判明!?真の力!

私とネイトさんは、そのままお婆さんのお家に案内されました。


お婆さんは昔、巫女をやっていたらしいです。


「それで…私が光の魔法使いってどういうことですか?」


私はお婆さんにそう聞きました。


「光の魔法使いは『仲間に魔力を分け与え、その力を強化させる』ことが出来るのさ。普通の魔法使いは、魔力を分け与えることが出来ない。

だけど、光の魔法使いはそれが出来る。」


お婆さんの説明を受けます。


「私の周りに優秀な方が多いのは…」


「あんたが魔力を無意識に分け与えているからだろうね。」


「な、なるほど…?」


「つまり、さっきの僕もメアリさんから魔力を分け与えてもらってる状態…ってことですか?」


「そうだね。魔法がスムーズに使えただろう?」


ネイトさんはお婆さんのお話に強く頷きました。


「はい!何だか急に自分が強くなれた気がしました!

でも、それはメアリさんのおかげなんですよね?」


「その通りさ。

あたしも長い事巫女をやって色んな魔法使いを見てきたけど、ここまでの底なし魔力は初めて見たよ。」


「底なし魔力…それって、コントロール出来るようになるんですか?」


「訓練すれば大丈夫だよ。

あとは、あんたは魔力制御の装飾品を付けた方がいいね。

今は底なし魔力の垂れ流し状態だから。」


「分かりました、ありがとうございます!」


私はお婆さんにお礼を言った。


「ところであんた達、行く宛てはあるのかい?」


「「あ。」」


そうでした!今夜の宿のことをすっかり忘れていました…!


どうやらそれはネイトさんも同じらしく、私達はお互いの顔を見合わせます。


「行く宛てが無いのなら、この婆の話に付き合ってくれないかい?

一人はどうにもつまらなくてね。

でも、あんた達が一緒なら賑やかそうだ。」


お婆さんは笑いながら提案してくれました。


お婆さんが女神様に見えます……!!


「「是非!ここに居候させてください!」」


私とネイトさんは声を合わせて言いました。


「決まりだね。

あたしはマーガレット。

これからよろしく頼むよ、メアリ。ネイト。」


マーガレットさんは優しく微笑んでくれた。


こうして、私とネイトさんはマーガレットさんのお家に居候させてもらうことになりました。



ーーー


「クソ!どうしてモンスターに勝てないんだ…!!」


「リリーナ!早く回復術を!」


一方その頃。

私を追い出したギルドが、力を失っていたことを私はまだ知りませんでした。


続く

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