第11話 夏風の女神って........

俺の掛けた収納魔法により本が読めなくなった。リンナは今........外に出ようとしていた!!!



「うっ暑、直射日光、無理、はぁ~ねぇ、私の信者なんか買ってきてよ。お金渡すからさ」 



「いつからリンナの信者になったんだよ馬鹿にするな!」



「いやいや。私から加護貰ったでしょ?信者って言っても過言じゃないよ?」



「いえお断りするのでどうぞご自分の手で欲しいものをお買い上げください。



今俺たちはリンナに連れられ神界のデパートのような場所に2人で来ていた。




「もうここ住みやすいし神界に住もうかな?神圧とか別にかかってる気がしないしなぁ」



冗談でそう言ってみた。



「いいじゃん!住んじゃいなよ。マサト普通じゃないし、昔人間がここに来た時、重いとか苦しいとか息ができないとか言って体を崩壊させたっていうしマサトが何も感じてないならたぶん問題ないでしょ」



「いや冗談なんだが?いつまでも居たいってのは、本当だけど」



「んーでも100年くらいはいるよね?私友達いないから仲良くしてほしいんだけど」



「ん?いや100年って生涯ここに住むってのと同じじゃん、お前マジで友達いないのか?」



「うん。いたってのが本当のところかな。でもそうだねマサトって人間だったね。完全に忘れてた。」




リンナは本屋で本を買った。........『収納』。俺は即座に買った本に強化収納魔法をかけた。




「いやぁぁぁぁぁぁ........なななななななな」



「大丈夫か?(な)しか話せない人になっているぞ?安心しろリンナが『あ』しか話せない人になっても俺たちは友達だ!」



「あ、あ、あ、あ、あ、あ、ああああああああ」



「今度は『あ』しか話せない人になっているぞ?安心しろリンナが『あ』しか話せない人になっても俺たちは友達だ!」




「ななな、なにしてくれんのよ!」




パンと軽い音を立ててリンナがびんたしてきた。




「いや、マジすまんリンナが手にした本は収納魔法掛けなくちゃ気が済まなくなちゃった」




「いやいやいや本好きの同士ならわかるでしょう?買った本が読めないとか生殺しだよ!!!」



「いやマジすまん。お詫びにお願い事何でも聞いてやるよ!」



「ほんと!やった!じゃあこっち来て!」



「リンナ!久しぶりじゃん!!」



唐突に話しかけてきた赤い髪の毛の女なんというか空気が暑苦しい。



「あ、アリサ、ひ、久しぶり」



おどおどしたリンナがそう言った。



「なぁ。だれ?こいつ」




「私だよ、あの赤髪の子はアリサ、私は元々、風の神だったのそれがいろんなことを同時にやりたいって思ってたら季節の風ごとに分裂した。」




リンナがひそひそと俺に説明する。




「いやなんで分裂するんだよ?」




「知らないわよ!しちゃったんだからしょうがないでしょ!」




「二人で何の話してんの?私も混ぜてよ!ねぇほらそこの喫茶店によって何か頼も?」




俺たちは近くの喫茶店に寄る。神界に喫茶店ってなんだよ!




「それで神界の人口ってどうなってるんだ?薄々だけど俺も神から発されるエネルギーの差がわかるようになってきたぞ?明らかな人間もいるだろ?」




「いいや?そんな奴らいないぜ?この神界は神の血を引く奴らしかいないね!神と人のハーフとかな!」




アリサとやらが紅茶をすすりながら教えてくれる。




「なるほど、じゃあ店で働いてる奴らはそう言う奴らか」



「そうだね!彼らは神界から追い出されたくなくて働いているんだよ。」



「なるほどな」



そう言って俺は紅茶を飲むこれうまいな!!




「んん!えっと、それで二人はどういう関係なんだい?リンナが書庫から出るなんて珍しい」



バン!と机をリンナが叩く。



「聞いてよ!アリサ!こいつが本を読めないようにしたんだよ!許せないよね!!!」


「いいことじゃないか!もとは同一人物とはいえ読書欲はリンナが全部持って行ったから私は興味ないし。全く書庫から出ないことはみんな心配してたんだ。」



「心配なんていらないよアリサ!たまに運動してるし問題なし」



と言いながらリンナはケーキを頬張った。



「太るよ?」


アリサの一言にダメージを受けたようで


ライラは俺にケーキを押し付けてきた。お腹いっぱいなんだけどなぁ

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