第4話
誰にもバレないように
彼女の生前の情報を調べた。
「白石一華。3月20日午前11時。
神奈川県相模原市内の高校にて
アネモネの花壇で自殺」
僕は動転した。
あの時耳にしたニュースと情報が一致した。
住んでいた地域も同じだったのか。
悔しい。無念だ。
もっと早く、生前の世界で出逢えていれば
彼女に愛を注げたのに。
あんな悲しい気持ちに包まれたままこの世界で無常を感じながら過ごすこともなかったのであろう。
何かしてあげたい。伝えなければ。
その一心でもうすぐ季節の終わる
アネモネの花を探した。
ようやく見つけたそれを片手に
彼女の元へ走った。
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