『燃え尽きろ 地球』

やましん(テンパー)

『燃え尽きろ 地球』



 まるで、そう、言っているように


 聞こえてきませんか?


 たしかに、そうです。


 外にでるなあ


 人にちかずくなあ


 マスクしろ


 遊びにゆくなあ


 そりゃ、いらいら、なさいますでしょう


 でも


 ぼくは、それが、当たり前です


 いつも、おうちの中ですから


 せかいが、ぼく寄りに なった


 それは、せかいが、うつ状態でありますぞ


 そううつ状態であるかもしれない


 それは、悲しいことですか


 本来は、ぼくが、ひとり孤独であることが


 正しいはずではないのか


 せかいが、孤独に沈んだら


 ぼくが、孤独である意義が、あいまいになる


 孤独の、ミルクのうみに、せかいが沈む


 深い深い


 真っ白なせかいに、全てが、霞む


 ぼくには、ふつうの、光景だけれど


 すべてが、ふつうの光景になれば


 ぼくは、ふつうになれる


 もう、あんな、こと、


 言われなくなるだろう



 だから


 ぼくが、ふつうであっては、ならないんだ


 ふつうではないことが、ふつうになるのは


 ふつうではないことがふつうになること


 だから、ふつうではないことが


 ふつうなんだろう



 いま、せかいは、ただしいのだろうか



   …………………………



 


 


 


 


 


 

 



 


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『燃え尽きろ 地球』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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