第8話 ようやく魔法の練習開始!

 今日から魔法の練習だ。

魔力量は人外の境まで増えたらしいが未だ魔法は使えない。


「まずは強化魔法からよ!魔法の中でも一番使いやすい魔法ね。これは魔力さえあれば魔力適性がなくても使えるから貴方達が行くディセントという世界の冒険者は大小差はあるけど大抵の人は使えるわ!」


自信満々にリンナはそういう、と言うか俺たちが行く世界がディセントって名前なんて初めて聞いたぞ!


「具体的にその大小の違いとは何だ?」


「魔法には階位が1〜11まであって11が一般人、1級は人神級にしか使いこなせないと言われてるわね。

一流冒険者でも6級が使えたら低位魔族とも対等に戦えると言われてる。低位魔族が弱いって訳じゃないわよ?あれだって一人で小さな街くらいなら滅ぼせるんだから」


「ふむ、じゃあどこまで教えてくれるんだ?1級まで教えてくれるのか?」


「いや。だから使える人が限られてるって言ってんでしょ!1級なんて神術の最低ランクに届くかもしれないやばい魔法なんですけど!でもまぁ君は使えるかもね。だって神界に人の身でもう1週間くらいいるでしょ普通の人間なら半日もいれば神圧で体が崩壊するんだよね」


リンナはくすくすと笑いながらそう言った

俺は顔を真っ青にしたそんなやばい空間にずっといたのか!計画変更すぐディセントへ行こう


「そんなに焦らなくてもいいと思うよ?君の体はまだ余裕で耐えられる!崩壊の前兆すら出てないからね

いっそ魔法なんて覚えずに神術覚える?まぁ魔法と基本的部分が同じだから神気を生み出せれば何とかなるかもね」


俺が焦って神界から出ていこうとしたのを察したのか焦って説明するリンナ



「いや、時間がかかるなら遠慮する魔法を教えてくれ」


「もうちょっと丁寧に頼もうよ?失礼だよ?」



ライラがそう言う、確かに失礼だったか........でも今更言葉変えてもなぁ



「魔法は教える、といっても魔法は使う人によって違うものだから7級までだね。それ以降は自分で作らなくちゃいけない。6級以降はほかの人のオリジナル魔法を使うと魔術回路が壊れたりするから」


「その1級とか11級は何基準で分けられるんだ?」


「わかりやすい基準は威力かな

11~9級は生活魔法に分類されるあまり戦闘では使えない魔法

8~7は使いようによっては人を殺せる威力、6は工夫なんてしなくても普通に人を殺せる

それ以降は範囲とどれくらいの規模かで判断される」


「なるほど、で?使い方は?」


「簡単だよ!強化魔法は強化したい部位に魔力を宿らせて『ブースト』っていうだけあとはどういう強化がされるか明瞭に意識すれば完成!

強化魔法の階位は魔力量依存だから今の君の化け物みたいな魔力量なら1級まで到達するかもね!!じゃあはい!やってみてライラちゃんも!」



まずは腕に魔力を宿らせる........よしうまくいった!どうやらライラもうまくいったようだ。


「「ブースト」」


「やった!」


ライラは成功したそうだ。チート持ちなだけはある、だが俺は失敗していた。

変に強化が入ったせいで腕がまともに動かない下手に動かすと肉離れを引き起こしそうだ。


「おぅおぅ失敗してんね。それ11級程度の魔力しか込めてないからいいけど6級とかで失敗するとその腕はじけ飛ぶから気を付けてね?」


怖いよ!あと怖い

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