第9話 強化魔法の習得 (修正予定)

先程の失敗を反省してもう一度発動してみる


「あきらめないぞ!『ブースト』.....ぐっ」


ブチブチという音を立て筋肉がちぎれていく。すぐに強化魔法を解除する。


「.....痛い」


「えぇ、ブチブチって音したよ?やばない?ブチブチって音したのに反応うっす!神経ないんか!!感覚無いの!?」



痛い音立てた上に反応が薄いのでライラの反応がおかしくなった。リンナはこちらに走ってきて俺に薬を渡した。


「ほらこれ飲んで!医神ディアン様が作ってくれた薬だよ。高いんだから大切に飲んで」


「それ、飲んで大丈夫なもんなのか?神界にいるだけで肉体が崩壊するんだろ?それを神様が作ったものとか飲んだら粉末になりそう。」



「まだ、私の事信じてないの?もぉー.....キレそう」



急にマジトーンになりそう言ったリンナそしてぽかぽかと俺を殴る・・・鬱陶しい



「わかった。わかった。飲むからやめろ!」


リンナがうるさいので薬をがぶ飲みした。その瞬間体に流れていた痛みが消える。


「おぉすごいなこれ!痛みがスッと消えたわ。でも今の失敗でコツが分かった気がする。見てろ!」


「『ブースト』」


力がみなぎるうまくいった!魔力を均等に腕に張ればいいんだな!先ほどは不均一だったせいで筋肉が引きちぎれたんだ。


というか先にそういうコツは教えとけよ



「うーい成功したならその強化魔法を使って2人でこの散らかった書庫片付けるの手伝って!2000年くらい散らかしてて、そろそろやばいんだよね」


「「は?なんで俺(私が)そんなことしないといけないんだ(いけないのよ!)」」


俺とライラがハモった。


「ち、違うって!ふ、二人とも!修行だよ!精度と練度を上げるための訓練だよ!」


「ほほう、なるほどな訓練か」


「うん!そうだよ!そうなんだよ!」


「「で本音は?」」


「ちょうどいいからこき使ってやろうって思いました」


こいつ!まあいい訓練にもなる。ちょうどいいから手伝おう。


「まぁいい手伝おう!」



「ほんと?やった!いやぁ助かるよ。あ、もちろんお礼はするから!」


「わかったよ!ちゃんとお礼はしろよ!労力に合わないものを寄こしたらぶっ飛ばすぞ」



俺は一冊本を手に取った重い!!!!!なんだこの馬鹿みたいに重い本!!!


「おいなんだ?この本重すぎるんだが?」


「えぇー筋肉ないんじゃないの?」


ライラが笑いながら俺が持った本を手に持つ


「!!!重い!!ナニコレ!5キロくらいあるかな?」


俺たちは大量に積み上げられた本の山々を見て顔を見合わせた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る