『燃え尽きろ 地球』
やましん(テンパー)
『燃え尽きろ 地球』
まるで、そう、言っているように
聞こえてきませんか?
たしかに、そうです。
外にでるなあ
人にちかずくなあ
マスクしろ
遊びにゆくなあ
そりゃ、いらいら、なさいますでしょう
でも
ぼくは、それが、当たり前です
いつも、おうちの中ですから
せかいが、ぼく寄りに なった
それは、せかいが、うつ状態でありますぞ
そううつ状態であるかもしれない
それは、悲しいことですか
本来は、ぼくが、ひとり孤独であることが
正しいはずではないのか
せかいが、孤独に沈んだら
ぼくが、孤独である意義が、あいまいになる
孤独の、ミルクのうみに、せかいが沈む
深い深い
真っ白なせかいに、全てが、霞む
ぼくには、ふつうの、光景だけれど
すべてが、ふつうの光景になれば
ぼくは、ふつうになれる
もう、あんな、こと、
言われなくなるだろう
だから
ぼくが、ふつうであっては、ならないんだ
ふつうではないことが、ふつうになるのは
ふつうではないことがふつうになること
だから、ふつうではないことが
ふつうなんだろう
いま、せかいは、ただしいのだろうか
…………………………
『燃え尽きろ 地球』 やましん(テンパー) @yamashin-2
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます