第28話スレインが性転換している件について
「マサトステータスを見てみなさい!本来のレベルの部分に権能って表記があるんだけど何?何したの?」
俺は改めてステータスを確認した
天霧正人(人?)
権能 レベル1
魔力(50000/50000)魔特性(火、水、闇)
スキル なし
称号 永遠の童貞、魔力貯蔵庫、人間不信
レベルが別のモノに変化していた。
権能レベル1となっている。。なんだこれ?
オレが訳わからないという顔をしているとアスタルテが本を持ってきた。
「権能は人間でいうところのレベルみたいなものなんでそれがあんたにあるのか知らないけど権能レベル1あれば神術が使えるからこの本を読んで。」
アスタルテがドサリと音を立てて本を置いた。俺はパラパラと本をめくる。
「読み終わったぞ、大体理解した。」
「嘘つけ!ぱらぱらめくっただけじゃない!」
机をダンダンと叩きながらアスタルテが怒る。
「リンナから貰ったゴミ加護の所為だよ!俺だって本はゆっくり読みたい!」
腹が立ったので部屋から出て書庫へ向かう。
「あ、来た!聞いたわよ!神界の任務請け負ってるんだってね!なんで永遠の別れみたいな空気出して去って行ったのよ!」
リンナは本を投げ飛ばしながら怒り始めた。一冊5㎏もある本を投げられたら普通に死ぬので試しに神術を行使する。時間系の神術だ。飛んでくる本が緩やかなカーブを描きながらこちらに飛んでくる。
風船みたいな速度で飛んでくるのは簡単なのでそのまま避けた。
「え?神術?すごい!なんで?神格化したの?やった。」
リンナが小さくガッツポーズをする。
廊下の方からどたばたと音がする。誰だ?
バコンという音がして扉が開く。出てきたのは白髪の女性だ。その女性は俺の方に来ると抱き着いた。
「久しぶりじゃないか!マサト!」
「いや誰だよ!」
白髪の女神は傷ついた顔をする。
「私たちは研究仲間で開発仲間だろぉ?雰囲気で感じ取ってくれたまえよ!」
俺はそんなことを言う人物を想像する、そして一人心当たりあった。.....でもまさか
「まさか.....スレイン・・・か?」
そういうとぱぁっと笑顔になる白髪の女神
「そうだ!よくわかったな!君が男との趣味がないとかいうから性転換したんだぞ!本当に大変だったんだ。」
ここから1時間ほど錬金術の素材収集のエピソードを熱烈に語った。
「そこから調合を始めたんだ。まぁマサトほどの天才ならサクッと作れてしまうんだろうな」
「?いや結構前に作ったぞ?これ」
そういって虹色に輝く性転換役を出す。瞬く間に奪い去った。
「なんだこれ!マサトぉぉ!やはりやはりきみは天才だ!錬金術の神の座は君のものだよ!」
そういいながら、うめき声をあげ俺の作った薬を眺める。
「マサト!君も飲みたまえ!女同士はどうだい?」
「「「ダメです!」」」
三人の声が聞こえる。後ろを振り返るとアリサがいた。
「おう!ひさしぶり、ごっふ!」
いきなりアリサに腹パンされた。
「あんなもう会えない雰囲気出してあっさり帰ってくんな!恥ずかしくないの?バーカ」
いや確かにもう会えない雰囲気を出したさ、面白半分でもあった直後に殴らんでもよくない?
そう思っていると彼女の目から涙がこぼれ出ている。悪いことをしたなお詫びはしよう
「そんなことより正人君!神術練習しよ?」
ライラの提案に乗ることにした。さて、第二回修行の始まりだ。
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