大丈夫…ですよね…!?

私達の驚きの声がギルドハウスに響きました。


「なはは!最近の若者は元気じゃな!」


「あ、貴方がギルドリーダーなんですか…?」


「いかにも!ワシがこのギルドのリーダー、『リオ=モルガナイト』じゃ!

気軽にリオくんと呼んでおくれ!

ただし、女の子限定じゃよ。」


ドヤ顔で自己紹介をするエルフ族の彼は、リオさん…リオくんと言うらしい。


「お、おいくつなんですか…?」


「まぁ、お主たちよりは長く生きておるよ。」


「「えぇえぇ……」」


情報が多くて、理解が中々追いつきません…!!


私達はリオくんに案内され、談話室へと向かいました。


「さて。本題に入ろうかのう。

…お主たちには、是非ともワシのギルドに加入してもらいたいのじゃ。」


「あの…どうしてリオさんは僕達を選んだのですか…?」


ネイトさんが控えめに聞いた。


「お主たちに可能性を感じたからじゃよ。」


「「可能性?」」


「『光の魔法使い』のメアリちゃん、

駆け出しではあるが剣の才能があるネイト。

お主たちは必ず強くなれる。

ワシはそう思ったんじゃ。」


「リオくん…」


私達は思わずその言葉に感動してしまう。


「あと単純にメアリちゃんが可愛かったからのう。

ネイトはついでじゃな。」


私とネイトさんは盛大にコケる。


前言撤回、全然感動の欠片もありません。


「……お主たちの返事を聞かせてはくれぬか?」


リオくんは再び真剣な表情になりました。


答えなんて、ひとつに決まってます!


「これからよろしくお願いします、リオくん!」


「僕もです。よろしくお願いします!」


「おぉ!加入してくれるか!

そうかそうか、ありがたいのう!」


リオくんは無邪気な笑顔を浮かべました。


こうして、私達はリオくんのギルドへと加入を決めたのでした。


「ふー、真剣な話をすると疲れるのう。

メアリちゃん、膝枕しておくれ!」


「リオさん!!」


このギルド、大丈夫…ですよね…!?


続く

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