第37話 魂消祭 予選
強い雨が降る。風は傘を弾き地面を跳ねる雨は足を濡らす。
雷雨の夜に長崎中の神々が船雲や牛車に乗って集まる。
審査員は『魂消祭実行委員会』から選出された十三柱の神々。
世話役は隠蔽班、治癒班、警備班は七夜河町と酒衣(さかえ)町の双方から集められる。
七夜河の警備班の中に三島段、水織さくや、雷静知客の姿がある。
桜尋須多羅の警備には
青の陣営。桜尋須多羅の選手はー
近藤英助。
不破たまき(ビー玉)。
早見小百合(チイコ)。
丹羽・ダヴィッド・京吾。
赤の陣営、笠取姫の選手はー
黒い骸骨に首から下はマフラーで隠され、羽織りに猟銃を持っている。
そして生贄は金原剛。高校生の前科者。
異能は
これが予選の顔合わせ。
場所は
夜でも車通りは少なくは無い。
拘束具に巻かれて現れた金原剛は数名の妖怪に囲まれて現れた。
アスファルトの上に丁寧に畳を敷かれたその上で彼はあらゆる罵倒を周囲に浴びせる。
見物する神々は、その不様な暴言に扇の下の顔をしかめる。
桜尋家家臣、
そして
「それでは魂消祭、予選。いざ尋常に勝負!」
それは雷が地から天に昇るようだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます