ギルドからの勧誘

それから一ヶ月ほど経ちました。


私達は今日も裏山で修行に励んでいます。


「メアリさん!」


「はい、ネイトさん!」


ネイトさんへと魔力供給を行い、彼の力を強化する。


「はぁあっ!!」


ネイトさんは剣の筋が良いらしく、すぐに剣を自在に操れるようになりました。


「少し休憩しましょうか。」


「そうですね。」


私達は木陰に腰を下ろした。


「ネイトさん、更に剣の扱いが上手になりましたね。」


「ありがとうございます!」


「私もサポートをもっともっと頑張りますね!」


「メアリ、ネイト。」


そこへマーガレットさんがやって来ました。


「あんた達に、ギルドの勧誘が来てるよ。」


「「勧誘!?」」


「小さなギルドだけどね。

まずはギルドリーダーに会ってきてごらん。」


「はい!行きましょう、ネイトさん!」


「わわっ!待ってください~! 」


私達は早速、渡された地図を頼りにそのギルドへと向かいました。



「…………ここ、でしょうか…?」


そこは、とても趣のあるギルドハウスでした。


私達は地図を改めて見る。


「……ここですね…」


「と、とりあえず中にギルドリーダーさんが居るかもしれませんし…。」


ドアをゆっくりと開けると………


「うむ、良くぞ参られた!!」


出迎えてくれたのは、私たちより背の低い老人口調の男の子でした。


「えっと、ギルドリーダーさんはいるかな?」


私は目線を合わせ、その子に問いかける。


「ワシがギルドリーダーじゃが?」


「なーんだ、そっか!貴方がリーダー……………」


数秒の間。


「「えぇえぇえぇえぇえぇえぇ!?」」


この男の子がギルドリーダーって…どういうことですかーーー!?


続く

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