第6話 入団

日本から、離れて約1ヶ月。


どのくらいの時間が経ったのか理解できずにいた。ここの世界は、ゲームの世界かもしくは異世界にでも来てしまったかのようだ。こんな体験したことは通常の人は無いはず…、。


日がもうすぐで、顔を出すところのようだ。辺りを見渡せばいちめん黄色砂が覆っておりそこに大きなとんがりが幾つも連なる。これの大きさによって、どれだけ権力を持っていたかを図ることができる。このトンガリは歴史の教科書で見た覚えがある。なんだっけ…?


なんでこんな所にいるのだろう?そう自問自答するときがある。生きる意味やいまいる意味が、頭から離れてパッパラな気分になりこういう時大抵は緑溢れる場所に行くことで気持ちをスッキリさせれる。

たまには、良い夢でも見てこのまま現実から逃れたいと思うほどだった。


これが世間で俗に言う現実逃避だ。


おれは、サヤカを連れ戻しに来たんだった。

いちばん重要なことを忘れそうになった。なんて呆れたやつなんだ。


そうこう考えているうちに、目の前には大きな門があった。馬車に乗っていたユウキ、ケント、アナンシ、マックス、ガイドは馬車から降りてガイドが門番に話しかけて馬車は門をくぐった。


予想より、門が大きいし厳重な警備だと周囲を見渡す。

門をくぐった先に待っていたのは、迫力のある正方形の広場が広がっていた。紺色の、ユニフォームを皆が着ている。ここにいる総勢500人の訓練生は15歳くらいの人から、最長でも25歳の人がいるように見える。


騎士長が、訓練候補生のなかでもより優秀な人を選別している。まずこの場では10人グループをつくることになる。


ケントとユウキは、それぞれ別のグループとなった。ケントがKグループでユウキがTグループだ。


そして、与えられたミッションを元に10人でクリアしてまたこの地に戻ってくるというものだ。


偶然なのか、はたまた仕組まれたものなのかKグループとTグループは、同じ目標だった。その目標というのが、サハラ砂漠にてオアシスを発掘することだった。


団員達はなんか、面倒くさそうだなと表情に出す。このミッションは、日付が決まっているのだ。


「まずはこの場に総勢500名の戦士諸君らが集まってくれたことに感謝する。それと同時に各係の人に配ってもらった紙に書かれてあるミッションをこなしてもらう。そこで、今日から3日後の昼15時までにまたここに集まって来たものたちだけが本物の剣士になる称号を得て尚、それでも訓練を続けるものだけが一流の剣士になる!!

何か質問のあるものはいるか?居たら挙手を」

騎士長の問いかけに人々はみな顔を見合せざわざわと会話をし始める。特に異論は無いようだ。さっきまで、人の会話がしていたが10分も経たないうちに静かになった。

「それでは、諸君らの健闘を祈る」

騎士長は、それを言い残すやらその場をあとにした。


一日目はとりあえず、自己紹介とオアシスの下見をすることにした。まず最初にユウキのグループは男5:女5というなんと男女比率のいい事だ。それぞれ右からナンシー、ベッキー、マリア、…最後に俺。うん、、人多すぎない?!


チームワークが大事なのは分かるけども…


10人全員が、下見に行く必要は無いと判断し5:5に別れた。下見班と寝る場所を確保する班に。

勿論ユウキは、下見班に入った。

大都市から、徒歩30分のところにサハラ砂漠はある。遠いし暑いがこれも、サヤカの為…。俺がやっぱりあのとき、。ボォーとしているとマリアが声をかけてくれハグれそうになったが、皆について行っている。また、ネガティブな方向で考えてしまっている。


これじゃダメだ!!両手で顔に刺激を与える。

サハラ砂漠では、砂漠というだけあってどこを見渡しても砂漠ではあるがそんな風景のなかにもやはり村は存在する。そこの近くに今回はオアシスを掘ろう。そして、発掘することで大きな成果を上げられる!!


「ここなんかどうかな?」

マリアに問いかけてみると、

「んー、いいと思うよ!!」

環境的にもここにオアシスがあったら村の人が助かるだろう。


下見を終え、集合場所だったところとりあえず集合することにした。

すると、寝る場所を確保する班はさっそく自然のものを駆使しながらベッドやらハンモックやらを創っていた。それを見学していたユウキは、器用だなと羨ましい目でみていた。


一方ケントの方では、場所は決まったもののグループ内で喧嘩が始まっていた。仲間同士での対立はしょうがない事だ。それも乗越えてこその真の仲間と言えるだろう。

喧嘩していたのはケントとマイクだった。


どこで、、寝るかを決めていたようでケントは山が好きだかマイクは海が好きだからどちらで寝るかを決めるに決めれなかった。

「マイク海だったら寒いけど、山だったら涼しいぜ」

「そんな事ないよ。オアシスを作るならやっぱり水の近くがあると思うんだけどな」

「多少はそういうふうなの関係あるかもしれないけど、今回は山にしておこうぜ?」

「ごめん、譲れない」

ここで来たらグループで、多数決を取るしかない。

結果的にケント3でマイク7票を獲得した。これに関してはケントが折れるしかないと思う。


チンタラしていたらすっかり日が落ちて辺りは暗くなっていた。ユウキの効率の良いグループとケントのグループとでは圧倒的に差が生まれてしまっている。


ケントグループは、ユウキグループといい勝負ができるのか?!

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僕がいない世界でも、彼女だけは・・・ 壊れた星座 @gotobun

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