだ。」

「そうだったのね。わたしは2年3組の…って言うの!」

「それは奇遇だね。僕も2年3組に入る予定だよ。名前は…って言うんだ。

よろしくね!」

男の子の優しい笑顔を見て更に胸が高鳴った。

これって恋なのかしら?



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