☆第400話記念:雑賀雅との対談

メバ「さて、遂に400話に到達しました本作!おそらくあと100話は続かないであろうと信じ、最後を飾るのに相応しいゲストをお招きしております!」


雅「うるさいねぇ。アンタのことだから、そんな事言いながらダラダラと続けるんじゃないのかい?」


メバ「はい!的確なつっこみをありがとうございますっ!というわけで、今回のゲストは雑賀雅様ですっ!」


雅「なんだい、あたし1人なのかい?ここに来れば、もしかしたらあの人平八に会えるかもしれないと思ったんだけどね」


メバ「それは申し訳ない。平八さんは、既に亡くなっているので流石にちょっと気が引けまして・・・」


雅「そんな事言ったって、重清は今まさに、あの人と一緒じゃないか。それに、アンタならどうとでもできるんだろう?」


メバ「あ、それ言っちゃいます?」


雅「あたしは間違った事は言っていないつもりだがね」


メバ「まぁ、ぶっちゃけて言えばやれと言われたらできない事はないですけど。でも、それってなんか、やっちゃいけない気がするんですよね」


雅「ふん。言いたい事は分かるがね。しかし、だったら何で重清とは会わせたのさ」


メバ「それは、初めから決めていたことでしたからね。それに、彼だけは、忍者としての平八さんと話す機会がありませんでしたから」


雅「まぁ、そうだね。それよりアンタ、あたしに話があるからわざわざあたしを1人だけ呼んだんじゃないのかい?」


メバ「なははは。雅様にはお見通しでしたか。

いや、ひと言雅様には謝っておこうかと思いましてね」


雅「謝る?」


メバ「えぇ。平八さんの最期のことです」


雅「・・・そのことかい」


メバ「おや?怒らないんですか?雅様なら、絶対に怒るかと思ってたんですが」


雅「あれは、あの人とあたしが決めたことさ。アンタは関係ない」


メバ「・・・わかりました。そういうことにしておきましょう」


雅「それよりも、1つ頼みがあるんだがね」


メバ「えぇ、何でしょう。平八さんと会わせろって事以外ならば、大抵のことは叶えられると思いますよ」


雅「頼みってのは、ノリのことさ」


メバ「ノリさんの、ですか?」


雅「あぁ。あの人が最期まで気にしていたことの1つが、あの子の結婚のことなのさ」


メバ「あぁ、そのことですか」


雅「あの子のこと、幸せにしてやってはもらえないかね」


メバ「ちょ、雅様、頭を上げてくださいよ」


雅「あの子はあたし達のせいで結婚出来ていないんだ。あの子が幸せになれるのなら、頭くらいいくらでも下げるよ」


メバ「やめてくださいって!彼にも言いましたけど、ノリさんの今後は既に決めているんですって!」


雅「そりゃぁ、どう決まってるんだい?」


メバ「言うわけないじゃないですか!」


雅「いいじゃないか。どうせ大して読まれてもいないこんな話で、しかも更に求められてもいないこんな企画の中でネタバレしても、誰も気にしやしないさ」


メバ「いやそうですけどっ!あれ、おかしいな。涙が溢れてきたぞ。

とにかく、ノリさんの話はノーコメントとさせて頂きますからねっ!」


雅「あの子を不幸にしたら、承知しないよ?」


メバ「・・・・それにしても、ノリさんのために頭まで下げるなんて、意外でしたね」


雅「話を逸したね」


メバ「さて、なんのことでしょう?」


雅「ふん、まぁいいさ」


メバ「ノリさんのこと、大切に思っているんですね。普段は全然そうは見えませんけど」


雅「ノリは、あの人がもう弟子を取らないと決めたあとに、それでも弟子にしたいと思えたほどの子なんだ。あの人もあたしも、ノリには期待しているのさ」


メバ「その割に、いつも厳しく当たってますけど?」


雅「そりゃアンタがあの子に変なことばかりさせるからだろう」


メバ「それこそ、ノリさんが自分でやっていることじゃないですか」


雅「ああ言えばこう言う。アンタ、神にでもなったつもりかい?」


メバ「神とまでは言いませんが、この世界では私がルールですからね」


雅「ちっ。現実世界のアンタをとっちめる術でも、作ってやろうかねぇ」


メバ「いやそれ、雅様だったら本当にやりかねないんで、やめてもらっていいですか?」


雅「さて、そりゃぁアンタの出方次第さ」


メバ「これからも、精一杯頑張ります」


雅「なんだい、その小学生みたいな宣言は」


メバ「いやだって、それくらいしか言えないじゃないですか。どう頑張るかなんて、ここで言えるわけ無いですし」


雅「どうせ、先のことなんて考えてもないんだろう?」


メバ「いや、失礼ですね。ちゃんと考えてますからね?多少は」


雅「まったく。振り回させるこっちの身にもなって欲しいもんだよ」


メバ「いや、それこっちのセリフですからね?

みんな、私が思っていたキャラから逸脱してばっかりなんですから」


雅「そりゃ、アンタの実力不足だろう?」


メバ「うぐっ。言い返せない」


雅「さて、コイツを黙らせることに成功したし、そろそろ帰ろうかね」


メバ「はいはい、そうしてください」


雅「自分が呼んだくせに・・・まぁいい。あと少しの間だが、世話になるよ」


メバ「あぁ、安心してください。一旦重清君の物語は終わらせますけど、出来る事ならば彼の成長は、また描きたいと思っているんで。その時にはまた、雅様にもお世話になるかもしれませんから」


雅「その時には、あたしもあの人の元に行ってるかもしれないがね」


メバ「いやいや、案外、雅様がラスボスとして君臨してるかもしれませんよ?」


雅「はっはっは、それはそれで面白いじゃないか。重清に討たれる日を、楽しみにしとくよ」


メバ「あ〜、帰っちゃった。

・・・・・えっと。はい、とあうわけで、今回の対談はこれまでっ!


数少ない読者の皆様、あと少し、この物語にお付き合いいただけると幸いです!


・・・・多分、あと少しのはず」

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