第18話 君に人権はない

俺たちは魔物の中にいた。やばい死ぬ、俺はスレインにもらった袋に入れた石とダリウスから貰った剣を持ち


石を剣に叩きつける。その瞬間石は消滅する。




「ライラ!こっちは準備できたぞ!そっちは、どうだ?」




ライラは俺の反対側の狼型の魔物を蹂躙して後は正人君の番だよ?と言わんばかりにこちらを見ていた。武術マスタリーつよ…




さて俺もやるか!剣を振る! 避けられたが剣から爆風が生じる。


先ほどの石の効果だ10分間ほど爆破属性を付与する。その爆風に飲まれ狼は絶命する。




「いけるぞ!」




俺は調子に乗りどんどん倒す。だが油断をしていた爆風で魔物を倒せると慢心していて周囲に注意を向けられていなかった。




「危ない!正人君!」




ライラの声が聞こえたがもう遅い。狼の大きな口が目の前まで迫っていた。ライラの出した火球が狼に当たり焼けたいい匂いがする。




「ごめんライラ助かった。」




ライラは怒ったようにちゃんと注意してと言い、町を探して進み始めた。




あれから一時間、町を探したが見つからない。





「もう夜だ、今日はここに野宿しよう。」




ライラが了承したので野宿のための準備を始める。



「火は任せて!あとご飯さっきの狼しかないけどこれ食べる?」





俺は顔を真っ青にする。先日ライラはありえないくらいご飯を食べていた。これじゃあ足りない!





「も、もう少し食料とってこようかな? 俺」






ライラが不思議そうな顔をする。




「これで十分じゃない?」




え?これでいいの?この間あんなに食べたじゃん!あれ何!だが地雷な気がするので聞くのをやめた。






ライラが焚いた火のそばで温まっていると虫が飛んできた来た。




「おわぁぁ!きっしょ!」




俺は全力で逃げようとしてライラにつまずき押し倒した。突然背後から気配がして頭に鈍痛がする。


そして俺は意識を手放なした。




意識を手放す前ライラが何するんですか!と激怒し俺を押しのけて俺に攻撃した奴に飛び掛かるのが見えた。




目を覚ますとライラの膝の上だった。俺はライラに世話されてばかりだ、このままでは自立できない、神界に来た時考えていた通り、そのうち別れよう。






「お!起きた?よかった正人君そこのバカに剣で殴られたんだよ!ほんと生きててよかった。」





そう言って瞳を潤ませるライラ。俺を殴った犯人は死体と言われても納得できるくらいボコボコだった。やりすぎじゃない?





「す、すまねぇなその子が襲われてると思ってお前さんを殺しにかかった。すまねぇ」




そんなボロボロな状態で謝罪までさせるのは申し訳ない気がしてきた。そんな彼をライラが踏む。




「ん~?人が焚火してるところに寄ってきてと襲ってきたゴキブリがなんかいってるね? 」






よ、容赦ないですねライラさん…グリグリと彼の足を踏みつけるライラは俺がもう許してあげて?というまで彼を苛め抜いた。






「す、すまねぇ!本当に助けてくれてありがとよぉ!」




汚いおっさんがライラにボコボコにされ泣いていた。哀れだ。



「俺はグレンっていうんだ。ありがとう助けてくれたお礼に何でもするありがとう襲ったお詫びもするありがとう!」



ライラがグレンに対して正人に感謝しろと脅していたので語尾がありがとうの人になっていた。



グレンは俺たちが魔物の肉を食べようとしているのを見て魔物の肉はちゃんと処理しないと食べられないと教えれくれたので食べるものがなくなった。



今日はご飯なしだ。明日、グレンに案内させて町へ向かうとするか、俺は目を閉じて睡眠をとった。もちろんグレンは見張りだ、ライラがいる限りグレンに人権はない。

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