資料の集め方について

 基本的に資料――本でもネットでも―—を集めるのはテーマを絞って行った方がいい。資料は探せば探すほど出てくるが、同時にそれは資料を集めすぎることになり、どれが重要であってどれがいらない情報かが分からなくなる。そのため線引きをするためにも資料を集めるときはテーマを一つ絞って、それを大量に一度に読む方が早い。こうする事により、重複している情報とそうでない情報、また使える情報とそうでない情報が分かりやすくなる。

 こうした情報のテーマであるが、これもまた同じように集める基準があったほうがよい。その基準には引っ掛からない情報はいつかつかえるかもと思わずに、ばっさりと切り捨てる方がよい。そうでないと必要でない情報がたまり、余計な情報が溜まって脳に負荷をかける。そして情報を引きだすのも時間がかかる。

 これらは目的があってこその情報の選出とならびに読み方であるが、それとは別に楽しむための読書であるならば、別に感想はいらないだろう。これは楽しむためのものであって、脳に知識を貯める必要性やアウトプットを必要としないためである。ただしアウトプットが必要ならば話が変わる。

 感想や紹介が必要ならば本の中で気になったシーンをメモする。またどのようなストーリーであったのかを自分のなかでまとめておく。簡単な感想を書いておくのもよい。そうすることでそれを土台として気になったシーンから感想をかけるし、まとめた後に感想を深く掘ることができる。自分にたりない知識がなんであるかも掘ることができる。

 これらは大学での論述の授業から得た。そしてそれをやる中で資料を読み・集めるためにはどうすればよいかを行ってきたなかで得た知見である。広いテーマでそれを多く資料を集めて読もうとするとあまりにも広範囲になり、欲しい資料が集まらないことが多い。また一つを絞って探す中で広い知識を得ることができるため、それならばはじめから広いテーマで探すよりも狭く探した方が効率がよい。

 このようにやれば狭い期間で多くのものを得ることができる。それは小説を楽しむためでもあり、また同時に文章を書くうえでも連なった知識を繋げやすくなるだろう。

 

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